【はじめに】
皆さんこんにちは、そしてはじめましての方は はじめまして! Rx(アール・エックス)と申します。
この記事では、ブログを始めるにあたり、自己紹介にかえて「心の師匠めぐり」をしていき、どういう経緯で今の私の思考に至ったのかを振り返っていきたいと思います。
(中学時代)中国古典「一日一話」/守屋洋
中学時代に小遣いで買った三笠書房の『知的生きかた文庫』はリーズナブルだったのが決め手でした。
もちろんそれだけでなく、中国古典の原文は一節のみで、現代社会に置き換えての教訓の部分はかなり平易な言葉で書かれているので、学生でもとても読みやすかったのも大きかったと思います。
更に、書籍の名前は聞いたことがあっても、詳しい中身とか違いとかまで全く分からなかった自分にとって、特定の本(思想)に偏るのでなく、色々な書籍から有名な言葉がピックアップされているのが、まさに入門書としてピッタリだったな、って思います。
第1章 ■老 子
厳しい時代をしぶとく生きる知恵
第2章 ■荘 子
小さな現実に振り回されず自在に生きる教え
第3章 ■孫 子
戦わずに勝つ――人生という戦で負けない法
第8章 ■菜根譚
窮地に立たされたときに、己を見つめ直す
第9章 ■呻吟語
人の上に立てる人間の「自分のつくり方」 他
上は「目次」として公開されているものを抜粋したものですが、基本的には『現代ビジネスマン』向けにどう役立てるかが書いてあったので、そこも新鮮でした。(後述する『YouTube大学』とも共通点)
今も昔もこの本の内容で実践できてる部分は正直少ないんですが……精神面での源流にある一冊です。
(高校時代)予備校の日本史講師の方
ここは明確に実在の方なので具体名を出すのは避けますが、私の高校3年生時の予備校の日本史講師の先生を挙げさせていただきます。
どうやら今、振り返ってみると、首都圏から私の住む地域の(ローカルな)予備校に高待遇で招かれ、期間限定で予備校講師をされていたそうです。既にその予備校を離れ、昨今話題のSNSや非対面媒体で活躍されておられるそうですが、その方に1年間、運良く巡り会うことができました。
教わったこととしては、「日本史」という教科の内容が当然として、
- 「全国区」目線/レベルでいることの重要性
- 学生ではなく「社会人」の目線で受験生に授業をすること
- バラエティを見ているかのような楽しく緩急あるトークで学べたこと
こういったことの方が記憶に残っています。実は私、結果的に「日本史」を受験で殆ど使わなかったのですが、その授業のおかげで日本史の成績が他に先んじて良くなり、それに引っ張られる形で受験教科も成績が上向いた経験があります。(1教科がレベルアップしたことで、その思考を他の教科にも応用でき、全体の底上げに繋がったという一種の成功体験でした。)
そしてこの講師の方から教わった「勉強することって、楽しい」というスタンスは、後述する中田敦彦さんにも共通する部分が多くある様に感じています。
(2005年)「オンエアバトル」/NHK
ここからは、番組をご紹介していきます。NHKで深夜に放送されていたバラエティ「オンエアバトル」が好きです。どれぐらいかというと、この番組を真似た個人参加型のサイトを運営していたこともあったぐらいに、です。
一般的説明でいうと「爆笑オンエアバトル」は、芸人10組がネタを披露し、視聴者審査員100人の投票で上位5組のみが全国地上波でネタがオンエア。下位5組のネタは1秒も放送されない「日本一シビアなお笑い番組」です。
ただ実は、今振り返ってみると、私がサイトを個人経営するぐらいに好きになったポイントは別にあった様に思います。すなわち、
- 100人がゴルフボールを転がし、ボールの溜まったバケツの重さで得点が決まるシステム(専門用語を使えば、「545KB(キロバトル)」を満点とする得点体系)が好きだったのだと思います。
- 実際、2年と短命で終わってしまったものの、アマチュアの歌手/バンドが出場した「熱唱オンエアバトル」に関心を持ったのも、上に書いた仕組みが同じだったからだと思います。
そして、この番組(特に熱唱)は「心の拠り所」として常に存在し、現代に至るまで大きな影響を私に与えました。
- 結果的に、「音楽」好きに目覚めるキッカケを与えてくれた
- 既存の仕組を真似て、同人活動的(反オフィシャル)に、少人数で、自分が主催者で、企画を運営する活動の全てのベースとなった 【個人サイトをジオシティーズで運営した経験に繋がる】
ちなみに番組は終わって久しいですが、今でも「オンエアバトル」への熱意は変わっておりませんで、個人的には、いつ番組が復活しても対応できるよう体勢を取っておりますww
(2009年)「青春ラジメニア」/岩崎和夫アナ
「熱唱オンエアバトル」が2年で終了したり、好きなものが長く続かない/すぐに終わってしまう虚しさに打ちひしがれ、PCの全データが飛んでしまう喪失感に打ちのめされていた2000年代後半。
「熱唱オンエアバトル → 音楽番組 → COUNT DOWN TV → 声優ソング好き → アニソン好き」という独自のプロセスを経て巡り合ったのが、ラジオ関西(AM神戸)の長寿アニソン番組「青春ラジメニア」でした。
もともとは、インターネットで平成の始め頃のアニメソングを調べていた時に、この番組のオンエア楽曲一覧がヒットし、そこから番組の歴史やコンセプトを面白いと感じ、(radikoなどの無い時代だったので、)手持ちラジオで数百km西から発信される電波を拾う「雑音」リスナーでした。そして、
- 聞き始めた当時でも20年(前身番組から含めて四半世紀)の長寿番組
- 10年リスナーは若手というぐらい長く熱烈なリスナーが多数おり、愛され続けている番組
- 「究極の主題歌」を追い求め、原則「フルコーラス」オンエアされる。「何か月もリクエストし続けないと滅多に掛からない」、リクエスト方法は令和になってもハガキかFAXのみ……など「リクエスト」に対する選曲姿勢/番組コンセプトが一貫している
こういった点が、毎週、深夜放送を聴くようになるうちに「味」であり魅力であると感じ始めるようになりました。そして、この番組と、その前の時間帯に放送されていた声優・林原めぐみさんのラジオから得た教訓として、
『帰ってくる場所を守り続ける』
ことの大変さと重要性を教わりました。久々にラジオを付けたら、前と同じMCがまだラジオを続けている。しかも曲は知らないものが増えていたとしても、同じ番組を同じコンセプトで続けてくれていることの大切さ。これを長く続けることは実に難しいのだということを教えてくれています。
『青春ラジメニア』岩崎和夫さんが降板を発表 前身の番組から35年 「迷いはない」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス(新しいタブで開く)
※これは「クイズスレ」、「声優相撲」にも共通して言える悩みであり、番組の発起人である岩崎和夫アナウンサーが2021年度をもって40年近い歴史をもってご卒業されるとのことなので、その最後の部分を陰ながら見守りたいと思っています。
(2011年)「ミューコミプラス」/吉田尚記アナ
こちらもラジオ番組です。ニッポン放送で帯番組として放送されてきた「ミューコミプラス」という番組、そして同局の局アナである吉田尚記による「music」と「comic」をメインテーマとした番組です。
番組終盤には迷走が進み、2020年度をもって発散してしまいましたが、前身企画から続いた深夜帯番組の枠から、現在は週1放送の「ミューコミVR」として、更に新しいことに挑戦し続けています。
YouTube > 一翔剣ちゃんねる
https://www.youtube.com/c/ishouken
そもそもこの番組は、リスナー参加型企画といえば、ハガキ/FAXからようやくメールが定着し始めた時代において、まだミニブログという位置づけであったTwitterにラジオ番組としては日本で最も早く目を付けて、「テキスト生放送」と題してお祭り騒ぎを連日開催した点が特徴的でした。
この吉田尚記アナウンサーは、もちろん「ニッポン放送局アナ」であるものの、それは世を忍ぶ仮の姿(?)で、根っこはアニメ・漫画・落語・アイドルなどのサブカルに造形が深い正真正銘の「オタク」であることが真の特徴です。(「マンガ大賞」発起人など、実績もある凄いお方なのです。)
そんな吉田尚記アナウンサー(よっぴー)で特に尊敬する点としては、
- 先見の明が確か(新しい物で後々にスタンダードになるものを取り入れるのが5年は早い(過ぎ)【Twitter や 公式YouTube、VTuberなど】)
- どんなに多忙でも「好き」という気持ちや好奇心を忘れず、アニメや漫画の新作を一通りチェックしている(オタクから侮られることのない水準を常に維持している)
- 一人の「オタク」であることを忘れていない(後述の「変態音響監督」のコーナーで、リスナーが求めていることを正確に把握し、それを声優本人に臆面もなくぶつけることができる)
こういった点において、時代や媒体が変わっても、根っこが変わらないことに対する安心感と信頼感に繋がっているのだと思います。ニコニコ大百科の文言を借りれば、
要するに、地位と行動力のある俺たちである。
ニコニコ大百科「吉田尚記」
ガチオタクからもこう言ってもらえ、一定の評価を得ているのが「本物」の証だと思います。
同番組の人気コーナーだったのが、毎週木曜日(など声優さんゲスト回)に(趣味なので)殆ど欠かさず開催されてきた台詞コーナーです。(通称:変態音響監督のコーナー)
要するに、本物のオタクであるよっぴーが、リスナーから寄せられた台詞とその思いを120%読み取り、細かいディレクションのもと声優さんにぶつけるというコーナーです。
(2021/01/19)ミューコミプラス「変態音響監督コーナー」盛衰史と今後の展望
このコーナーが10年あまりで終了してしまい、後継コーナーが定期的に開催されていないことが10年間参加し続けるヘビー参加者であった自分としては悔しくて堪らない訳ですが、「声優」の認知度向上が進んだ現代において何らかの形で復活することを願っています。
(2021/02/17)ミューコミプラス・変態音響監督は世界唯一の「声優俳句の会」!?
※この「声優・台詞」コーナーに、私が1万以上の台詞をツイートし、百個以上採用されてきたのですが、「『季節感』のある台詞」を「17音の季語」の世界に当てはめたのが、結果的に今の「俳句」に繋がったというのも非常に興味深い経緯だと思います(その点で私は異色な経歴だとも思います。)
続き(その2)は、こちらからどうぞ! 最後までお読み頂き、ありがとうございました!
コメント