【はじめに】
この記事では、ウェザーニュースの名物予報士・🐯ぐっさん こと山口剛央さんが『風速計』を完成させて「特番」が放送されることを記念し、特番の予復習を兼ねて風速や風速計についてウィキペディアでおさらいしていきたいと思います。
風速計は、風速を測る装置である。測候所や飛行場、塔、山頂などに設置される。
風速計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキペディアに学ぶ「風速計」
概要
風向
風速計
気象要素としての風は、気温、気圧等のようなスカラー量ではなく、風向を伴ったベクトルとして把握されなければならない。このため、実際の観測環境における風速計は、風向を観測する手段を併設あるいは内蔵することが多い。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「スカラー」と「ベクトル」みたく理系科目がお嫌いだった方には馴染みの薄い単語が出ていますが、書いてあることは非常にシンプルで、『南の風・風速8m/s』みたく風の強さだけでなく「風向」という向きの情報も観測されることが特徴的だとしています。
日本では、気象業務法及びその下位法令により、公共的な気象観測には、検定(気象測器検定)に合格した「風杯型風速計」「風車型風速計」「超音波式風速計」を用いることとされている。
( 同上 )
この後、🐯山口さんが機器として解説してきた「風速計」の種類について詳しく書かれています。
風杯型風速計(ロビンソン風速計)
イメージ的に、海外の作品などにも登場しそうな風速計といえば、風見鶏かこれでしょう。発明者の名前から『ロビンソン風速計』という異名を持つとおり、ヨーロッパで発明されたもののようです。
「杯」とあるのは『おわん』のような形をした感部を指していて、「風杯」によって感じ取るから「風杯型風速計」と命名されています。ちなみに、🐯山口さんが作った『風速計』がこのパターンです。
風車型風速計
こちらの方が若干『正確そうに見える』というのが「風車式風速計」でしょうか。日本では独特の発達を戦後に遂げたことで主流になっているそうです。
超音波式風速計
もうひとつの主な方式が「超音波式風速計」です。2022年7月の🐯さんの一人喋りの回で「風速計」の種類を語っていましたが、これを近年は日本の気象庁でも使い始めているんだそうです。
上にある2つの(動くところがある)風速計は、低温などで劣化してしまうため、この形式が普及してきているとのことです。
ウィキペディアで学ぶ「風速」
風速(ふうそく、英: wind speed)とは、風として空気が移動する速さのことである。 測定には風速計が使用される。
風速
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「気象予報士」などで求められる『風速』の知識はテキストに譲るとして、ざっくりとした定義はこちらです。(↓) 要するに「平均風速」は10分間、「瞬間風速」は3秒間というのがキホンであり前提となります。ここは抑えておきましょう。
日本国内において単に「風速」という場合、地上気象観測では、地上約10メートルの高さにおける10分間の平均風速を表し、0.25秒ごとに更新される3秒(12サンプル)平均を瞬間風速という。また、平均風速の最大値を最大風速、瞬間風速の最大値を最大瞬間風速という(「瞬間最大風速」は誤用)。都市部では高層建築物が増えて、地上付近の正確な風の流れの測定が困難になっているため、地上数十メートル以上の高さに風速計が設置されている場合も多い。
風速を計りたくても風速計がない場合は、気象庁風力階級またはビューフォート風力階級などを基に、地物または海面の状況から判断した風力により風速を推定する。
( 同上 )
そして、日本国内での各種記録は以下のとおりとされています。それぞれの歴代1位はこちら。(↓)
( 同上 )
台風の歴代観測については🐯さんが2022年7月に語ってくださっていますので、そちらもぜひご参照下さい。【LIVE】昼の最新気象ニュース・地震情報 2022年7月23日(土)〈ウェザーニュースLiVE〉
コメント