【はじめに】
この記事では、【声優列伝】と題して、声優・子安武人さんのウィキペディアを見ていきます。
子安 武人(こやす たけひと、1967年5月5日 – )は、日本の男性声優。神奈川県横浜市出身。ティーズファクトリー代表取締役。
子安武人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
来歴
中学生の頃、スクリーン俳優志望だった子安は、学校も行かずに毎日見るほどの映画好きだった。その中で偶然見た『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』の星野鉄郎が旅立つ前のシーンで名もない兵士たちが鉄郎を999に乗せて旅立たせる場面に感銘を受け、凄く奥行を感じて立体的に見えたとのこと。この事から声優に興味を持ち、それ以来は自分のポリシーであり、目指すところは「立体的な芝居」となった。高校卒業後に養成所に入所。
ぷろだくしょんバオバブ[1](1988年 – 1998年)を経て、1998年に自身が代表を務める事務所ティーズファクトリーを立ち上げる。2020年5月5日、誕生日に合わせ、ティーズファクトリーの公式サイトおよび公式Twitterアカウントが開設され、同時にプロフィールも公開された。
2021年、第15回声優アワードにて助演男優賞を受賞した。
声優
1988年に『どんどんドメルとロン』で声優デビューし、1989年には『天空戦記シュラト』の夜叉王ガイにて初のレギュラーキャラクターを演じた。『天空戦記シュラト』ではレギュラーキャラクターでありながら物語中ほとんど内面が語られない悪役ポジションだったため、子安はなかなか役が掴めず、一つの台詞で数10回のリテイクを出した。本人は当時を「声優としての知名度は上がったが、不完全燃焼だった」と後に語っている。
1990年発売のOVA『アリーズ』ではミノース役を担当。この作品は当時連載中であった同名作品を基にしており、雑誌の読者投票で主要キャラクターの声優を決定することになっていた。この少し前に『天空戦記シュラト』への出演があったため、視聴者にはある程度の認知度があり、子安は主役のハデス役で最多票を獲得した。しかし、当時の声優業界ではまだ無名に等しく、制作関係者からは新人の子安に主役を任せることへの不安の声が上がった。そのため読者投票結果の採用は却下され、子安はハデスの部下役で出番の少ないミノース役を回されることとなった。
1992年放映の『宇宙の騎士テッカマンブレード』では、主人公のライバル・テッカマンエビル(相羽シンヤ)を担当。子安自身も「一番好きなキャラである」とインタビューなどで度々語っており、演技に伸び悩む時期が続いていた子安が声優生命を賭けて演じ切り、結果として立ち直るきっかけとなった。また、演じていた頃は「俺ってめっちゃくちゃすげぇな」と思っていたが、後年、ビデオで見返した際は「下手くそだな」と思い、「それだけ進歩してるってことかな?」と述べた。
1999年の『∀ガンダム』では、それまでの「子安が担当する悪役=クールな二枚目」というイメージを大きく逸脱したギム・ギンガナムを担当した。また、同じく富野由悠季監督作品の『キングゲイナー』のアスハム・ブーン役(2002年)では、あまりに演技に熱を入れ過ぎ、過呼吸を起こしたこともある(第22話「アガトの結晶」)。
2020年、『デュエル・マスターズ』のPR動画にて息子で声優の子安光樹と初共演を果たした。4月には親子でラジオ冠番組『武人・光樹のKOYASU RADIO』を担当した。
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