【はじめに】
この記事では、2020年4月23日に“コロナ禍”で始まったYouTube「夏井いつき俳句チャンネル」が、2周年を迎えたということで、2年目(2021年度)をざっくり振り返っていきます!
- 毎回、動画を楽しみにされている「いつき組」の方は振り返り として、
- あまり動画を見たことがない方は、新たな動画の発見の糸口 として、
この記事をお楽しみ頂ければと思います。それでは参りましょう!
2021年度春:俳句の基本の説明と新企画がゾクゾク!
2021年4月1日(エイプリル・フール)に、嘘のような本当の話しで、「NHK放送文化賞」を受賞し、その時の授賞式の振り返りからスタートした2021年度です。
2021年2月の「お悩み解決」で披露した様々な企画アイディアを実現していきます。その一つが外ロケを兼ねた「夏井いつき一句一遊」ラジオ収録現場の紹介動画です。
- (04/04)【初・外ロケ!】「一句一遊」収録の裏側をお見せします
- (04/08)【未発表句】どこからが未発表句ですか?
- (04/11)【句会ライブ】三千人と俳句を楽しめる?句会ライブについて説明します
- (04/15)【はっきり言います!】上五の字余りを推奨しているわけではございません
- (04/18)【プレバト!!の実り】プレバト!!の俳句が教科書・歳時記に!
- (04/22)【祝一周年】YouTuberデビューからの一年を振り返ります
- (04/25)【4月の正岡子規】一物仕立てについて解説します
- (04/29)【一物仕立て】取り合わせまでのグラデーションを解説します
など、初・中級者が知っておきたい内容が揃っていますので、ぜひ復習を兼ねて勉強なさって下さい。私はこの月の動画群が一番好きですね!
2021年度夏:本紹介、季語数えてみた、脱凡人シリーズ
2021年の夏に入ると、様々なシリーズがスタートしましたので、そこから3つピックアップします。
(1つ目)本紹介シリーズ
2021年は、コロナ禍の2020年度に書き溜めた書籍などが一気に発刊されました。2021年夏に入って、春先から発売されていた書籍紹介がシリーズ化しました。岸本先生との共著では、御本人がゲスト出演されたりしましたね。
- (05/23)【本紹介】フルーツポンチ村上さんが本を出版されました!
- (06/03)【本紹介】『ひらめく!作れる!俳句ドリル』について岸本先生と一緒にお話しします
- (06/17)【本紹介】『食卓で読む 一句、二句。』についてお話しします
- (07/04)【本紹介】新刊「夏井いつきの俳句道場」を紹介します
(2つ目)「季語数えてみた」シリーズ
2つ目は明確にシリーズと動画内でも触れられていた「季語数えてみた」シリーズです。5月から7月にかけて、3部構成として放送され、リスナーも巻き込んでの「やってみた」系企画でしたね。
- (05/20)【季語数えてみた:前編】季語って全部でどれぐらいあるんですか?
- (05/27)【季語数えてみた:後編】季語が多すぎるので○○を募集します
- (07/01)【季語数えてみた:完結編】季語は全部で〇〇個です!
季語というのは編者などの考えによって認識が異なることや、大判・小型、時代、編集者/社などによって傾向が違う点、逆に、一番多いのは「夏の季語」で、「新年の季語」は少ないほか、時代によって少しずつ減ってきてしまっていることなどは多くの歳時記に共通しているようでした。
何より画期的だったのは、「季語の数は全部で約2万個です!」と、具体的な数字を示した点でしょうか。これは俳句の世界における定番中の定番の未解決問題(?)だったので、一定の答えが示された事は非常にプラスなことだと感じましたね。
(3つ目)凡人脱出シリーズ
人気過ぎるあまり公式で「再生リスト」が制作もされたのが、『凡人脱出(脱凡人)シリーズ』です。
☆凡人あるある&脱出シリーズ|夏井いつき俳句チャンネル(再生リスト)
初級者だれしもが脱出したいと考える「凡人の沼」。そもそもどんな沼なのか、そしてどうすれば脱出できるのかについて、具体例を交えて紹介したシリーズで、これを着実にこなせれば、プレバト!! でも70点台を狙えるのではないかと感じる内容です。
2021年度秋・雑談系動画が中心に。だからこそ俳句動画を
2021年秋になると、かなり「雑談」系の動画が増えてきます。ただ、個人的には、「俳句について」を学びたい側の人間なので、敢えてそういう時期だからこそ。「俳句の基礎」について学べる中級者向けの優良コンテンツをここで幾つかご紹介したいと思います。
2021年8月:【季語】「八月」という季語を分析
「八月」という極めて複雑で深い季語1つに絞って紹介したこの動画。こういう動画こそ、俳句の奥深さを(鑑賞という観点から)説明する名動画だと思います。ぜひご覧ください!
2021年9月:【9月の子規】三大切れ字「けり」を知って発想のきっかけ
三大切れ字と動画内では紹介されている「や」・「かな」・「けり」のうち、現代において最も使用例が少ないと思われるのが「けり」でしょう。
文語としてのイメージが強くニュアンスが曖昧なため、(私含め)素人が手を出せない! そう感じたところにピンポイントに解説してくれているのがこの動画です。
「切れ字」という切れ味鋭い武器を、使う選択肢の一つに加えられるだけでも、あるいは鑑賞する際に意味を把握しておくだけでも、俳句の楽しみがグッと増すのではないかと思います。
「けり」ってどう使ったら良いか正直わかんないんだよね。
意味がわかんないから、ほとんど使ったことないよ。
こういう方にぜひオススメとなっています。動画で用例を復習していただければと思います!
2021年10月:【文法と解釈】「サタン離れぬ」の解釈
杉田久女の作品に『われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華』というものがあります。この句を『人生相談』で紹介しようと考えた時に、親子で句の解釈が異なったために急遽撮影されたのがこの動画です。
翌月の続編の動画では、明確な答えが明示されるというより、「文法的な選択肢」が提示された上で、皆さんはどちらだと解釈しますか? という形を取っています。皆さんも、1・2本目の動画をみて、どの選択肢に近い考えを持っているか教えてください。
2021年度冬:プロフェッショナルで更に注目
2021年11月:【11月の子規】色彩をうまく使った子規の句を紹介します!
(↓)noteで「スキを20個」もいただいた記事の元になった動画です。「色彩」の違いが魅力的です。
2021年12月:【出演決定!】NHK プロフェッショナル 仕事の流儀に出演!
2021年の冬は、もうこの話題で持ち切りだったかも知れません。NHKの密着番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」です。番組内で紹介された「言葉」や「俳句」が大きな話題を集めました。
NHKプロフェッショナルの番組ディレクターである「俳号:下北ペダル」さんが出演して、翌週に放送される番組の注目ポイントを紹介してくださいました。
この番組で全国のゴールデンタイムで放送されたこともあって、全国的に注目を集めました。私もnoteに書いた記事が多くの方の目に止まり、皆さんに自作句も褒めて頂けた思い出があります。
2022年1月:【NHK プロフェッショナル仕事の流儀】皆さんからの嬉しいお便りを紹介します!
年明けとなる翌月、感想のおたよりを紹介する企画が「夏井いつき俳句チャンネル」で行われました。
そして、この取材を通じ、下北ペダルさんが(紙で偶然、印刷してあったものを手打ちするという極めてアナログな方法で)失われた電子データを復元させ、夏井いつきの新たな句集が完成に至るのです。
2022年冬→春:句集・新刊、句会ライブ
2022年春に入ると、「伊月庵ベンチトーク」などの新企画も唐突にスタートしますが、世間的には新刊がゾクゾクと書店に並び、大きな話題となりました。その代表作が、夏井いつきの50代の集大成となる新たな句集『伊月集 鶴』でしょう。
- (12/19)【365日季語手帖】2022年版が完成しました!
- (01/16)【俳句鑑賞の授業】志らくさんに紹介したい!新刊が出来ました!
- (01/27)【夏井いつき50代の句集】「伊月集 鶴」がついに完成しました!
- (03/27)【俳句で旅する】江戸期から3歳児の俳句までカバーする新刊 プレゼントにも最適
- (04/07)【おウチde俳句くらぶ】作品集が完成しました!
他にも様々な著書が発刊されていますので、ぜひお買い求めください。
句会ライブ(Rxの思い出とともに)
もうひとつ、個人的な思い出も含めて、YouTube句会ライブを振り返っていきましょう。
- (06/30)「俳句ポスト365」リニューアル✕5Gエリア開設キックオフイベント
- (10/17)チャンネル登録者7万人到達記念句会ライブ
- (01/30)松山市主催「いい、つばきの日」記念イベント第2回夏井いつきのリモート句会ライブ
- (02/26)松山市主催「俳句ポスト365」リニューアル記念 SDGsオンライン句会ライブ
特に、2022年に開催された「句会ライブ」2回は、個人的には思い出深いです。その顛末はというと、
(2022/03/03)【SDGs句会ライブ】俳句を通してSDGsについて考える > 私の句が紹介されたのは9分45秒あたりから。
2大会続けて「トップで賞」に1秒差の2番手投稿で商品なし! という結果をお2人にイジって頂けたからです。句会ライブの楽しみ方は色々あると思いますが、お2人やリスナーさんに触れていただける機会は決して多くないので嬉しかったですね~
皆さんも、次に「YouTube句会ライブ」が開催される時は、ぜひ参加してみてください!
2022年度も、きっと新たなシリーズが続々と誕生したり、新刊が出たり、お2人+αの楽しいトークが満喫できると思います。俳句に興味がある方も、そうでない方もぜひ、「夏井いつき俳句チャンネル」の動画をご覧いただきたいと思います!
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