世界で1年間に起きる地震回数の「平年値」を考えてみた

【はじめに】
この記事では、世界で1年間に起きる地震回数の「平年値」を考え、果たして『平年並み』とはどれぐらいの値になるのか考えていきたいと思います。

上の記事でも引用している様に、「日本での『平年値』」はブログやnoteで触れているのでご参照頂きたいのですが、今回は視野を広げて「世界での『平年値』」を求めていきたいのです。この値を知っておけば、“今が多いのか”が把握できると思いますので、ぜひ気になる時に確認してみて下さいね!

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Rx作「世界の地震回数の『平年値』」

Wikipedia の表をもとに年別に集計してみた

英語版Wikipedia には、「List of earthquakes in ○○○○」という記事があります。○○○○にはが入り、例えば「List of earthquakes in 2022」ならば、2022年に世界で起きた主な地震についてのリストが作られています。

そして今回の記事の元データとしたのは、本記事に1999年以降まとめられている表です(↓)。

恐らくUSGS(アメリカ地質調査所)あたりのデータをもとにしているのだろうと思われますが、このモーメントマグニチュード(Mw)という種類のもので統計した「世界中で起きた地震の回数」をまとめていきたいと思います。

表:1999年以降のマグニチュード(Mw)別の回数

上の表の縦横を逆にし1999年以降の約四半世紀を対象に纏めてみるとこんな感じになりました(↓)。

《 凡例 》 ●黒丸:とても多い●赤丸:多い●黄丸:平年並●緑丸:少ない

単純に3等分(24年分のデータなので上位8年分が「多い」に分類)したのが、数字の左にあるカラーアイコンです。例えば、2022年であれば「M8以上、M7クラス、M6クラス」は●緑丸:少ない部類でしたが、M5クラスの地震に関しては●黄丸:平年並 だったということになります。

この表をみると、2011年あたりは全体的に地震が多かったように見える一方で、2017・2020・2022年あたりは全体的に活動が世界的に低調だったように見えます。もちろん地震の観測の精度や場所による多少の誤差、時代的な変化もあるでしょうから全ての数字が比較可能という保証が私には出来ませんが、こういった指標を作った試しがなかったので、皆さんにとっても有益なものになるのではないかと期待して作った次第です。

M8以上(巨大地震):平均して年1回程度

M8以上の巨大地震と呼ばれるものは、下にみる様に「年平均:1.2回」という平年値が求められます。もちろん1回も起きない平穏な年も時としてありますが、年に1回は巨大地震が起きると考えていた方が適当かも知れません。

もちろん、起きる場所によって人的被害がほとんどない地震もある一方で、M8未満ながら数万人の犠牲者を出す地震が起きることもあることも事実です。上に具体的な震源名などを補記してありますので、興味のある方はご覧ください。

M7クラス(大地震):平均すれば月1回程度

M7クラスの平均は「13.8回」ということで、偏差も3.7回と大きくないことを考慮すると、おおよそ「平均して月1回程度」という計算になりそうです。気象庁による『遠地地震』の情報も、ベースはM7以上ですし、大地震が複数回起きるパターンの地震も稀に起きますから、大体それぐらいだと覚えておいて頂けると幸いです。

M6クラス:割返すと「週に2~3回程度」

そしてM6クラスについては、3桁を下回る年がなく平年値は「136.9回」となりました。と言われてもピンと来ないので、365日で割り返してみると、「週に2.7回程度」となりました。すなわち、「週に2~3回程度」はM6クラスの地震が起きている計算となります。M6以上では「週3回前後」ですかね?

以上をみると、M7クラスより下は案外「偏差」もさほど大きくなく、世界的に起きる回数は『日本周辺での値』などと比べてそこまで極端な値にならないようにも感じます。世界は広いですから単純な考えは禁物かも知れませんが、今回お示ししたような値を参考に、今、生きている時間軸の中で『果たして今は地震が多い時期なのか』を考える際の一つの目安としていただければ幸いです。

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