【はじめに】
皆さんこんにちは、Rx(アール・エックス)と申します。
前回(その1)に続き、ブログを始めるにあたって、自己紹介にかえて「心の師匠めぐり」してみたいと思います。どういう経緯で今の私の思考に至ったのかの振り返り、ぜひお楽しみください。
(2012年)「アイドル番付表」/チャート梁山泊さん
前回、ミューコミプラスというアニラジで行われていた台詞コーナーについて触れましたが、アニソンや声優ソングに触れる中で、声優について詳しく知りたいと思うようになりました。
昔からアニメのエンディングのクレジット(キャスト欄)を見るのが好きだったので、例えば、山寺宏一、林原めぐみ、山口勝平……などの声優さんを多く見かけることは認識していました。しかし、具体的に誰が何の役を演じているかまでは把握しておらず、断片的にしか知りませんでした。
かといって、ネットで調べても『いま活躍している声優さん』を網羅的に集めたコンテンツに乏しく、求めている情報が無かったのです。そこで思い立ったのです。『自分で作るしかないな』と。
最初は、声優事務所をチームとした「声優野球」に着手しましたが、なかなか目的とする結果が得られず悩んでいたところ、ふと数年前に見かけたコンテンツのことを思い出しました。それが、「チャート梁山泊」さんによる「アイドル番付表」というものでした。
チャート梁山泊は、自主制作チャートの振興ならびにチャートマニアの連携促進をめざしています。自主制作チャートとは,たくさんのチャートから世界に一つしかない総合チャートを作り上げることで、模型制作や編み物にも似た楽しさがあります。
「チャート梁山泊」さんのチャートのトップページより
と、トップページに書かれている同チャートでメインコンテンツとなっているのが、前述の「アイドル番付表」です。そのコンセプト部分のみ引用させていただくと、
各時点でのアイドルの活躍度を共通の尺度で測るため、アイドルのみでのチャート順位を基準にランク付けしたのが、このアイドル番付表です。
「チャート梁山泊」さんの「アイドル番付表(番付表データ集)」より
既にアイドル化が進み始めていた『女性声優』について俯瞰でみた時に、『アイドル』も『女性声優』も、(事務所単位のチームではなく)基本的に1人で仕事に取り組んでいることから、アイドルで番付が作れるのであれば、女性声優でも番付は作れるのではないか? と考えてブラッシュアップしていったのが、現在の『声優相撲』です。 そのキッカケが「チャート梁山泊」さんでした。
いわば、江戸時代から続く「番付」モノ(温泉地とか歌舞伎役者とかを番付にしてるものの21世紀版)ではあるのですが、けっこう新鮮にみてもらえているので、作り続けてよかったなと思っています。
2012年にスタートして、アニメ本放送の1963年まで遡って上位番付は作成済み。それから今年で10周年を迎えます。個人コンテンツとしての蓄積が、トレンドを知る上でも役立つと信じて!
(2015年)「クイズスレ in VIP」/VIPPERの皆さん
他にも、幼少期からクイズ番組をみるのが好きだった私。2000年代にインターネットの掲示板クイズと出会い、ニコニコ生放送のクイズ企画への参加などを経て、2015年にたどり着いたのが「クイズスレ」でした。
具体的な流れはここでは割愛しますが、数年ぶりに復活した「クイズスレ」に、少しでも貢献したいと考え、慢性的な出題者だった当時の状況を考えた時に、作問が『苦手』だという自覚はあって尻込みはしたものの、数年前の失敗を乗り越え、主たる出題者の一人となることができました。
気づけば今や、毎年1,000問単位で作問&出題するのが当たり前になり、週末の夜に仲間とクイズをするのが日課となっています。ぜひ、クイズに興味がある方は「クイズスレ」に遊びに来て下さい。
☆金曜土曜はVIPでクイズやろうぜ公式Wiki
https://quizinvip.playing.wiki/
自分語りは一旦置いておいて、今回のテーマ『心の師匠めぐり』という観点で行くと、結局はコミュニティの皆さん(VIPPERまたはクイズスレ民)の寛大さに救われた部分が大きかったと思います。
俗に、ネット掲示板や2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)というと、アングラでサブカルな印象をもたれると思います。もちろん、そういった住民のノリが同掲示板群の大半を占めるのは事実ですが、このスレでは(一般的な意味ではないかも知れませんが、)常識(?)のある方々が至極まっとうなクイズを出題しています。
特に出題者に成り立ての頃は、自分でも恥じ入りたくなるようなミスを毎回のように連発していましたが、それを許容する器の大きさに助けられ、なんとか5年間、1万数千問を出題する一端の企画者へと成長させてくれたと思っています。
そして、『心の師匠』を一人選ぶとしたら、前身企画の頃に出題者を緊急降板した私の後任をしてくださったり、2010年代の復活後にも沢山サポートしてくださった「武州」先生を挙げたいと思いますね。
もちろん、いま参加されている方々も、しばらく別の場所で活躍されている方々からも多くのことを教わりました。大切で唯一無二な仲間たちだと思っております。
(2018年)「プレバト!!」/夏井いつき先生
クイズスレの運営がひとまず安定し始め、私も毎年のように1,000問単位のクイズを出題するようになりました。しかし、私以外にも出題者を増やしたい! という思いは常に持っていました。その一方で、多くの参加者が作問&出題に苦手意識を持っておられましたが、私も同じ気持ちを強く持っていた側の人間だったのでその感覚を十分理解できたのです。
どうしたら、クイズを作るということへのハードルを下げられるのか考えていた時に、良いシステムを構築していると感じたのが、MBS/TBS系列で制作放送されている「プレバト!!」というバラエティ番組(の特に俳句査定コーナー)でした。
なんせプロの方々(プロデューサーなど)が作り上げている仕組みですから、素人がどんなに考えても出てきませんww 「俳句」という難しそう、縁遠いと感じられるジャンルの入口のハードルを下げ、更に上達への道筋も面白おかしく明確に説明している「プレバト!!」そして「夏井いつき」先生に惹かれたのでした。
「これだ!」と思い、クイズスレで「俳句査定」ならぬ「作問査定」をやろうと考えたのですが、当然のことながら査定や添削を務める『夏井いつき』先生役を誰かが出来ないと企画として成立しません。
そして、今までボーッとみてきた「プレバト!!」を、『夏井いつき』先生に着目して本腰を入れてみる様になり、その添削の鮮やかさや難しさを肌で痛感するようになりました。もっともっとご本人に寄せたいと考えるようになった結果、夏井いつき先生のコンテンツ(愛媛のラジオ番組)を知ることとなり、「口調」だけでなく、その「精神」や「考え方」を吸収していくこととなったのです。
これは、「声優」について詳しくなるために「声優相撲」を思いつき、そのコンテンツにリアリティをもたせるためには「相撲ファン」も納得させるだけの説得力を持たなければダメだ! と考えて、相撲の実況や番付を詳しく調べるうちに相撲の魅力に取り憑かれたのと同じです。
「クイズ」について説明するスキルを身につけるために「俳句」の夏井いつき先生を調べ、知っていくうちに『夏井いつき』先生、そして『俳句』の魅力を知り、のめり込んでいったというプロセスを取っていくことになったのです。(気づけば私はこうやって趣味が広げてきました。)
(2019年)「中田敦彦のYouTube大学」/中田敦彦
そして、今まで「YouTube/YouTuber」にあまり関心が無かった私を、YouTubeに引きずり込んだのが中田敦彦さんと「YouTube大学」でした。
もともと、深夜のお笑い番組「ゲンセキ」で『オリエンタルラジオ』を知り、『エンタの神様』等でもそのネタを見てきましたが、個人的には「しくじり先生(及び1回限りのスピンオフ:中田歴史塾)」が好きだった私にとって、YouTubeで中田さんの授業がまた見られるということが嬉しくて堪りませんでした。
確か50万人ぐらいの所でチャンネル登録したかと思いますが、そのキッカケとなったのが、初期にブレイクする契機となった「世界史」の授業でした。前回(その1)で触れたとおり、「日本史」は比較的好きだったのですが、「世界史」はほとんど触れてこなかったので、流れを掴む意味で大変勉強になりました。
「中田敦彦のYouTube大学」については常に賛否が分かれていますが、個人的に相性が良かったのは、
- 様々なジャンルを広く浅く学べる
- 専門的でありすぎず、現実に役立てるヒントに満ちている
- 触れてこなかった、毛嫌いしていたジャンルやコンテンツを知るキッカケを与えてくれる
このあたりだったと思います。専門に特化したチャンネルではなく、幅広く満遍なく知ることが出来るラインナップのコンテンツをあまり知らなかったからです。もちろん、各論については気をつけて接しなければならない部分も多々ありますが、知るキッカケとしては十分用を満たしていると思いました。
「YouTuber」というものへの見方も変わりましたし、このコンテンツによって生活や考え方に取り入れた変化も一部にありました。クイズのネタを提供してもらったこともありました。(その1)で述べたような「中国古典」や「日本史」の面白さを再認識することが出来たことも収穫でしたね。
「中田敦彦」さん個人やチャンネルに心酔するのは少し危険だなと思うようにもなり、最近は少し距離を置くようにしていますが、非常に素晴らしい初心者向けのコンテンツを提供してくれてて、YouTubeの中で最も楽しみにしているチャンネルの一つとなっています。
何を隠そう、今回の記事のタイトルとしている「心の師匠めぐり」は中田さんの2022年の企画を真似たものとなっています。(ようやくここでネタばらしが出来ましたww)
(2011・2021年)「ウェザーニュース」/山口剛央
続いてご紹介するのはウェザーニュースの山口剛央さんです。ここ最近はウェザーニュースがYouTubeにかなり注力していることもあり、知名度も高まってきていますが、かつて私が注目したのは、東日本大震災が起きた2011年頃でした。
ウェザーニュースで振り返る「東日本大震災」(その1) – note
上の記事にも書きましたが、東日本大震災の時にウェザーニュースで地震・津波への警戒を呼びかけ続けたその姿が広く拡散され話題となりました。
中学生の頃に「理科年表」で地震の歴史に興味を持ち、勉強せずとも気象・地象にのめり込んでいった山口さん。現行もない中で記憶を頼りに遥か昔の類似事象を取り上げて、視聴者に警戒を訴えました。
観測史上最大級の事象において、「歴史」から得られる教訓は大きく、東日本大震災でもその見地が役立つ部分があったと思います。
山口さんが、歴史などに基づく知見を分かりやすく必死に伝える姿勢に、とにかく感銘を受けました。
そんな山口さんは、東日本大震災の前後、現在の『週刊地震・火山情報』にあたる(振り返り)企画に地象センターから毎週コーナー参加していました。私はそこで山口さんを知り、地震に関する基礎知識を教えて頂いたと思います。
それから約10年。山口さんは、地象センターから気象センターへと移り、YouTubeでも放送されている現・「ウェザーニュースLiVE」に毎日のように出演されるようになりました。
その人柄や興味ないことには興味ないライフスタイルなどにも注目が集まっていますが、私はやはり、その地震(や気象)に関する知識や見識の深さに強く憧れを抱いています。
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