Rxヒットアーティスト列伝 ~MISIA~(NHKのど自慢・禁止歌手)

【はじめに】
この記事では、私の「Rxヒット指標」に基づき歌手/アーティストのヒット曲を振り返っていきます。今回取り上げるのは「MISIA」さんです。

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MISIA(ミーシャ、1978年7月7日 – )は、日本女性歌手長崎県出身。本名非公開。所属事務所はリズメディア。所属レーベルはSME傘下のアリオラジャパン。血液型はO型。

「MISIA」というアーティスト名の由来は、「ASIAの方々にも音楽を届けたい」という想いから。5オクターヴの音域を持つ、日本のみならずアジアを代表する歌手。日本における女性R&Bブームの火つけ役的存在で、本格派R&Bのメイン・ストリーム化に大いに貢献した。またJ-POPの枠にとらわれることなく、日本にクラブカルチャーを根付かせると同時に、世界基準のサウンド・クオリティとポピュラリティの両立を果たした。

MISIA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Rxヒット指標にみる「MISIA」さんの代表曲

早速、Rxヒット指標にみる「MISIA」さんのヒット曲のうち、上位の曲を見ていくことにしましょう。

発売日累計pt
CD

DL

再生

カバー
曲名
98/02/21120 70 102020つつみ込むように…
00/10/25420200 508090Everything
02/01/30 60 401010果てなく続くストーリー
1002/08/08 70 40 101010眠れぬ夜は君のせい
2709/11/181401003010逢いたくていま
4418/08/22115 753010アイノカタチ feat.
HIDE (GReeeeN)

3位:120万pt(1998年)『つつみ込むように…』

『つつみ込むように…』は、1998年2月21日に発売されたMISIAのデビュー・シングル。

デビュー曲でありMISIAの代表曲として挙げられるヒットナンバー。MISIAは作詞を多く手掛けているが、収録曲2曲とも作詞に参加していない。

つつみ込むように…
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『8cmCD、12cmCD、12インチ・アナログの3形態で発売』されたことを今回反映させると、下の記事では90万ptでしたが、今回はミリオン相当突破の120万ptとなりました。

1位:420万pt(2000年)『Everything』

Everything』(エヴリシング)は、2000年10月25日に発売されたMISIAの7枚目のシングル2000年代の女性アーティストのシングルとしては最大の売上を記録した。

シングルでは『忘れない日々』以来2度目となる本格的なバラード曲。金原千恵子によるストリングスなどが用いられている。フジテレビ系ドラマ『やまとなでしこ』主題歌となり大ヒットした。

MISIAのシングルでは初のオリコンシングルチャート1位を獲得した。その後3週連続1位を獲得した後、返り咲きで通算4週1位を獲得した。公称出荷ベースでは200万枚を超えた。シングルでは唯一のミリオンセラーとなっている。

Everything (MISIAの曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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『2000年代の女性アーティストのシングルとしては最大の売上を記録』という事実が、Rxヒット指標でも反映される形となっていて、全ての要素が高得点(2000年発売の楽曲とは思えないほど)で、累計得点は低く見積もっても400万pt程度です。これは平成を通じても最上位にランクインするものです。

その大きな原動力となっているのが、「カバーアーティスト数」の多さと「YouTube再生回数」の多さです。YouTubeの再生回数は8,000万回近くなっていて、カバーアーティストもJ-WIDの登録だけでも90近くに上っています。

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ドラマの人気も相俟って当時からダブルミリオン近いヒットとなっていましたが、今回はさらにそれが平成そして令和につながっていることが分かる結果だという風に感じました。

2位:140万pt(2009年)『逢いたくていま』

「逢いたくていま」はTBS日曜劇場JIN-仁-』の主題歌。ドラマ主題歌を担当するのはNHK連続テレビ小説天花』の主題歌となった14thシングル「名前のない空を見上げて」以来、5年ぶりである。

この曲は、『JIN-仁-』の主題歌を依頼されたMISIAが、おおよその設定と原作を読んで命をテーマにした歌を書きたいと決意した際、鹿児島出身の仕事仲間から勧められた知覧特攻平和会館ホタル館富屋食堂へ翌日、日帰りで一人訪れ、知覧特攻平和会館で開館時間からほぼ丸一日、特攻に赴く前の兵士が家族や恋人に宛てた手紙の展示を読み、「これ以上、切実に会いたいという思いが込められた手紙はない」と、命の重さ、人と人との絆を改めて実感して、曲の芯の部分が定まり制作された。

逢いたくていま
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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YouTubeの再生回数としては『Everything』と並走しているのですが、発売から10年近くを経て公開された「Everything」の方が、楽曲のリリースとほぼ同時期に公開された『逢いたくていま』よりも高く評価させてもらっています。

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しかし、YouTubeの再生回数だけで比較するなら、MISIAさんの代表曲であることは、数値として明らかで、こちらもドラマと共に大ヒットを遂げた楽曲といえるでしょう。

4位:115万pt(2018年)『アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)』

デビュー20周年を迎えたMISIAがリリースしたシングル。累計・ダウンロード数では、「逢いたくていま」「Everything」に次いでおり、MISIAを代表する楽曲の一つとして挙げられている。

GReeeeNと初コラボレーションした表題曲「アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)」は、TBSテレビ火曜ドラマ『義母と娘のブルース』の主題歌に起用された。

アイノカタチ (曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

こうしてみると「MISIA」さんを大きく話題にさせたのは、デビューの後は「ドラマ主題歌」だったのだなと今回改めて感じました。(他にも冬季オリンピックなど歌声からも大きな舞台が似合います。)

ヒット指標的にいえば、平成の終わりから令和にかけてミリオン相当の話題性を生み出していて、暫定で115万ptに達しています。ウィキペディアの本文においても、『累計・ダウンロード数では、「逢いたくていま」「Everything」に次いでおり、MISIAを代表する楽曲の一つとして挙げられている。』という記載があるのは新鮮で興味深いです。

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NHK紅白歌合戦では3年連続で最終盤に歌唱され、2019→2020年にかけて「トリ」で歌唱されるなど一時代を築いた楽曲となっています。(昭和でいえば『柔』だったり、昭和から平成にかけての『昴』に匹敵するような紅白における名誉ある実績でしょう。)

( 同上 )

(参考)「NHKのど自慢」におけるMISIAさん

Rxヒット指標でも、感動的なドラマ主題歌が高い人気を誇っていることが分かりました。ここからは、NHKのど自慢において私(Rx)が「平成の禁止歌手(禁止曲)」と呼んで憚らない「MISIA」さんの曲について曲別にみていきます。

流石にここ最近、「つつみ込むように…」を『NHKのど自慢』で歌唱した方はいらっしゃいませんが、例えば、『Everything』は2017年以降でもかなりの頻度歌われました。2017・18年は2年連続で無敗を保ち、4連勝(うちチャンピオン2回)という快挙を成し遂げています(↓)。

  • 170212 ○ Everything
  • 170702 ◎ Everything
  • 180303 C Everything
  • 180617 ○ Everything
  • 181104 ◎ Everything
  • 190127 ● Everything
  • 190428 ● Everything
  • 190609 ● Everything

そして少なくとも2016年から5年というスパンで無敗を維持したのが『逢いたくていま』でした。通常の禁止曲であれば「●◯●◯」のように合格と不合格を交互に繰り返す程度なのですが、この曲は何と「合格とチャンピオン(◯◎◯◎)」を交互に繰り返すという離れ業を成し遂げています。

  • 160619 ○ 逢いたくていま
  • 161106 ◎ 逢いたくていま
  • 170320 C 逢いたくていま
  • 190526 ◎ 逢いたくていま
  • 190616 ○ 逢いたくていま
  • 201025 ◎ 逢いたくていま

そして、2019年の初登場以来、3連勝 → 不合格 → 3連勝 → 不合格という推移を辿ったのが「アイノカタチ」です。通常であれば合格率が3割前後ですから、合格と不合格の比率が逆なのではないかと思ってしまうのですが(^^;

  • 190224 ○ アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)
  • 190512 ○ アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)
  • 190519 ○ アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)
  • 191013 ● アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)
  • 191201 ○ アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)
  • 201011 ○ アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)
  • 201115 ○ アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)
  • 211010 ● アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)

そして、アニメソングらしい壮大さを兼ね備えた楽曲として、かなりの人気を誇るのがこの『オルフェンズの涙』です。個人的には、アニメを認知していない方が歌った場合は『アニソン』とカテゴライズするのを躊躇してしまうほどの禁止っぷりを示している様に感じますが(^^;

  • 170212 ○ オルフェンズの涙
  • 170521 ● オルフェンズの涙
  • 180805 ○ オルフェンズの涙
  • 190317 ○ オルフェンズの涙
  • 190512 ○ オルフェンズの涙
  • 190714 ● オルフェンズの涙

そして、2016年から5年間で、上記4曲以外の歌唱を並べてみても、以下のとおり合格率は直近で8割という極めて高い水準を維持しています。

  • 160403 ○ 飛び方を忘れた小さな鳥
  • 161023 ○ 眠れぬ夜は君のせい
  • 161211 ○ 名前のない空を見上げて
  • 170730 ◎ 幸せをフォーエバー
  • 170924 ● 幸せをフォーエバー
  • 180204 ● 僕はペガサス君はポラリス
  • 180415 ○ 果てなく続くストーリー
  • 190901 ◎ 明日へ
  • 191110 ◎ 幸せをフォーエバー
  • 201122 ○ 明日へ
  • 221120 ◎ 歌を歌おう

全体でみても2016年度以降での合格率は約75%(4分の3)となっていて、これは前述したとおり、通常の合格率の裏返しのような極めて高い数値といえます。

「NHKのど自慢」の中級者の視聴者である皆さん(ここまで記事を読んで下さった皆さん)であれば、今後、のど自慢を見ている際に、

◯◯番、(MISIAさんの)『~~~~』。

と名乗った方が登場された瞬間にこう思って下さい。『MISIAさんは大抵の曲が、(直近5年)合格率で7割台。4回歌ったら3回は合格するし、4~5回に1回はチャンピオンだ。』 これが現実です。

上の記事にも重ねて書いているのですが、ぜひ歌のうまい方は、『MISIA』さんの曲を『合格/チャンピオンを狙いやすい』からという理由で選ばないで欲しいというのが一視聴者としての願いです(^^;

きっと、『MISIA』さんを歌おうと思われる貴方は、他のアーティストでも十分合格、そしてチャンピオンを狙える存在だと信じて已みませんから。

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