令和のできごとを【旧暦】で表してみた

【はじめに】
皆さんどうも、Rxです。今日は、一般に「旧暦」と呼ばれる“太陰太陽暦(天保暦)”で、敢えて・・・令和のできごとを表してみたらどうなるのか試してみました。

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皆さん、さすがに「令和のできごとを旧暦の日付」でみたことなんて無いですよね? では早速みていきましょう!

なぜ令和のできごとを旧暦で表したいの?

結論をいえば、記憶のある最近のできごとだったら、どんな季節だったか思い出しやすい。千年以上、日本で用いられてきた“ 旧暦(太陰太陽暦) ”の「肌感覚」を現代人が取り戻すには、令和のできごとが最適かなと思ったからです。

昔の月の呼び名(雅称)について、例えば「弥生(3月)」とか「皐月(5月)」、「師走(12月)」を授業で習って何となく覚えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここで唯一、注意しなければいけないのは、ここでいう「3月」とか「5月」を現代では混同してしまいがちですが、本来は今用いられる「太陽暦」ではなく、いわゆる旧暦(太陰太陽暦)での異名です。

そもそも旧暦はざっと1000年以上、日本でも使われてきた暦法なのですが、太陽暦が導入されて以降、その文化が急速に失われつつあります。ただ、生まれる前(数十年前)のことを言われてもピンと来ないことも事実なので、だったら「肌感覚」が通じる現代(平成・令和)のできごとを【旧暦】に置き換えたら、その季節の移ろいの「肌感覚」を取り戻す糸口になるのでは? と考えた訳です。

旧暦1月(睦月)

では、旧暦1月(睦月)からみていきましょう。旧暦の時代においても、1月が1年の始まりであり、1月1日が「1年の始まりの日」だったことは変わりません。だからこそ、俳句歳時記において、「1月◯日」という感じで日付を特定した新年の季語は、新暦になってもそれを準用する形で当てはめられていった経緯があります。(実態とは掛け離れていきましたが。)

本来は「旧暦1月7日」に食べるはずの『七草粥』を「新暦1月7日」に食べる。そんな感じですね。

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そして次に、「旧暦1月」が「新暦」でいうと、いつからいつまでなのかを表で示しましょう。(↓)

西暦日数
2019年2月5日3月6日30日
2020年1月25日2月23日30日
2021年2月12日3月12日29日
2022年2月1日3月2日30日
2023年1月22日2月19日29日
2024年2月10日3月9日29日
2025年1月29日2月27日30日

旧暦は1年が約354日(年によって閏月を挟むのでその限りではない)で、新暦が約365.25日と、2つの歯車は全く噛み合っていません。なので、同じ「旧暦1月」と一口に言ってもかなりブレます。長年の経験で感じておられる方も多いかとは思いますが、上の表をみるとハッキリしますよね。

よく簡単に説明する際、「旧暦の1月は今の暦でいう大体2月」というのが及第点なのは、まさにこの大体が上の表と一番重なる部分が大きいからに他ならないでしょう。 ただここから一歩踏み出すために私の記事をご覧になっている皆さんに向けて、いよいよここから本題です。

《 旧暦1月の令和のできごと 》

新暦旧暦         できごと
2022/02/011月 1日19年ぶりに「新暦2月1日」が「旧正月」に
2021/02/131月 3日福島県沖地震(M7.3/宮城・福島で震度6強)
2022/02/041月 4日「北京オリンピック(冬季五輪)」が開幕
2020/01/291月 5日武漢からチャーター便による日本人帰国が開始
2023/02/061月16日トルコ・シリア地震(Mw7.8)が発生
2022/02/221月22日ロシアがウクライナ東部2か国を独立承認
(出典)Rxのnote「noteで歳時記 ~今年(2022年)は19年に1度、旧暦をはじめるのに最適な年!~」

その他、例えば、「北京オリンピック(2022年・冬季五輪)の開会式」や「武漢からのチャーター便」など、(中華圏では盛大に祝われる)「春節(旧正月)」の時期の中国との話題もあります。アジア圏では、結構、今でも「旧暦」で祝う行事(祝日)が残っている国も多いのです。(北京オリンピックの開会式でも、古来からの暦《二十四節気は太陽暦ですが》を取り上げていました。)

こうして考えてみると、旧暦1月(初春)は、肌感覚として「春は来たけれど(立春)まだまだ寒い」という時期だということを、出来事からも再認識できるのではないでしょうか?

旧暦2月(如月)

仲春にあたる「旧暦2月」は、春分を含む時期でして、本州では桜の季節であり、卒業シーズンでもあります。『きさらぎ』の語源は『衣更月』など諸説ありますが、いずれも春らしさを感じる内容です。

西暦日数
2019年3月7日4月4日29日
2020年2月24日3月23日29日
2021年3月13日4月11日30日
2022年3月3日3月31日29日
2023年2月20日3月21日30日
2023年(閏)3月22日4月19日29日
2024年3月10日4月8日30日
2025年2月28日3月28日29日

ここで2023年に「閏」という表示が出てきました。いわゆる「閏月」のことです。旧暦に馴染みのない方は聞いたことが無いかも知れません。詳細は割愛しますが、大体4年に1度挿入される新暦2月29日(閏年や閏日と表現)と同様に、季節のズレを修正するために挟まれる月と捉えて下されば結構です。

《 旧暦2月の令和のできごと 》

新暦旧暦        できごと
2020/03/022月 8日コロナ禍:全国の小中高校が一斉臨時休校
2021/03/252月13日東京五輪の聖火リレーが福島からスタート
2020/03/142月20日「高輪ゲートウェイ駅」が暫定開業
2021/04/112月30日松山英樹、マスターズ初優勝(現地時間)
2023/03/22閏2月1日侍ジャパン、WBCでアメリカを下し世界一

2月と言えば28~29日と考えるのも無理は無いですが、「2月30日」というのは誤植ではありません。2月の日数が短いのは「西暦」の特徴であって、他の暦法には関係ないことがあります。天保暦などの和暦では何月かに関わらず、「29~30日」と1か月の日数が不定なので、太陽暦ではお目にかかれない「2月30日」が生じることがあるのです。

コロナ禍との戦いである令和においては、コロナの驚異が最初に訪れたのがこの「春」の時期でした。きっと一斉臨時休校になって、てんやわんやだった親御さんも多かったのではないでしょうか。卒業式が中止になったりしたのも、この時期の旧暦でいうと「2月(如月)」に当たります。

旧暦3月(弥生)

西暦日数
2019年4月5日5月4日30日
2020年3月24日4月22日30日
2021年4月12日5月11日30日
2022年4月1日4月30日30日
2023年4月20日5月19日30日
2024年4月9日5月7日29日
2025年3月29日4月27日30日

旧暦1月と同様、2022年は「新暦4月1日」も「旧暦3月1日」に(偶然)なる年であり、旧暦を身近とする生活を始めるにはピッタリです。ぜひこの記事から、旧暦に親しんでいきましょうね!

《 旧暦3月の令和のできごと 》

新暦旧暦         できごと
2020/03/243月 1日東京五輪・パラリンピックの1年延期が決定
2020/03/293月 6日お笑いタレント・志村けんが死去
2020/04/073月17日コロナ禍:7都府県に「緊急事態宣言」発表
2019/05/013月27日「令和」に改元

年によって旧暦と新暦にズレが生じるため説明の順番を逆にしますが、「令和」がスタートしたのは、旧暦でいうところの3月27日(新暦5月1日)のことでした。肌感覚としても確かに、春の終わりから初夏に移るそんなタイミングだった気がしますね(ゴールデンウィーク期間中でした)。

そして、2020年の旧暦3月は、ちょうど「コロナ禍」が本格到来し、緊急事態宣言が発表されるに至る時期と重なります。偶然にも「東京五輪・パラリンピック」の延期が発表されたのが旧暦3月朔です。

旧暦4月(卯月)

旧暦の世界では「4月(卯月)」から夏に入ります。一瞬ビックリしてしまいますが、下の表で新暦のタイミングをみれば、『あぁー、確かに初夏って時期かも知れないな』と思って頂けるのではないでしょうか?

西暦日数
2019年5月5日6月2日29日
2020年4月23日5月22日30日
2020年(閏)5月23日6月20日29日
2021年5月12日6月9日29日
2022年5月1日5月29日29日
2023年5月20日6月17日29日
2024年5月8日6月5日29日
2025年4月28日5月26日29日

《 旧暦4月の令和のできごと 》

新暦旧暦できごと
2019/05/264月22日北海道佐呂間町で39.5℃を観測
2020/05/204月28日夏の甲子園の中止を発表
2020/05/25閏4月3日緊急事態宣言が全都道府県から解除

できごとの内容をみると、確かに「初夏」っていう感じがしませんか……というか、1つ目の「北海道佐呂間町」に関しては、観測記録を更新するレベルの猛暑だったのですが、『旧暦4月=夏』というのを印象づけるために敢えて載せさせてもらいました(^^;

旧暦5月(皐月)

「夏至」を含み、仲夏(夏の真ん中)を迎える皐月は、日本では梅雨の時期とも重なるため、肌感覚としては「真夏」とまでは行きません。しかし「五月雨」などの美しい日本語があるように、旧暦のアンテナを研ぎ澄ませておくと、現代の生活に彩りを添えてくれることでしょう。

西暦日数
2019年6月3日7月2日30日
2020年6月21日7月20日30日
2021年6月10日7月9日30日
2022年5月30日6月28日30日
2023年6月18日7月17日30日
2024年6月6日7月5日30日
2025年5月27日6月24日29日

《 旧暦5月の令和のできごと 》

新暦旧暦     できごと
2020/07/035月13日令和2年7月豪雨が始まる
2021/07/035月24日静岡県熱海市で大規模な土石流
2019/06/285月26日「G20大阪サミット」が開幕

コロナ禍の前には「G20・大阪サミット」を開催したこともありましたが、2010年代以降は、特にこの7月上旬(梅雨の終わり)に「豪雨災害」が目立ちます。2021年の熱海市伊豆山地区の大規模な土石流も、旧暦でいう五月雨(旧暦5月)の終わりの時期でした。

旧暦5月というと、「さつき」という響きや、「五月雨」「五月晴れ」といった雅な言葉から、穏やかな印象を受けるかも知れませんが、実態としては梅雨を含む季節なので、時として自然現象が牙を剥くそんな季節なのを覚えておきましょう。

旧暦6月(水無月)

新暦6月を「水無月」と言ってしまうと、『えぇー、(新暦)6月なんて梅雨で雨のシーズンなのに、なんで水無月なの?』と思ったことが一度はあるのではないでしょうか。

西暦日数
2019年7月3日7月31日29日
2020年7月21日8月18日29日
2021年7月10日8月7日29日
2022年6月29日7月28日30日
2023年7月18日8月15日29日
2024年7月6日8月3日29日
2025年6月25日7月24日30日
2025年(閏)7月25日8月22日29日

しかし、学生が夏休みに突入する時期を晦(最終日)とする旧暦6月は、確かに四国地方などで水不足がニュースになったり、連日の猛暑で熱中症の危険性が増す時期と重なります。分かってきますよね。

《 旧暦6月の令和のできごと 》

新暦旧暦        できごと
2019/07/116月 9日はやぶさ2が小惑星リュウグウに2度目の着陸
2022/07/086月10日安倍晋三元首相、銃撃事件
2021/07/236月14日「東京オリンピック」が開幕(開会式)
2019/07/186月16日京都アニメーション放火殺人事件
2020/08/176月28日浜松市中区で41.1℃を観測

令和のビッグイベントといえば、「東京オリンピック」の開幕です。これが旧暦のちょうど6月中旬にあたります。また、年によっては新暦8月の後半まで水無月の範疇となるため、2020年に浜松市中心部で41.1℃を記録した「2020年8月17日」もギリギリ水無月です。

旧暦7月(文月)

旧暦ではここから「秋」に入ってくる「文月」。確かに始めの頃は夏真っ盛りですが、晦ともなると、日の陰りなどから徐々に秋を感じられるようになってくる頃かも知れません。(体感は残暑厳しいですが^^;)

西暦日数
2019年8月1日8月29日29日
2020年8月19日9月16日29日
2021年8月8日9月6日30日
2022年7月29日8月26日29日
2023年8月16日9月14日30日
2024年8月4日9月2日30日
2025年8月23日9月21日30日

《 旧暦7月の令和のできごと 》

新暦旧暦      できごと
2019/08/047月 4日渋野日向子、全英女子オープンを優勝
2020/08/287月10日安倍晋三首相、辞任を表明
2021/09/037月27日菅義偉、総裁選に立候補せず、辞任へ
2020/09/167月29日菅義偉、第99代首相に就任

政治的な話題が多くなっていますが、安倍首相から菅首相への2020年、菅首相が総裁選に立候補しないことを表明した2021年、いずれも旧暦7月中のできごとでした。

旧暦8月(葉月)

新暦8月を「葉月」といってしまうとピンと来づらいかも知れませんが、
旧暦8月の以下の季節だと思うと、色づき始める季節に近づきます。

西暦日数
2019年8月30日9月28日30日
2020年9月17日10月16日30日
2021年9月7日10月5日29日
2022年8月27日9月25日30日
2023年9月15日10月14日30日
2024年9月3日10月2日30日
2025年9月22日10月20日29日

この頃ともなれば、秋の深まりを感じられるようになってくると思います。具体的に令和のできごとを見ていきますと、

《 旧暦8月の令和のできごと 》

新暦旧暦      できごと
2019/09/098月11日令和元年房総半島台風(台風15号)上陸
2019/09/208月22日「ラグビーワールドカップ2019」開幕
2021/10/048月28日岸田文雄、第100代首相に就任

秋の台風シーズンといったタイミングになってきました。どんどん参りましょう。

旧暦9月(長月)

確かに「(秋の)夜長」と言いますが、新暦9月と「旧暦9月(下の表の日付)」では、夜の寒さですとか日の暮れる時間とかはかなり異なります。

西暦日数
2019年9月29日10月27日29日
2020年10月17日11月14日29日
2021年10月6日11月4日30日
2022年9月26日10月24日29日
2023年10月15日11月12日29日
2024年10月3日10月31日29日
2025年10月21日11月19日30日

元々使われていた時期の意味を捉えると、さらに充実した生活を送ることができるかも知れませんね。

《 旧暦9月の令和のできごと 》

新暦旧暦        できごと
2019/10/019月 3日消費税率8→10%に引き上げ
2020/10/259月 9日コントレイル、史上3頭目の無敗牡馬三冠達成
2019/10/099月11日旭化成・吉野彰、ノーベル化学賞受賞
2019/10/129月14日令和元年東日本台風(台風19号)上陸
2019/10/139月15日ラグビー日本代表、決勝トーナメント進出
2019/10/229月24日即位礼正殿の儀

振り返ってみると2019年の10月は激動の1か月だったなと改めて感じます。本来の趣旨に戻ると、旧暦9月は秋の深まった時期ですので、大型台風などが来襲する可能性も残っている時期です。

また、偶然にもピッタリ「重陽の節句/菊の節句」の9月9日と重なった2020年の菊花賞では、令和初の無敗の3冠馬が誕生しています。こういったことも、主体的に旧暦を調べていかなければ、まず知ることはなかったであろうトピックスですね。

旧暦10月(神無月)

旧暦10月から「冬」となり、一般に『神無月』と言われる時期に入ります。

西暦日数
2019年10月28日11月26日30日
2020年11月15日12月14日30日
2021年11月5日12月3日29日
2022年10月25日11月23日30日
2023年11月13日12月12日30日
2024年11月1日11月30日30日
2025年11月20日12月19日30日

《 旧暦10月の令和のできごと 》

新暦旧暦       できごと
2019/10/3110月 4日那覇市の首里城で火災。正殿などが全焼
2019/11/1410月18日大嘗祭(大嘗宮の儀)が執り行われる

秋も深まり、稲作の収穫という時期を迎える頃。冬も間近に迫ってきたタイミング。2019年には「首里城」で大規模火災が発生しています(朝起きて映像に愕然としたのを覚えていますね)。

旧暦11月(霜月)

新暦では年末(年によっては年始まで)を含むのが旧暦11月です。「霜月」というネーミングそのままに、まさに寒さが厳しさを迎える時期ですね。

西暦日数
2019年11月27日12月25日29日
2020年12月15日2021年1月12日29日
2021年12月4日2022年1月2日30日
2022年11月24日12月22日29日
2023年12月13日2024年1月10日29日
2024年12月1日12月30日30日
2025年12月20日2026年1月18日30日

《 旧暦11月の令和のできごと 》

新暦旧暦           できごと
2020/12/2811月14日『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が日本の歴代興行収入1位に
2020/12/3111月17日アイドルグループ・嵐が活動休止
2021/01/0711月24日1都3県に2度目の緊急事態宣言を発表

最後に、本当の意味での師走を見ていきましょう。ここまでお疲れ様です、次がラストですからねー!

旧暦12月(師走)

旧暦の12月が、ほぼ新暦では「新年」に当たるというのが皮肉めいてはいますが、この「師走」に限っては、『年の瀬の忙しなさ』を表すニュアンスの強い言葉なので、新暦とのズレも大目にみても良いのかなって思います(←何様やねんww)

西暦日数
2019年12月26日2020年1月24日30日
2020年2021年1月13日2021年2月11日30日
2021年2022年1月3日2022年1月31日29日
2022年12月23日2023年1月21日30日
2023年2024年1月11日2024年2月9日30日
2024年12月31日2025年1月28日29日
2025年2026年1月19日2026年2月16日29日

《 旧暦12月の令和のできごと 》

新暦旧暦        できごと
2021/01/1312月 1日2度目の緊急事態宣言の対象範囲が10都府県に拡大
2021/01/1712月 4日第1回「大学入学共通テスト」が開催
2022/01/1512月13日トンガ海底火山大噴火による津波(潮位変化)が襲来
2021/02/0212月21日新暦2月2日が124年ぶりに「節分」に

このあたりは、旧暦では前の年(師走)ですが、新暦では新しい年となります。ただ細かいことを一旦置いておいて、旧暦に揃えて令和のできごとを見ると、また新たな発見があるかも知れません。

歴史に残りそうな重大な事象などがあれば、随時更新していきたいと思っていますので、ぜひ忘れた頃に皆さん、覗きに来て下さい! 以上、最後まで読んでいただきありがとうございましたー!

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