ウィキペディアなどに学ぶ「諏訪之瀬島」の地震・火山活動

【はじめに】
この記事では、ウィキペディアの記載や気象庁の「震度データベース」を通じて、「諏訪之瀬島」の地震・火山活動について纏めていきます。

ウィキペディアで学ぶ「諏訪之瀬島」について

まずは、「諏訪之瀬島」についてウィキペディアの冒頭部分を引用します。人口2桁の

諏訪之瀬島(すわのせじま)は、鹿児島県吐噶喇(トカラ)列島に属する火山島である。人口は79人、世帯数は44世帯(2018年3月31日現在)。十島村では中之島に次いで二番目に大きい島である。

地名(行政区画)としての「諏訪之瀬島」の呼称は鹿児島県鹿児島郡十島村大字となっており、大字の区域は諏訪之瀬島の全域にわたる。

・面 積 :27.66 km²
・最高標高:796 m
・最高峰 :御岳

諏訪之瀬島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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2008年以降の有感地震について

次に気象庁の「震度データベース」で「鹿児島県十島村諏訪之瀬島*」での有感地震の観測歴を纏めていきます。もちろん無感地震を含めると遥かに多くなりますが、年によって多い/少ないは顕著です。

そして、近年では2020年が多い部類の年でしたが、地震活動がすべて火山性地震とは限らず、また多い年に必ず大規模な噴火がある訳ではない点にも注意が必要です。

期間震度1震度2震度3震度4合計
2008年22
2009年134
2010年11
2011年115117
2012年22
2013年113115
2014年11
2015年00
2016年1540120
2017年54110
2018年11
2019年6219
2020年2513442
2021年112
2022年628
合計883781134
気象庁 震度データベース検索
・地震の発生日時 : 2008/01/01 00:00 ~ 2022/10/23 23:59
・震央地名 : トカラ列島近海(諏訪之瀬島周辺を四角く囲って集計)
・観測された震度 : 鹿児島十島村諏訪之瀬島(旧)* もしくは 鹿児島十島村諏訪之瀬島* で 震度1以上 を観測
・地震回数の集計 : 年別回数

震度3以上(2020・2022年は複数回)

震度3以上に絞ると、当該地点では2011年以降で十数回に達しました。表面的な震度で最も大きかったのは2016年4月24日(熊本地震の翌週)に起きたMj4.2・震度4です。

地震の発生日時深 さ最大震度
2011/02/03 22:06:19.76 km2.9震度3
2013/02/19 19:17:37.512 km3.5震度3
2016/04/24 22:27:39.68 km4.2震度4
2017/04/13 06:42:53.67 km3.4震度3
2019/11/06 20:11:25.80 km2.6震度3
2020/01/17 07:11:21.10 km3.0震度3
2020/03/17 17:52:32.11 km3.1震度3
2020/09/15 06:08:39.88 km3.6震度3
2020/10/08 12:34:26.98 km4.1震度3
2022/10/25 06:053.1震度3
2022/10/25 06:073.4震度3
2022/10/25 06:182.8震度3
気象庁 震度データベース検索
・地震の発生日時 : 2008/01/01 00:00 ~ 2022/10/25 23:59
・震央地名 : トカラ列島近海
・観測された震度 : 鹿児島十島村諏訪之瀬島(旧)* もしくは 鹿児島十島村諏訪之瀬島* で 震度3以上 を観測
・検索結果地震数 : 12 地震 (「地震の発生日時の古い順」で検索)

また、直近では2022年10月の午前6時台に「震度3」が3回発生しました。小規模(~ごく小規模)だったにもかかわらず、複数回そして立て続けに発生したのはここ最近では初めてのデータでした。

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(参考)火山活動について

上にここ2年での気象庁「報道発表資料」の見出しのみを纏めましたが、『2(火口周辺規制)』と『3(入山規制)』の昇降を繰り返しています。ずっと「噴火警報(火口周辺)」級となりますね。

そして、ウィキペディアの「活動記録」を表にだけしておきたいとは思いますが、基本的には古くから活発な活動が記されてきました。今後の動向には常に注意が必要そうです。

期間現象
1813年 – 1814年プリニー式噴火スコリア降下
溶岩流が西海岸まで流下。
噴火1883年まで無人島になる。
1877年噴火
1884年 – 1885年ストロンボリ式噴火・スコリア降下・溶岩流
1914年3月21日噴煙
1915年8月 – 9月噴煙
1921年8月8日 – 9日噴火
1922年1月26日 – 1925年噴火
1925年5月13日ストロンボリ式噴火・スコリア降下・溶岩流
1938年3月11日噴火
1940年11月29日噴火
1949年10月ストロンボリ式噴火&ブルカノ式噴火
1950年 – 1954年ストロンボリ式噴火&ブルカノ式噴火
1955年7月17日
1955年同月19日
諏訪瀬東曽根付近で海底爆発が発生
噴煙が2000m以上上昇した
1957年 – 1997年ストロンボリ式噴火&ブルカノ式噴火
1999年1月噴煙・降灰
2000年2月噴煙・降灰
2000年12月小規模噴火・噴煙・降灰
2001年1月 – 2002年12月
(不活発時期も含む)
ストロンボリ式噴火・噴煙・降灰
(御岳火口壁東斜面に形成された火孔より)
2004年1月 – 毎月小規模な噴火が継続
(2004年2月に新火孔を確認、
 2008年の年間爆発回数は156回、
 2009年は216回)
2014年9月連続的な噴火では、1997年の
観測開始以来最高となる
噴煙高度2200mを記録した
2016年9月15日噴火に関する火山観測報 現象:爆発
2020年7月16日噴火に関する火山観測報 現象:爆発
2020年12月28日大きな噴石を伴う噴火
2021年3月2日 2日から6日にかけて132回の爆発が観測
2021年6月23日噴火
2021年9月17日噴火

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