二十四節気「秋分(しゅうぶん)」/秋分の日

【はじめに】
この記事では、二十四節気「秋分」についての気になるポイントを纏め、俳句歳時記に載っている名句を鑑賞して、「秋分(しゅうぶん)」の頃の魅力について一緒に学んでいきたいと思います。

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ウィキペディアで学ぶ「秋分」について

秋分(しゅうぶん、: autumnal equinox)は、二十四節気の第16番目の節気。昼と夜の長さがほぼ等しいが厳密には昼が若干長い。現行暦9月内、旧暦8月内。

秋分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ウィキペディアの冒頭部には「昼が若干長い」とあって、今回の記事を書いて初めて知りました(^^ そして、『現行暦』というニュアンスはあまり他の記事では見かけない気がしましたね。

そして日付については2043年まで、「閏年のみ9月22日」、「それ以外は9月23日」というシンプルなものとなっています。

七十二候

二十四節気を更に3つに細分化した「七十二候」は以下のとおり。珍しくも、中国版と日本版で3つとも同じ名称が使われています。中国と日本でこの秋分の頃の気候は似通っているという事でしょうか?

  • 初候
    雷乃収声(らい すなわち こえを おさむ):雷が鳴り響かなくなる
  • 次候
    蟄虫坏戸(ちっちゅう こを はいす):虫が土中に掘った穴をふさぐ
  • 末候
    水始涸(みず はじめて かる):田畑の水を干し始める

昼夜の長さ

春分と同様に、秋分では昼夜の長さが等しくなる。『暦便覧』では「陰陽の中分なれば也」と説明している。しかし、実際には、昼の方が夜よりも長い。日本付近では、年による差もあるが、平均すれば昼が夜よりも約14分長い。これは、次の理由による。

  • 大気差
    大気による屈折で太陽の位置が実際より上に見えるため、太陽が上に見える角度の分、日出が早く、日没が遅くなる。屈折は太陽が地平線に近いほど大きくなる。国立天文台では、太陽が地平線付近にある時の、その屈折角度を35分8秒と見積もっている。ここから計算される日出・日没の時間の差は約2分20秒である。
  • 太陽の視直径
    太陽の上端が地平線と一致した時刻を日出あるいは日没と定義しているため。これにより、太陽の半径の分、日出が早く、日没が遅くなる。ここから計算される日出・日没の時間の差は約1分5秒である。
  • 日周視差
    太陽の距離÷地球の半径は有限なので、視差により、0.7秒日の出が遅く、0.7秒日の入りが早くなる。
  • 秋分のずれ
    1日の間にも太陽の黄経は変わるため、秋分が1日のいつかにより昼夜の長さに差が出る。この効果は昼夜の長さを最大で±1.1分変える。ただし平均には影響を与えない。

これらを合わせると日本において、日出は太陽の中心が地平線から昇るより3分25秒早く、日没は太陽の中心が地平線より沈むより3分25秒遅くなる。したがって、秋分の日の昼の長さは約12時間7分、夜の長さは約11時間53分である。そして、実際に昼夜の長さの差が最も小さくなる日は秋分の4日程度後になる。

休日「秋分の日」

日本では秋分の日という休日国民の祝日)となる。この日が休日となる歴史は1878年明治11年)から続いており、1948年(昭和23年)に休日ニ關スル件(昭和2年勅令第25号)が廃止されるまでは秋季皇霊祭という名称だった。

秋分の日は、国立天文台の算出する定気法による秋分日を基にして、前年の2月第1平日付の官報公告特殊法人等)欄で暦要項として公告される。なお、この暦要項は、閣議決定等はされず、閣議報告事項でもない。天文学に基づいて年ごとに決定される国家の祝日は世界的にみても珍しい。また、この日をはさんで前後7日間が秋の彼岸である。

「秋分/秋分の日」の例句

俳句において「二十四節気」は全て季語となっていますが、『秋分』という季語での例句の記載数は、世間の知名度と比べ思ったよりも少なく、『秋分の日』という休日の季語の方が多いかも知れません。

そして『秋分』という季語と比べると、『秋彼岸』やそれに関連する季語の方がかなり具体的な映像が多いため、映像喚起力の高いそちらの季語を使う傾向が強いのかも知れません。

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幾つかの俳句歳時記などから『秋分/秋分の日』を使った例句をご紹介していきましょう。2つの季語を区別せず7句ほどピックアップしてみました。

  • 秋分の正午の日ざし真向にす/菅裸馬
  • 秋分の湯殿の岩を踏みにけり/佐藤鬼房
  • 秋分の日の音立てて甲斐の川/廣瀬町子
  • 秋分の木造駅舎の日章旗/高澤良一
  • 秋分の日の花増える町の中/藤田哲肖子
  • わが旅の秋分の日は晴るる筈/日元淑美
  • 秋分や午後に約束ふたつほど/櫂未知子

『秋分』関連の季語の例句を見ている中で気づいた点があります。それが「秋晴れ」を前提としている句が大半だということです。

例えば、「穀雨」とか「小満」とか「芒種」などのように『雨』っぽい二十四節気があるのに対して、この『秋分』は基本的に爽やかな晴れの日を詠んでます。ここは一つポイントかも知れません。皆さんは上の7句のうちどれがお好きでしたか?

しかし現実には、台風や秋雨前線による長雨に警戒が必要な時期とも重なりますので、晴れの日も雨の日も「秋分」という季節の変わり目を愛して、あるいは俳句づくりに勤しむ休日としていただければというふうに思います。皆さんも一句ひねってみてください!

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