ウィキペディア小旅行「エスワティニ王国」(Kingdom of Eswatini)

【はじめに】
皆さん「Wikipediaで小旅行」へようこそ、ツアーコンダクターのRxです。今回の目的地は、アフリカのエスワティニ王国です。素敵な旅をお過ごし下さい。

エスワティニ王国(エスワティニおうこく、スワジ語: Umbuso weSwatini、英: Kingdom of Eswatini)、通称エスワティニは、アフリカ大陸南部に位置する絶対君主制国家。首都はムババーネである。

イギリス連邦加盟国の一つで、周囲を南アフリカ共和国とモザンビークに囲まれた内陸国。

エスワティニ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (以下同)
File:Location Eswatini AU Africa.svg
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国名

1968年9月6日にイギリスより独立した際の国名はスワジランド王国 (Kingdom of Swaziland) で、これは「スワジ人の国」という意味から付けられた。

しかし現地語である「スワジ」と英語の「ランド」を掛け合わせた言葉であるために一部の国民からの不満があったことを受けて、2015年からスワジ議会でも国名変更について審議された。

2018年4月19日、国王のムスワティ3世はマンジニで執り行った独立50周年記念式典での演説において「私はこの国の名前を元に戻す」として、国名を現地語に則り「エスワティニ王国(Kingdom of Eswatini)」と改めることを宣言した。これはスワジ語で「スワジ人の場所」という意味になる。5月30日に国際連合において改名が承認された。

日本国の法令上の変更については、2019年2月12日に閣議決定し、国会に提出された法案により「エスワティニ」と変更されることになった。

政治

エスワティニは国王を国家元首とする君主国で、「アフリカ最後の絶対王制」「アフリカ最後の古王国」と呼ばれることもある。形式的には立憲君主制だが実際には憲法で国王の強大な権力が保障されており、政府の要職の多くも王家が占めるなど絶対君主制の様相を呈している。国王は首相や閣僚、最高裁判所判事の任免権、議会解散権、法案拒否権を持ち、税金や刑事・民事上の責任を免除されている。現行憲法は2005年7月に制定され、2006年2月8日に施行されたもの。

国王の位はドラミニ家により世襲されており、司法、立法、行政の三権の上に立ち、軍隊の統帥権を持つ。国王の輔弼機関として王室諮問評議会が存在し、国王が幼少や病弱などの理由で政務を執る事が出来ない場合は王室の中から摂政が任命され、国王の権限を代行する。現国王ムスワティ3世は1986年に即位した。

国際関係

台湾との関係
エスワティニは、2021年時点で国際的な承認を得ているアフリカの国連加盟国では唯一、中華民国(台湾)と外交関係を持つ(同時に中華人民共和国と外交関係を持たない)国である(国際的に非承認の国家としては、ソマリランドが台湾を承認している)。

民主主義を重視する台湾が絶対王制を支援することの矛盾を指摘する報道もあるほか、台湾の孤立化を狙う中華人民共和国がエスワティニへ接近している。

日本との関係
詳細は「日本とエスワティニの関係」を参照
・在留日本人数 – 16名(2018年10月時点、外務省)
・在日エスワティニ人数 – 6名(2019年6月時点、法務省)
エスワティニは日本に大使館を有しておらず、在マレーシア大使館が兼摂している。また在エスワティニ日本大使は在南アフリカ大使が兼摂している。貿易はエスワティニの大幅な入超である。日本への輸出品で最も大きなものはグレープフルーツであり、2016年には同国の日本への輸出の21.0%を占めていた。

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