クイズ十進分類法 ~ウィキペディアで学ぶ8,000m峰 14座~(№604.15)

1位:8,848m エベレスト

エベレストエヴェレスト: Everest)、
またはチョモランマチベット語: ཇོ་མོ་གླང་མ ChomolungmaQomolangma)、
サガルマータネパール語: सगरमाथा Sagarmāthā)は、ヒマラヤ山脈にある世界最高峰の山である。

山頂は、ネパール中国との国境上にある。エベレストはインド測量局で長官を務めたジョージ・エベレストにちなんで命名された。

1920年代から長きにわたる挑戦の末、1953年にイギリス探検隊のメンバーでニュージーランド出身の登山家であるエドモンド・ヒラリーとネパール出身のシェルパであるテンジン・ノルゲイによって初登頂がなされた。

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エベレストの標高については諸説あり、1954年にインド測量局が周辺12か所で測定し、その結果を平均して得られた8848 mという数値が長年一般に認められてきた。1999年、全米地理学協会はGPSによる測定値が8850 mだったと発表した。2020年、中国・ネパールは合同で北斗とGPSによる測定値が従来の測定値より僅かに高い8848.86 mであったと発表した。厳密には地殻変動などの影響によって標高は年々変動していると考えられている。エベレストの南麓に位置するネパールのサガルマータ国立公園ユネスコ世界遺産に登録されている。

2位:8,611m K2

K2(ケイツー)は、カラコルム山脈にある山。標高は8611 mで、エベレストに次ぐ世界第2位の高さである。パキスタンギルギット・バルティスタン州インドの主張によればインドカシミールのパキスタン占領地)と、中華人民共和国ウイグル自治区との国境に位置する。

K2という頭文字はKarakoram No.2 、つまりカラコルム山脈測量番号2号を意味する。パキスタン最高峰であり、カラコルム山脈の最高峰でもある。

世界第2位の高峰であるにもかかわらず、人里から遠く離れた奥地にあるため、19世紀末まではほとんど人々に存在を知られることもなく、名前さえも無かった。

イギリス統治時代のインド測量局のトーマス・ジョージ・モントゴメリー1856年からカラコルム山系の測量を始めた際に、南方210 kmから測量した特に標高が高い山々にカラコルム(Karakoram)の頭文字「K」を取って順に、K1, K2, K3, K4, K5 と測量番号を付けた。その後K2以外の山には、新たに名前が付けられたり、現地の名前が採用されたりしたが、K2だけは測量番号がそのまま山名に残った。

中国側(北側)からアプローチするのは困難なため、ほとんどの登山者はパキスタン側からアプローチをする。登頂の難しさでは世界最高峰のエベレスト(標高8848 m)よりも上で、世界一登ることが難しい山とも言われる。その理由として、人が住む集落から遠く離れた奥地に存在することによるアプローチの困難さ、エベレストよりも厳しい気候条件、急峻な山容による雪崩滑落の危険性などが挙げられる。

K2登山に関しては一般的なルートでさえ、エベレストのバリエーションルートに匹敵すると言われる。これらの困難さから、全部で14座ある8000メートル峰の中で最後の冬季未登頂峰であったが、2021年1月16日、ネパールの登山隊によって初めて達成された。

2012年3月までの時点で登頂者数306人に対し、死亡者数は81人に達し(その時点でのエベレスト登頂者数は5656人)遭難者の数も多い。チャールズ・ハウストン、ロバート・ベイツ共著の書籍のタイトルから「非情の山」とも呼ばれる。

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3位:8,586m カンチェンジュンガ

カンチェンジュンガKangchenjunga)は、ネパール東部のメチ県タプレジュン郡インドシッキム州との国境にあるシッキム・ヒマラヤの中心をなす山群の主峰。標高8586 mはエベレストK2に次いで世界第3位。

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カンチェンジュンガとはチベット語で「偉大な雪の5つの宝庫」の意味。

主峰の他に西峰=ヤルン・カン(8505 m)、中央峰(8478 m)、南峰=カンチェンジュンガII(8476 m)、カンバチェン(7903 m)が並ぶ。衛星峰に囲まれていて、最高点を中心に半径20 kmの円を描くとその中に7000 m以上の高峰10座、8000 m級のカンチェンジュンガ主峰と第II峰の2座がある。さらにこの山がダージリンの丘陵上から手に取るような近さで眺められることも、この山を古くから人に親しませる理由となった。

4位:8,516m ローツェ

ローツェ(Lhotse)は、ヒマラヤ山脈エベレストの南に連なる。標高は8516 mで世界第4位。主峰の他に中央峰(8414 m)、シャール峰(8383 m、東峰)がある。ローツェはチベット語で「ロー=南、ツェ=峰」の意で、エベレストの南峰であることを意味する。ローツェの頂上とエベレストの頂上は、直線で約3 kmほどしか離れていない。

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ローツェの登頂は、1956年5月18日エルンスト・ライスフリッツ・ルフジンガーが率いるスイスの登山隊によって成し遂げられた。

5位:8,463m マカルー

マカルー(Makalu)は、ヒマラヤ山脈にあるエベレストの東方約22 kmに位置し、標高は8463 mで世界第5位。ネパールチベットにまたがり、マカルー・バルン国立公園内にある。その山頂は四角錐状になっており、狭い鞍部を挟んだ北側には別の頂であるチョモロンゾ(7804 m)がある。

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マカルーは、急な斜面や切り立った峰などから、世界でも屈指の登りづらい山として知られている。
特に西壁は、デスゾーン手前から山頂付近まで部分的にオーバーハングした垂直の岩壁が続くという難しいルートのため、イェジ・ククチカ山野井泰史ヴォイテク・クルティカ、マルコ・プレゼリ、スティーブ・ハウスといった一流クライマーの挑戦を退け続け、核心部は未踏となっていることから「ヒマラヤ最大の課題」とまでいわれている。

6位:8,188m チョ・オユー

チョ・オユー中国語: 卓奥友峰)は、ネパール中国チベット自治区にまたがるヒマラヤ山脈の山。標高は8188 mで世界第6位。チョー・オユーとも表記される。シェルパ語で「トルコ石の女神」の意味。

全部で14座ある8000 m峰の中では最も登りやすい山とされ、多くの公募隊が組まれている。エベレストの前哨戦として選ばれることの多い山でもある。ただし登りやすいといっても、それはノーマルルート(北西稜)のことであって、南西壁は標高差2000 mの大岩壁となっており、技術の卓越した登山家のみが選択するルートとなっている。

初登頂はエベレストが登られた1年後の1954年である。この登頂で特筆すべきなのは、隊員3人、シェルパ7人、隊荷の総重量1トンという、当時としては少人数・軽装備であること。そして8000m峰としては唯一、秋に初登頂されたことである。

7位:8,167m ダウラギリ

ダウラギリ(Dhaulagiri)は、ネパール北部のヒマラヤ山脈のダウラギリ山系にある。標高は8167 mで世界第7位。ダウラギリはサンスクリット語で「白い山」という意味である。

ダウラギリは、1808年に初めてヨーロッパの人々に知られるようになり、カンチェンジュンガの存在が知られるまでの約30年間、世界一高い山と考えられていた。

初登頂は、1960年にクルト・ディムベルガーらスイス・オーストリアの登山隊によって成し遂げられた。これは、飛行機を利用した初のヒマラヤ登山でもある。飛行機は5200 mのタパ峠と北東コル5877 m地点に着陸し、当時の着陸高度記録を作った。この際に使用した飛行機(ピラタス PC-6)は、山に近づく際に破損したため山の中に捨てられた。

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  • 2010年9月28日 – 日本人登山隊が雪崩に巻き込まれる。日本人1人死亡、日本人2名、シェルパ1人が行方不明。
  • 2013年5月23日 – 日本人登山家・河野千鶴子が体調不良のため頂上の手前120 mで引き返したが、標高7700 mで死亡。

8位:8,163m マナスル

マナスルManaslu)は、ネパールヒマラヤ山脈に属し、標高8163 mは世界8位である。山名はサンスクリット語で「精霊の山」を意味するManasa[要出典]から付けられている。

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初登頂は1956年5月9日に、今西壽雄とギャルツェン・ノルブら日本隊によって達成されている。堀田弘司は『山への挑戦』で「この成功は戦後の日本登山界に画期的な影響があり、空前絶後の登山ブームを巻き起こすなど社会現象になった」と著している。登山隊が使用したビブラムソールや、ナイロン製クライミングロープなどの、新鋭機材は急速に普及した。

  • 2006年11月5日 – 片山右京が登頂。この年に登頂した日本人は10名。
  • 2012年9月23日 – 標高7400 m付近の巨大なセラック(氷塔)が崩壊し、大規模な雪崩が発生。午前5時頃にキャンプ3(標高6800 m)の25張、キャンプ2(標高6360 m)の12張を雪崩が直撃した。11人の死亡者および行方不明者を出す大惨事となった。
  • 2013年10月2日 – タレントのイモトアヤコと日本テレビ撮影隊が登頂。この年は9月25日と10月2日が登頂可能日で、日本人は、9月25日に9名、10月2日に19名登頂している。
  • 2023年9月27日-女性YouTuberこと、かほちゃんが登頂成功した。

9位:8,126m ナンガ・パルバット

ナンガ・パルバットNanga Parbat)は、ヒマラヤ山脈パキスタンギルギット・バルティスタン州にある標高は8126 mで世界第9位。

「ナンガ・パルバット」はウルドゥー語で「裸の山」の意味で、その周囲に高い山がないことに由来する。nangaナンガとは、サンスクリット語でnaked、bareの意である。
南側のルパール壁は標高差4800 mと世界最大の標高差を誇り、また屈指の登攀難壁である(初登攀はラインホルト・メスナーとギュンター・メスナー)。

10位:8,091m アンナプルナ

アンナプルナネパールヒマラヤの中央に東西約50 kmにわたって連なる、ヒマラヤ山脈に属する山群の総称。サンスクリットで「豊穣の女神」の意味。

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2014年10月15日に、アンナプルナ周辺で吹雪とそれに伴う雪崩が発生。43人の死亡が確認された。うち、21人がトレッキング中の外国人で、他はネパール人のガイドやポーターであった。ネパールのトレッキングにおける過去最悪の事故となった。

11位:8,080m ガッシャーブルムI峰

ガッシャーブルムI峰(Gasherbrum I)は、中国パキスタンの国境のカラコルム山脈にあるガッシャーブルム山塊の最高峰である。
カラコルム山脈の主要なアプローチルートであるバルトロ氷河からはガッシャーブルムII~VI峰に遮られ山体が見えないことからヒドゥン・ピーク(Hidden Peak)とも呼ばれる。

標高8080 mで、世界第11位。「ガッシャーブルム」は「輝く峰」の意味だと言われることが多いが実際はバルティ語(現地のチベット語方言)で「美しい山」(”rgasha” (美しい) + “brum” (山))の意である。 インドの測量局のカラコルム測量時の測量番号はK5。

12位:8,051m ブロードピーク

ブロード・ピーク標準中国語:布洛阿特峰、英語: Broad Peak)は、中華人民共和国パキスタンとの国境にある標高は8051 mで世界第12位。主峰の北側には鞍部を挟んで中央峰(8011 m)、次いで北峰(7490 m)がある。

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K2から約8 km離れた位置にあり、ガッシャーブルム連峰に属する。元々はK2の次の山ということでK3という名前が付けられていたが、その後の調査で山頂の幅が1.5 kmにも及ぶことから「広い頂」を意味する「ブロード・ピーク」の名前が付けられた。
ただし現地語のバルティ語名はファイチャン・カングリ(Faichan Kangri)で、地元住民の間では「ブロード・ピーク」という名前はあまり受け入れられていない。

13位:8,035m ガッシャーブルムII峰

ガッシャーブルムII峰(Gasherbrum II):中国パキスタンの国境のカラコルム山脈ガッシャーブルム山塊にあるである。

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標高8035 mで、世界第13位。「ガッシャーブルム」はチベット語で「輝く峰」の意味であるといわれることが多いが、実際はバルティ語(現地のチベット語方言)で「美しい山」(”rgasha” (美しい) + “brum” (山))を意味する。

インドの測量局のカラコルム測量時の測量番号はK4。

1956年7月7日 – オーストリア隊のフリッツ・モラベック、ヨーゼフ・ラルヒ、ヨハン・ヴィーレンパルトが初登頂。無酸素。

14位:8,027m シシャパンマ

シシャパンマ(Shishapangma)またはゴサインタンは、ヒマラヤ山脈にある標高は8027 mで世界第14位。

  • シシャパンマとはチベット語で「牛も羊も死に絶えて、麦も枯れる地方」の意味。ゴサインタンはサンスクリット語由来で「神の座」を意味する。
  • 全部で14座ある8000メートル峰の中で、完全に中華人民共和国領内(チベット)にある唯一の山である。また8000メートル峰の中で、世界で最後に登頂された山である。なお標高に関しては8012 m、または8013 mとする資料もある。
  • 1964年5月2日の初登頂は人類にとって最後の8000 m級処女峰への登頂で、中国の許競隊長以下総勢10名は午前6時前に標高7700 mのキャンプを出発し、午前10時20分(日本時間・同日午前11時20分)に山頂へ到達した。
  • 1964年5月2日 – 許競ら10人(初登頂)
  • 1981年– 田部井淳子(女性初及び日本人初登頂)
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15位:7,952m ギャチュンカン

ギャチュンカン英語: Gyachung Kang)は、ネパールチベットにまたがり、ヒマラヤ山脈エベレストチョ・オユーとの間にある標高は7,952m。8000m以下の山の中では最も高い。中国名は格仲康峰、百谷雪嶺。

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シェルパ語で「百の谷が集まる山」の意味。8,000 mに僅かに標高が足りず、またアプローチが長いため、周囲の8,000m峰と比べてあまり登られていない山である。
同様の理由から、初登頂が日本人であったにもかかわらず、あまり知られる山ではなかったが、2002年の山野井夫妻の雪崩からの生還と、それを元にした沢木耕太郎の著書『凍』によって広く知られるようになった。

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