ウィキペディア小旅行「カザフスタン」

【はじめに】
皆さん「ウィキペディア小旅行」へようこそ、ツアーコンダクターのRxです。今回は「カザフスタン」を巡っていきます。素敵な旅をお過ごし下さい。

カザフスタン共和国(カザフスタンきょうわこく、カザフ語: Қазақстан Республикасы)、通称カザフスタンは、中央アジアに位置する共和制国家。西と北でロシア、東で中華人民共和国(中国)、南でキルギスウズベキスタントルクメニスタンと国境を接する国家で、南西は世界最大の湖カスピ海に面している。

首都はアスタナ(2019年から2022年までは初代大統領のヌルスルタン・ナザルバエフのファーストネームにちなんだ「ヌルスルタン」に名称変更)で、1997年に国内最大の都市アルマトイから遷都した。

カザフスタン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

概要

カザフスタンは中央アジアで経済的、政治的に最も支配的な国家であり、石油天然ガスを中心とする資源に恵まれ、中央アジアの国内総生産(GDP)の60%を生み出している。国土面積は272万4900平方キロメートルと世界第9位で、世界で最も広い内陸国であり、イスラム教徒が多数派を占める国としても世界最も広大かつ最北端である。
人口は約1900万人で、人口密度は世界でも低い国の一つであり、1平方キロメートルあたり6人以下(1平方マイルあたり15人)である。

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現在のカザフスタン領土には、歴史的に遊牧民帝国が往来・興亡を重ねた。古代には遊牧民のスキタイ人が住み、ペルシアアケメネス朝が現在の国土の南部にまで進出してきた。テュルク系遊牧民は、突厥帝国など多くのテュルク系国家を祖先に持ち、その歴史を通じてこの国に居住してきた。13世紀にはチンギス・ハーン率いるモンゴル帝国に征服された。16世紀には、カザフ族は3つのジュズに分かれて独立した集団となった。
18世紀にはロシア帝国カザフ草原に進出し、19世紀半ばには名目上カザフスタン全土をロシア帝国の一部として支配するようになった。1917年のロシア革命とその後の内戦を経て、カザフスタンの領土は何度か再編された。1936年、ソビエト連邦の一部であるカザフ・ソビエト社会主義共和国になった。なお、同国は1991年のソビエト連邦解体時に、ソビエト連邦の中で最後に独立を宣言した共和国である。

こうした歴史的経緯や民族構成、地政学的から位置、北隣のロシアや東隣の中国、西側諸国、チュルク系を祖とするトルコなど多方面との良好な関係を重視しており、以下のような国際機関に加盟している。

歴史

1936年12月5日、ソ連崩壊まで続くソビエト連邦構成国カザフ・ソビエト社会主義共和国に昇格した。第二次世界大戦後、領内にはセミパラチンスク核実験場と、ソビエト連邦の宇宙開発の中心となるバイコヌール宇宙基地が作られた。

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カザフスタン共和国
ソビエト連邦崩壊直前の1991年12月16日、「カザフスタン共和国」として独立し、1991年12月21日独立国家共同体(CIS)に加盟した。

政治

詳細は「カザフスタンの大統領」を参照

カザフスタンの国家元首直接選挙により選出される大統領であり、任期は5年となっている。……2022年、憲法が改正され初代大統領に関する条文が削除された。

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  1. ヌルスルタン・ナザルバエフ
  2. カシムジョマルト・トカエフ(2019/03/20~)

地理

カザフスタンはユーラシア大陸の中心に位置しており、世界第9位の 2,725,000 km2の広大な国土面積(アジアでは中国インドに次いで第3位)を有し、同時に世界最大の内陸国でもある。ただし、国土の大部分はサルイイシコトラウ砂漠キジルクム砂漠などの砂漠や乾燥したステップ地帯で占められている。

地形は大きく3つに分類されており、中国国境やアルタイ山脈を含むカザフ高原、中部のカザフステップ、西部のカスピ海沿岸低地である。西部低地はウラル山脈より西側でヨーロッパに属する。国の南部は東西にわたり砂漠が発達し、アラル海の縮小に表されるように過剰な灌漑が重要な課題である。
アラル海東方にはロシアが租借するバイコヌール宇宙基地がある。カスピ海にはマンギスタウ半島が突き出しており(マンギスタウ州)、アクタウは唯一の不凍港を擁する。

経済

国際通貨基金(IMF)の統計によると、2019年のカザフスタンの国内総生産(GDP)は1,817億ドル、1人あたりのGDPは推計9,750ドルであり、独立直後の経済状況(一人あたりGDP[1992年]:169ドル)に比べ、著しい飛躍を遂げている。

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この経済成長は、鉱物資源の輸出によるものであり、天然資源依存型である。また、1人あたりGDPが1万ドル以上になり(2008年頃)、マレーシアに並ぶ中進国となった。
しかし、2014年ごろから原油価格が下落していった。さらに原油価格やロシア通貨ルーブル下落の影響を受け、2015年8月、為替相場を管理フロート制から変動相場制へ移行すると発表し、その後の1年間で、テンゲの対米ドル為替相場は4割も下落した。
こうしたテンゲの為替相場急落の影響でインフレ率が急上昇し、これによる実質所得大幅減少のため、個人消費が落ち込んでしまい、景気は大きく失速し、2016年の1人あたりのGDPは推定1万ドルを割った。2017年は前述した推計8,762ドルとなり、中国とほぼ同等となった。

(出所)ギャップマインド財団 > Bubble Chart

その他鉱物
カザフスタンは石油、天然ガス、石炭、ウラン、亜鉛などに恵まれた資源大国である。金属鉱業はカザフスタンにおける重要な経済部門の一つであり、GDPの約1割(石油・ガスは3割弱)を占め、石油・ガスを含む天然資源は、工業生産・輸出・国家歳入の約6割を支えている。
その埋蔵量は、アメリカ地質調査所(USGS)によるとウランが世界の18パーセント、クロムが同10パーセント、マンガンが同5パーセント、銅が同5パーセント、銀が同5パーセント、鉛が同9パーセント、亜鉛が同8パーセントであり、さらなる開発ポテンシャルを有している。ウランは恒常的に生産量が増加しており、特に世界金融危機を経てからは伸びが著しく、2010年の間には1万7,803tU(金属ウラン重量トン)を産出して以降、カザフスタンはウラン生産で世界第1位(1997年は13位)となった。今後、炭化水素・クロム・鉄は50 – 80年、ウラン・石炭・マンガンは100年以上の生産が可能であると言われている。一方、輸出の主要部分を占める非鉄金属および貴金属鉱山の開発・生産は12 – 15年程度で枯渇する可能性が指摘されている。

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