【はじめに】
この記事では、私の「Rxヒット指標」に基づき歌手/アーティストのヒット曲を振り返っていきます。今回取り上げるのは、「Official髭男dism」さんです。
Official髭男dism(オフィシャルひげだんディズム)は、日本の4人組バンド。2012年結成。愛称および略称は「ヒゲダン」。
藤原聡が島根大学に在学中、同じ軽音楽部の先輩だった楢﨑誠、後輩だった松浦匡希、学外で仲が良かった小笹大輔に声をかけて、2012年6月7日に結成された。
Official髭男dism
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Rxヒット指標にみるヒゲダンの代表曲3曲
まずは私(Rx)のヒット指標で、ヒゲダンの代表曲(今回はミリオン相当以上)を見ていきましょう。
昭和・平成と同じぐらいの基準で令和のヒット曲を比較できるようにと考えて作った「Rxヒット指標」での集計値が以下のとおりです。ミリオン相当の3曲と、直近の話題曲を2曲、表にしています。
ID | 発売日 | 累計 | DL | 再生 | カバー | 曲名 |
---|---|---|---|---|---|---|
2nd | 19/05/15 | 280 | 100 | 170 | 10 | Pretender |
3rd | 19/07/31 | 110 | 50 | 60 | 宿命 | |
4th | 20/02/12 | 170 | 100 | 70 | I LOVE… | |
D5th | 21/05/17 | 90 | 30 | 60 | Cry Baby | |
D7th | 22/04/15 | 30 | 10 | 20 | ミックスナッツ |
1位:約300万pt(2019年)『Pretender』
ヒゲダンの中でダントツ 1位となったのは『Pretender』です。押しも押されもせぬ代表曲でしょう。
「Pretender」(プリテンダー)は、2019年5月15日にポニーキャニオンから発売された、日本のピアノPOPバンド・Official髭男dismの2作目のシングル。
・2023年度から主に高校2年生が使用する音楽の教科書にて、合唱曲として掲載されている。
・ストリーミング・チャート「Billboard Japan Streaming Songs」では、2019年6月から2020年1月にかけて34週連続で1位を獲得した。
・2022年2月に日本レコード協会より、同年2月度でのストリーミング再生5億回が認定された。ストリーミング5億回と、フル配信100万DLをダブル達成した楽曲は史上初である。タイアップ:映画『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』主題歌
Pretender (Official髭男dismの曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
端的にいえば、令和時代の大ヒット指標をほぼ全てクリアしているそんな感じです。一昔前ならばダブルミリオン(将来的にはトリプルミリオン)になる勢いの大ヒットとなっている印象です。
3位:110万pt(2019年)『宿命』
『Pretender』リリースから2ヶ月後に発売され、2作揃ってヒットしていった3rdシングルが『宿命』でしょう。少し時間が掛かりましたが、累計ptでミリオン相当の100万ptを突破しています。
「宿命」(しゅくめい)は、2019年7月31日にポニーキャニオンから発売された、日本のピアノPOPバンド・Official髭男dismの3作目のシングル。
タイアップ:2019 ABC夏の高校野球応援ソング・『熱闘甲子園』テーマソング
宿命 (Official髭男dismの曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デジタル配信売上も好調ですし、YouTube再生回数でも1億回を突破しています。一発屋に終わらず、タイミングも良く両曲が相互に作用していったのだと思います。
そして個人的には、恐らく「キー」がヒゲダンの楽曲としては比較的歌いやすく、カラオケなどでも選びやすいのもヒットの一因だったと思います。キー調整をすれば、男女ともに歌いやすい部類かと思っていまして、それを示す一つのデータとして、「NHKのど自慢」での歌唱歴を挙げたいと思います。
実はヒゲダンが初めて「のど自慢」で歌われたのが、2020年10月4日放送回での「宿命」でした。他の大ヒット曲が「のど自慢」で歌われない代わりに、この『宿命』や『115万キロのフィルム』といった楽曲が何度も歌われるなど、『聴く曲』と『歌う曲』が区別されやすいアーティストかもですね。
2位:170万pt(2020年)『I LOVE…』
そして、『Pretender』に次ぐ代表曲となったのが、翌年に発表された『I LOVE…』でしょう。
「I LOVE…」(アイラブ)は、2020年2月12日にポニーキャニオンから発売された、日本のピアノPOPバンド・Official髭男dismの楽曲。4作目のシングルとしてリリースされた。
タイアップ:TBS系 火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』主題歌
I LOVE…
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐藤健さんと上白石萌音さんが出演したドラマ『恋つづ』の主題歌として、『Pretender』を再現するかのようなロングヒットの軌道に乗り、累計で『宿命』を上回りました。
勢いとしては一時期、『Pretender』すら上回るかと感じさせましたが、今のところダブルミリオンは少し先になりそうという印象です。YouTubeやストリーミングなどでの再生回数が、Pretenderに少し差をつけられているのが累計ptに如実に影響しているためです。
その他の話題曲について
以上の3曲のようにミリオン相当には達していないものの、大きな話題となっている楽曲たちを以下に取り上げていきたいと思います。
(2018年)『115万キロのフィルム』
メジャーデビュー当時から屈指の人気を博してきたのが、『115万キロのフィルム』ではないでしょうか。1stアルバム『エスカパレード』にリード曲として収録されています。
CMや映画主題歌などとタイアップも多くなりましたし、ウェディング・ソングなどとしても非常に人気が高まってきているのを肌で感じます。その実情の一例として、
「NHKのど自慢」では、奥様などに愛の思いを伝えるエピソードと共にこの曲が歌われ、しかも合格率が高い状態となっています。カラオケなどでも歌い上げると気持ち良い楽曲の一つですよね!
(2021年)『Cry Baby』
Rxヒット指標でもミリオン近いヒットを記録している『Cry Baby』。多くのアニソンを歌っているヒゲダンの中でも最大ヒットとなっています。いわずとしれた『東京リベンジャーズ』の主題歌です。
作品の内容も意識して、不穏で大胆な転調が何度も繰り返される本曲は、アニメファンからもバンドのファンからも楽曲性が高く評価されていましたね。
本楽曲の音楽性は、転調の激しさが大きな特徴となっている。作曲者の藤原聡自身が「〈カラオケで突然キーを下げられたような感じがする〉って言う人もいて」「たぶんですけど、フル尺で10回くらい転調してる」と述べており、一般的なポップ・ミュージックでは非常に珍しい急激な場面転換が繰り返されている。
受賞
Cry Baby (Official髭男dismの曲)
・令和3年アニソン大賞(SMEJ)「作曲賞」(2021年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(2022年)『ミックスナッツ』
バンドメンバーはもともと「SPYxFAMILY」の原作ファンだったといい、レコーディング中に「この漫画がもしアニメになったらやばい」という雑談を聞いたスタッフが、アニメ化の話をメンバーに伝えたところ「ぜひ楽曲を作成したい」と立候補したという。
ミックスナッツ (曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
非常に多くのファンがいる『SPY×FAMILY』のオープニング・テーマとして、「Cry Baby」同様に大ヒットとなった「ミックスナッツ」は、アニメソングが強さをみせた2022年度の上半期の中でも屈指の注目曲となりました。
実写もアニメも、その主題歌が大ヒットを連発しているヒゲダン、新たなミリオン相当楽曲が誕生するのか、そして上位曲が更に得点を伸ばしていくのか注目ですね!
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