【プレバト!!】で披露された「バイク」俳句

【はじめに】
この記事では、「プレバト!!」で度々披露される「バイク」を詠み込んだ俳句を振り返っていきたいと思います。2022年の「バイクの日」(8月19日)、その前日に披露されたバイクの句まで振り返ります。

created by Rinker
¥630(2022/09/29 22:49:12時点 楽天市場調べ-詳細)

バイクの日
8月19日の「819」が「バイク」と読めることから。総務省交通安全対策室が1989年に制定。

8月19日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

(※)「バイクの日」って愛好家が決めたんじゃなくって、(今の)総務省が平成元年に制定したちゃんとした記念日だというのを今回初めて知りました!

北山さん、初昇格の「出前機」の1句!

苦労の末、特待生に昇格したKis-My-Ft2の北山さんですが、4回連続「現状維持」など特待生5級で足踏みが続き、特待生剥奪を恐れる中で悲願の昇格(4級へ)を決めたのがこちらの句でした。

(2020/05)出前機の揺れと鼻唄交じる初夏/北山宏光

句の形としては五七五の定型に近く、句の内容としては「句跨り」のようです。句の内容は非常にシンプルで、初夏という季語との相性もバッチリです。

普段バイクに乗る機会のない方からすると、『出前機』のように車道を走るバイクを見かけることが主かと思います。人間生活の中に見かけるそんなものすら俳句のタネとなるのです。句材は転がっていますよー

村上名人、6段へ昇格のバイクの1句!

『八月』という複雑な意味を含んだ季語と、乗り物を取り合わせた句を複数披露をしている村上さん。この句は2018年に披露した作品で名人6段への昇格を果たしました。

(2018/08)八月の海を置き去るバイクかな/村上健志

やや複雑というか詠みづらさを個人的には感じるのですが、この句は構造的にも興味深いです。

『八月』という季語と海をくっつけて『八月の海』という一塊を作った上で、その季語の部分を「置き去る」と突き放します。『八月の海を置き去る』と季語を突き放すとそこから後の下五で展開して俳句として成立させるのは非常に難しくなるのですが、

八月の海置き去るバイクかな』と下五で主人公とも脇役ともいえる「バイク」の存在を『かな』という切れ字で支えるという構造は非常に技巧的だなと感じました。「八月」を現代的な夏休みの空気で捉えてももちろん良いですし、戦後の「八月」と見做して深い意味を読み解いても良いかと思います。

created by Rinker
¥5,995(2022/09/29 16:49:56時点 楽天市場調べ-詳細)

実は「プレバト!!」でバイクを詠んだ句はその殆どが夏井先生から高評価を得ています。村上さんの句もバイクに乗っている人間の視点を強く含んだ句ですが、ここからご紹介する作品たちは「バイク」の愛好家であり、バイクと共に人生がある人々から生まれた作品です。

ナナハン俳句の申し子:千原ジュニア名人のバイク句

詳細は上の記事にも触れますが、特待生昇格を決めた最初の「750cc(ナナハン)」の俳句から暫くは「バイク俳句が上手い」という認識だった千原ジュニア名人。特待生昇格をつかむキッカケとなったのが自分の愛するバイクとそれにまつわる季節・季語の思い出でした。これが「オリジナリティ」や「リアリティ」の担保に繋がっていったのでしょう。

  • (2017/12)750ccのタンクにしがみつく寒夜
  • (2018/09)750ccのアクセル戻し紅葉踏む
  • (2021/11)手袋のまま割る箸の乾いた音

3句とも千原ジュニアさんにしか詠めないような実体験に基づく言葉遣いの作品たちです。1・2句目はずばり「750cc」を上五に据えていますが、名人としての地位も確立しつつあった2021年に詠んだ句は、『バイク』を明言していないのにそれを言外に感じさせるパワーに溢れてて素晴らしかったです。

created by Rinker
¥1,100(2022/09/29 22:49:19時点 楽天市場調べ-詳細)

俳句の世界で、「手袋」というのも冬の季語とされているのですが、『手袋のまま割る箸』とそれから響く『乾いた音』には、しっかりと手袋という季語から冬の空気感を受け取れますね。

一般参加者ながらバイクで2句の「瀧川鯉斗」さん

その2021年11月の回で2回連続「才能アリ」を獲得したのが、元暴走族の総長から落語家(真打)に転身した「瀧川鯉斗」さんです。

created by Rinker
¥1,449(2022/09/30 08:07:56時点 楽天市場調べ-詳細)
(2021/11)アクセルを回し飛び込む秋の色/瀧川鯉斗
↓
アクセルを回し秋色へと飛び込む

四輪の「アクセルを踏む」ではなく、「アクセルを回す」(千原ジュニア名人も「アクセルを戻し」と表現)というフレーズでバイクであることが想像できます。夏井先生からは『秋の色』という季語を含めた添削がなされましたが、そのバイクの勢いみたいなものがはっきりと上がりました。

その直後に披露された句も、千原ジュニアさんを思い浮かべるような『バイク』愛好家の動作を描いた句です。『手套(しゅとう)』からもバイクの乗り手が感じる冬らしさとなっています。

(2022/01)肉まんやヘルメット脱ぎ手套脱ぎ/瀧川鯉斗

初登場から3連続「才能アリ」となるも、「バイク」以外の句も見たいと特待生昇格が据置きとなった瀧川鯉斗さんですが、千原ジュニア名人に近い“バイク俳人”としての今後の活躍にも期待でしょう。

To Be Continued…(8月18日放送回についてはネタバレを避けるため、後日更新予定です)

コメント

タイトルとURLをコピーしました