【はじめに】
この記事では、全国6局ネットで放送されている聴取者参加型の俳句番組である「夏井いつきの一句一遊(いっくいちゆう)」というラジオ帯番組について紹介していきます。番組への投句の仕方と注意点+番組の基本情報も合わせて簡単に押さえていきますので、各地の皆さんぜひぜひご参加下さい!
《 合わせてお読みください 》
☆洒落神戸の俳句はじめました
(↑俳人夏井いつきが選者のラジオ番組「一句一遊」などの投句者の為のサイトです。募集中の兼題が随時更新されていますし、ここに投句の注意点や投句方法などが丁寧にまとめられています)
「夏井いつきの一句一遊」ってどんな番組?
さて、改めましてどうも、俳号:Rx(アール・エックス)と申します。この記事を読んでいる貴方は、
なんか、ラジオ聴いてたら夏井いつき先生の俳句の番組やってたんだけど、何あれ?
こういう疑問をお持ちの方も多いかと思いますので、基本情報からお話しをしていきたいと思います。といっても、基本的には、下の記事を書いた2020年当時と大枠は変わっていないかと思います。(↓)
☆俳句ラジオ番組「夏井いつきの一句一遊」のご紹介
|Rxのnote(2020年現在の内容)
https://note.com/yequalrx/n/n892bd624c307
改めて、日本語版ウィキペディアの一部を引用していきたいと思います。まずは冒頭部分から。
『夏井いつきの一句一遊』(なついいつきのいっくいちゆう)は、南海放送制作のラジオ番組。2001年7月2日に放送を開始した南海放送の他、IBC岩手放送、信越放送、RSK山陽放送、新潟放送(BSN)、北陸放送(MRO)にもネットされている。
夏井いつきの一句一遊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
夏井いつき先生の地元・愛媛県「南海放送」ラジオをキー局に、何と2001年(20年以上前)から放送されている平日(月~金曜日)の聴取者参加型の俳句番組です。
※ちなみに「いっくいちゆう」という音だけを聴くと漢字が分かりませんが、「一喜一憂」の「憂い」ではなく「一句一遊(たのしむ)」ですので、そこはご注意くださいね(^^;
放送時間
放送時間に関しては、表の上から5局目のところ、「平日(月曜~金曜)の12時40分から12時50分」までの10分番組となっています。放送局によって時間帯が異なり、最速はキー局の南海放送(午前10時から)となっています。
番組構成と特徴
毎週、事前に提示された兼題(季語や、漢字一文字など)ひとつについて、投句作品を夏井が出来に応じて
「月曜日(初心者レベル)」
「火曜日(中級者レベル)」
「水曜日(上級者レベル)」
「金曜日(優秀句)」に分類して、各曜日に紹介していく。木曜日はお便りを紹介する曜日としている(冒頭で火曜日・水曜日に読めなかった句の残りを紹介する場合もある。)。また、各曜日とも作品だけでなく、聴取者から送られた季語にまつわるエピソードや説明なども紹介する。
2022年からは兼題の俳句が2週に渡っての紹介となり、月曜から木曜の1週目と2週目は従来通りの発表、1週目の金曜日は優秀句の発表のみで、2週目の金曜日に優秀句と後述される最優秀作品の「天」の発表となる。
( 同上 )
曜日が進むごとに句のレベルが上がっていき、週末(金曜日)が優秀句という流れになっていきます。上がウィキペディアの記載になりますが、個人的にもう少し皆さんに馴染みのある表現にして、全体の流れを掴みやすくできたらなと思い、こんな表に整理しなおしてみました。
曜日 | プレバト!! で言うと… | 番組における立ち位置 |
---|---|---|
月曜日 | 才能ナシ | まだまだ先は長い! |
火曜日 | 凡 人 | 凡人沼から抜け出そう! |
水曜日 | 才能アリ | 目指せ水曜日・才能アリ! |
木曜日 | - | 紹介できなかった俳句と 「お便り」を紹介する日 |
金曜日 | 名人・ 特待生 | 名人・特待生クラスの 優秀句ばかり! |
こういった感じです。夏井先生は番組内でしきりに目指せ水曜日・才能アリと繰り返しますが、これはあながち間違いではなくて、本当に水曜日以上は一気に句のレベルが上がります。ここにもし夏井先生が選んでくれたら誇って良いレベルだと思います。まずは皆さんここを目指しましょう!
一方、この番組のもう一つの特徴として、「下手な句でも紹介する」ことが挙げられます。番組を開始した当初、全国的にみて、テレビでも新聞でもセミナーでも「上手な句」しか紹介されないというのが当たり前でした。
これは、(時としてプレバト!! 同様、つるし上げの意味も無いことはないですが、)どちらかというと「俳句への気持ちの上でのハードルを下げる」目的だったり、「初心者は皆んなこういう間違いをするよね」というのを共有したいという夏井先生なりの優しさだったりするのです。
なので特に初心者の方は、初投句が仮に月曜日に詠まれたからといって気落ちせず、「自分には伸び代がある!」ぐらいにポジティブ思考でいることをオススメします。(また番組への投句も全国から数千通も来る人気番組になったため、2~3ヶ月採用されないなんてこともザラになってしまいました。 ここも理解した上で気長に投句することをオススメします。)
番組のオススメの聴き方
一昔前なら、ラジオ番組を聴くとしたら、手元のラジオの電源を付けてチューニングをあわせるというのが唯一の方法でした。しかし、ここ十数年で「ラジオの聴き方(=楽しみ方)」も多岐に渡ってきたので、その聴き方のオススメをご紹介していきましょう。
「聞き流す英会話」ならぬ「聞き流す俳句番組」
(実は令和に入りサービス終了したそうですが)一時期テレビCMでも話題になった「聞き流す英会話」の『スピードラーニング』よろしく、この一句一遊という番組は、「聞き流す俳句番組」だそうです。
番組あまりにも早すぎない? 全然聞き取れないんだけど……。
大丈夫です。私も含め、初めてこの番組を聴いた人は、十中八九で面食らいます(^^; それでも、今いるリスナーさんの多くは、しばらく聴いているうちにこのスピードに慣れてきたのです。もちろん、全部を聞き取れなくても、数週間聴いているうちに吸収できる内容が増えてくるはずですよ!
音で聴く(1)地上波ラジオで聴く
さて、「ラジオの聴く上での精神論」みたいな内容になってしまったので、具体的に番組を聴く方法についてお話ししていきましょう。一つ目は、もちろん「地上波ラジオ」で聴く方法です。
ただそれ以外の聴き方も最近は充実してきています。合わせてご紹介していきましょう。地上波ラジオ以外は分からないという方も、可能性が広がりますので是非ご参考に~
音で聴く(2)radikoプレミアム
番組でもオススメされているのが「radiko(ラジコ)プレミアム」です。
出費は2023年3月時点で「月額385円(税込)」と有料ですが、ちゃんと使えるようになれば、385円はお値打ちと思えるほどの素晴らしいサービスです。画像にもありますが主なメリットはこちらです。
- 【エリアフリー】全国どこのラジオ局でもリアルタイムで聴く事ができる(石川県の方でも、東京や沖縄のラジオ局を聴くことができる)
- 【タイムフリー】過去1週間以内であれば、番組を聴き直しする事ができる(聴き始めてから24時間で視聴は終了、累計3時間までしか聴けない点には注意)
それこそラジオを聴くのがお好きな方なら、「一句一遊」に限定せずとも登録を検討する価値は十分にあると思います。(https://radiko.jp/ap/member/regist/regist_mail_page?premium=1)
聞き書き隊の後継の取り組み【例:洒落神戸さんと麦のパパさん】
2022年までは、朧庵さんのホームページで『(有志の)聞き書き隊』の皆さんが、ラジオの全文文字起こしをして下さっていましたが、「正式にデータの消失に伴う活動終了」の方針が決定されました。 長年の取組み、大変お疲れ様でした(チーム「聞き書き隊に感謝」が自然発生するほど貴重でした)。
その後継として、以下の2つの取り組みをご紹介させていただきます(御本人に許可を取っていないのでもし避けるべきであればご連絡ください m(_ _)m)。
- 洒落神戸の俳句はじめました さんの「俳号一覧」の記事
https://haiku.no-iroha.com/category/kikigaki/
冒頭にもご紹介した「洒落神戸」さんのホームページです。従来の「聞き書き隊」のように、全ての曜日の詠まれた方の『俳号』がリストアップされています。
検索をしていただければ、ひとまず「採用の聞き逃し」を防げると思いますので、ぜひ放送を聞く時間が無い方も試してみて下さい。 - 麦のパパ さんのnote
https://note.com/muginopapa/
こちらの「note」の最大の特徴は、『金曜日(の佳作)』が、全句『聞き書き』されている点です。洒落神戸さんのHPのように『俳号』が一覧になっているものと異なり、番組に参加をしていない方でも、『佳作集』として鑑賞することも可能です。
どちらの企画も「聞き書き隊」が終了した中で非常に貴重な番組を支える文字コンテンツであり、異なる目的に沿って定期的にリンクに飛んで頂けると、間違いなく「俳筋力」が向上するかと思います!
番組に“投句”をしてみよう!
皆さんの中の多くは「プレバト!!」などの俳句番組を親しんでおられるかと思います。むしろ「プレバト!!」などを通じて俳句の魅力を知ったという方が、ここ数年ではかなりの割合を占めているのではないでしょうか。
ラジオという媒体だからこその魅力
「プレバト!!」は見ているだけでも楽しいバラエティ番組です。でも番組を見るうちに、
俳句ってなんだか思ったより面白そう! 自分も挑戦してみたい!
などという方が全国に相当な数、生まれています。特にこの記事を見ている方の中には多いのではないでしょうか? そんな貴方の「俳句を初めて発表する」のにオススメなのが、夏井先生が関与している企画群です。
☆投句・投稿フォーム一覧|株式会社夏井&カンパニー さん
https://www.natsui-company.com/formlist/
例えば、「俳都松山 俳句ポスト365」や「おウチde俳句クラブ」などの方が、コンテンツとしては手厚いかも知れませんが、「一句一遊」に投句する醍醐味は、『ラジオで自分の句が読まれる』事に尽きるのではないかと考えます。(普通あんまりないですよね、ラジオで自分の投稿が読まれることって。)
巧い句でなくても読まれる可能性があるだけでなく、「ラジオ」という媒体だからこその魅力を、番組に参加することを通じて体感できるのではないかと思いますよ!
投句はぜひ「投句フォーム」から!
投句の仕方は、幾つもあります。昔ながらの「ハガキ」も受け付けていますが、今では世代を問わず、「投句フォーム」を使っての応募を番組が強く推奨しています。その理由は、詰まるところ「夏井先生が見やすい(選句しやすい)フォーマットが追求」されてて、夏井先生の負担軽減に繋がるからです!
全国・全世界から数千の投句が毎週寄せられる人気番組を「持続可能」な形で運営していくためにも、我々に出来る協力ということで、ぜひ皆さんにもお願いしたい点になります。
具体的な投句の仕方については、冒頭でもご紹介した、
洒落神戸さんのサイトが丁寧かと思います。リンクを再掲しておきますので、そこからどうぞ。以下、具体的なステップをお示しします。
(1)締め切り前の「兼題」の記事を選ぶ
(2)画面を下げていって、兼題の「投句フォーム」を押す(クリック)
ここを押すと、「投句フォーム」(Google のアンケート機能)に移ります。最初は慣れない方もきっと多いかと思いますが、使い始めて何回かすると60~70代以上の方でも投句できるようになりました。(ハガキを書くより楽という方も多いようです。) ぜひ皆さんも慣れていきましょう!
(3)投句フォームの「*」の欄を入力していく
アンケート形式での投句フォームとなっています。小さくて見えづらいですが、各項目の右側に「*」(赤い星印)がついているのが「入力必須項目」です。ここを漏れなく入力していれば、自然と投句に最低限必要な情報を入力することができます。
入力していって、一番下の「送信」を押して、『(!)この質問は必須です』というエラーメッセージがなければ、確認画面へ移れるはずです。 最初の数回は慣れないかも知れませんが、打っていくうちに慣れていくと思いますので、ぜひ「投句フォーム」からの投句にご協力をお願いします。
※ただ、各ページに書かれている「注意書き」などを無視して投句してはいけません。『月曜日(才能ナシ級)』で紹介されるならまだしも番組スタッフや先生のお手を煩わせてしまいかねないので、手順を踏んで大人なご対応をお願いします~ 良い子の皆んな、分かったかな~?(^^
“月曜”脱出大作戦! ~初心者あるある10個まとめてみた~
「初心者あるある」をまとめていますので、『一句一遊』に投句される方は全員(夏井組長の負担軽減のためにも)お読みいただき、ご協力いただければと思います!
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