【はじめに】
この記事では、二十四節気「立冬」についての気になるポイントを纏め、俳句歳時記に載っている名句を鑑賞して、「立冬(りっとう)」の頃の魅力について一緒に学んでいきたいと思います。
ウィキペディアにみる「立冬」について
立冬(りっとう)は、二十四節気の第19。十月節(旧暦9月後半から10月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が225度のときで11月7日ごろ。恒気法では冬至から7/8年(約319.59日)後で11月6日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。期間としての意味もあり、この日から、次の節気である小雪前日までである。
立冬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
季節
秋が極まり冬の気配が立ち始める日。『暦便覧』では、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明している。言い換えれば秋の極みといえ、実際多くの地域(北日本を除く)ではまだ秋らしい気配で紅葉の見時はまだ。秋分と冬至の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春の前日までが冬となる。
( 同上 )
日付
「立冬」の日付の周期は、2000年から2031年まで「4で割った余りが3の年:11月8日」で、その他は11月7日です。そして、その後は2067年までずっと「11月7日」となります。言葉で書くと難しく感じますが、要するに、
今後、2023・2027・2031年のみ「11月8日」、その他は2067年までずっと「11月7日」
七十二候
記念日
俳句歳時記にみる「立冬」の例句12句
『角川俳句大歳時記』には、「立冬」の傍題として「冬立つ」、「冬に入る」、「冬来る」、「今朝の冬」が収録されています。ここからは、立冬の例句をたっぷり12句紹介します!
1句目のように「立冬」という漢語の響きが効果的な場合もありますが、音数的には和語となる「冬に入る」という5音を下五に置くと非常にすわりが良くなります。
個人的に「立冬」の句で最も好きなのが、2句目の瞬間を切り取った作品です。冬場(11月)の体育の授業にある「跳箱」にまつわる五感を刺激されるようで、1句目とも少し違ったニュアンスです。
色でいうと冬は中国由来の陰陽五行説では「玄冬」で黒なのですが、例句にある「白」(5・6・12)だったり、「青(あを)」(4句目)などとの取り合わせも非常に効果的です。
1句1句に触れる紙面がないので皆さんで鑑賞していただきたいのですが、基本的には「生活」に密着した作品を多く取り上げました。通常の二十四節気以上に、現代人にも身近な存在である「立冬」は、(都会ではまだ秋本番というタイミングながら)「冬の訪れ」を間近に感じるため共感を得やすいのだという風にも思います。
皆さんなりに、11月上旬に感じる「冬の訪れ」をぜひ1句に認めていただいたり、上の12句の中で特にお気に入りの句があれば、コメント欄にお寄せ頂ければと思います。それではまた次の記事でお会いしましょう、Rxでした~
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