【はじめに】
この記事では、二十四節気「小暑」について、日本語版ウィキペディアなどで調べ、プレバト!! 俳人による作品を含めた名句をみていきたいと思います。
小暑(しょうしょ)は、二十四節気の第11。六月節(旧暦5月後半から6月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が105度のときで7月7日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から13/24年(約197.84日)後で7月7日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の大暑前日までである。
小暑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』( 以下省略 )
季節
梅雨明けが近付き、暑さが本格的になるころ。『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されている。蝉が鳴き始める。
この日に至っても梅雨が入らない場合は「梅雨入り」の発表は特定できずとなる。それゆえに、四国地方、北陸地方、近畿地方などでは「梅雨入り特定せず(梅雨入りなし)」となることがある。
小暑あるいは大暑から立秋までの間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。小暑の終わりごろに夏の土用に入る。大暑は土用に含まれる。 なお、暑中見舞いの時期については諸説ある。終了時期(残暑見舞いに変わる時期)については、立秋で共通しているが、開始時期については小暑の他、夏の土用、梅雨明けを以てするとする説もある。立秋以降は残暑見舞いになる。
小寒と互いに半年後・半年前である。大寒と大暑も同じ関係である。
全国高等学校野球選手権地方大会も小暑頃に開幕を迎える。
日付
日付については、日本語版ウィキペディアの表をここ数十年だけに絞って画像加工引用してみました。
要するに、2023年まではずっと「7月7日」の新暦「七夕」当日でしたが、2024年から「閏年」の年だけは「7月6日」になるというところを覚えておけば、21世紀の前半は事足りるかと思います。
「七夕」の夜というと、夏本番前(多くの年で梅雨のさなか)で、まるで涼しいかのように錯覚をしてしまいますが、現実の「小暑」は「晴れれば真夏の暑さ」、「雨が降れば蒸し暑い」というのが一般的です。そうした意味でも、「小暑」というネーミング日本においても言い得て妙な感じがしてきます。
七十二候
- 初候
- 温風至(おんぷう いたる) : 暖かい風が吹いて来る(日本・中国)
- 次候
- 末候
- 鷹乃学習(たか すなわち がくしゅうす) : 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える(日本・中国)
「小暑」の俳句、厳選1句!
過去にも「二十四節気」を読み込んだ俳句を紹介してきましたが、今回は、『合本俳句歳時記』に例句として紹介されていたこちらの厳選1句を紹介します!
『塩壺の白きを磨く小暑かな』/山西雅子
1960年生まれの山西さん。『小暑』という季語に取り合わせるものとして「塩壺」を選ばれるあたり、この取り合わせのバランス感覚を見習いたいものです。(というか、塩壺をお持ちでないというご家庭もかなりあるのではないかと思うのですが^^;)
『小暑』という漢字2文字に「小」という字があるため、文字として読んだ時に夏の初め頃を想像してしまうかも知れませんが、実態としては「晴れれば真夏の暑さ」、「曇っても蒸し暑い」、そんな時期です。
砂糖なら暑さにベタつきが残ってしまうのではないかと感じる様な時期に磨く「白き塩壺」に、どんなドラマを想像されるでしょうか?
気象庁のデータによれば、この「小暑」の頃の平年値で、最高気温が真夏日(30℃)付近となります。これは「梅雨時期」の雨の日を含んでの平均値であるため、梅雨晴れの日はこれよりも気温が高まることが普通です。「小暑」という単語に惑わされず、『真夏シーズンの到来』という時期であることを自覚した上で改めて作句・鑑賞するとよろしいかと思います。
皆さん、最後までお読みいただきありがとうございました! 暑い季節ですので、どうぞ、お身体にはお気をつけて!
コメント