【はじめに】
この記事では、大阪のラジオ局「FM802」のWikipediaを要約して纏めていきます。FM802のリスナーの方にはおさらいに、そうでない方は新たな学びになるかと思いますので、ぜひお読み下さい。
概要
1989年6月1日、大阪府で2局目の民放FMラジオ局として開局した。正式会社名の読みは(開局当初の社名表記でもあった)「エフエムはちまるに」。オンエアでは「エフエム・エイト・オー・ツー」とアナウンスされることもある。
FM802
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』( 以下省略 )
FM802の特徴
後発局であったため、ニッポン放送で編成部長を務めた石原捷彦とラジオ大阪出身の栗花落光を中心とした編成陣が、有線放送や既存のAM・FM局との差別化のため、18 – 34歳をターゲットにした音楽を中心に放送する方針を固めた。オリコンなどに左右されない独自の選曲基準があり、当初から
という方針を取っていた。このため、ジャニーズ・ハロープロジェクトや秋元康プロデュースのAKB48グループなどのアイドル・韓流アイドルの曲は原則流さない。ジャニーズ以外の男性アイドル、すなわちEBiDAN・BOYS AND MEN・MAG!C☆PRINCE・Da-iCEもオンエアしていない。
1990年代後半の安室奈美恵を筆頭とした「小室ブーム」の時には、「選曲の差別化」を図るために1996年6月以後小室哲哉がプロデュースした楽曲を流さなくなった。このため一時はFM OSAKAなどに聴取率で迫られる苦境にあったが、「オリコンを参考にどの局も同じ曲をかけるようでは音楽シーンによくない」と方針を変えなかった。若者向け音楽に重点を置く戦略により、在阪AM各局で1990年代以降、若年層向けの番組が次々と打ち切られた事から証明されるように、若年層リスナーを在阪AM各局(ABCラジオ・MBSラジオ・ラジオ大阪)から吸い上げることにはある程度の成功をおさめた。
一方、ビーイング系の楽曲については、後述のヘヴィー・ローテーションでは取り上げなかったが、オンエア制限は行われていない。また関西地区でのコンサートやイベントを主催・後援することがある。またビーイングが大阪に設立したGIZA StudioのスポットCMや関連番組のナレーターを浅井博章が担当した時期があり、その関係で浅井博章がDJを務める番組においては、ビーイング系楽曲が流れる頻度が高い。
FM802のヘビーローテーション
番組制作に携わる802社員やDJ、スタッフ、制作会社の推挙により番組を問わず積極的に流すヘヴィー・ローテーションが選ばれている。
ラジオ局やFM802の存在感を高めるため、FM802発のヒットであることがはっきりわかる新人アーティストの曲で、ドラマやCMの大型タイアップがない曲を選んできた。
- FM802 ホームページ「今月のヘビーローテーション」
- FM802 ホームページ「過去のヘビーローテーション」
若手時代「FM802邦楽ヘビロテ」に選ばれた有名アーティスト(Rx選)
- 1989/07 REGRETS / KAN
- 1990/03 恋しくて / BEGIN
- 1991/01 北風 / 槇原敬之
- 1991/04 ニノウデの世界 / スピッツ
- 1991/06 DEEP FRENCH KISS / オリジナル・ラブ
- 1992/04 BYE BYE POPSICLE (一度だけのNO.1) / L⇔R
- 1992/08 君がいた夏 / Mr. Children
- 1994/03 君の顔が好きだ / 斉藤和義
- 1994/08 DAYDREAM WONDER / THE PILLOWS
- 1995/09 ORANGE / BONNIE PINK
- 1996/08 スマイル / ホフディラン
- 1997/01 One more time, One more chance / 山崎まさよし
- 1997/06 黄金の月 / スガ シカオ
- 1997/09 センチメンタル シティマラソン / 馬場俊英
- 1998/02 粉雪 / CURIO
- 1998/06 夏色 / ゆず
- 1998/12 AUTOMATIC / 宇多田ヒカル
- 1999/02 ここでキスして。(RealAudio) / 椎名林檎
- 2000/05 How? / 矢井田 瞳
- 2001/03 天体観測 / BUMP OF CHICKEN
- 2002/02 ワダツミの木 / 元ちとせ
- 2002/05 ホワイトビーチ / HY
- 2003/05 雨上がり / レミオロメン
- 2003/07 view / スキマスイッチ
- 2003/11 君という花 / ASIAN KUNG-FU GENERATION
- 2005/03 My Way / Def Tech
- 2005/11 ハナノユメ / チャットモンチー
- 2006/11 シンクロ / 秦 基博
- 2007/03 ハロー・ハロー / Superfly
- 2008/02 HOME / 清水翔太
- 2008/12 セントレイ / サカナクション
- 2010/07 素晴らしき日常 / 高橋 優
- 2010/11 天使と悪魔 / 世界の終わり
- 2011/06 花束 / back number
- 2011/09 六等星の夜 / Aimer
- 2013/01 starrrrrrr / [Alexandros]
- 2013/09 盛者必衰の理、お断り / KANA-BOON
- 2014/04 パラレルスペック / ゲスの極み乙女。
- 2015/04 4月のマーチ / Awesome City Club
- 2017/08 君はロックを聴かない / あいみょん
- 2018/05 真昼の月 / Saucy Dog
- 2018/10 Stand By You / Official髭男dism
- 2020/04 優しさ / 藤井 風
- 2020/05 灯火 / Vaundy
FM802のオフィシャルチャート
- 『DOCOMO OSAKAN HOT 100』
オンエア回数、CDアルバムセールス、レコチョクによるダウンロードセールスを基にした洋邦混合チャート。 - 『J-HITS TOP 20』
京阪神のTSUTAYA CDシングルレンタルのデータ、本番組へのリクエスト数、オンエア回数を基にした邦楽限定のチャート。『SATURDAY AMUSIC ISLANDS -AFTERNOON EDITION-』内で放送。
(1989年~)「OSAKAN HOT 100」
現在は以下の4つを集計し、ランキングを作る。
- FM802でのオンエア回数を基にしたオンエア・ポイント
- TOWER RECORDS全店、TSUTAYA戎橋店、HMV SPOT あべのキューズモール店でのアルバム売上を基にしたアルバムセールス・ポイント
- レコチョクのダウンロード売上を基にしたデジタルセールス・ポイント(2008年10月12日付から新たに加算ポイントとして追加)
- dヒッツ・Spotify Japanのストリーミング再生を基にしたストリーミングポイント(2021年9月5日付から新たに加算ポイントとして追加)
過去
・リクエストポイント(当番組とROCK KIDS 802へのリクエスト回数。2013年3月31日付まで)
・シングル売上(1999年時点ではディーラーズ・ポイントに反映されていた)
(1995年~)「J-HITS TOP 20」
FM802 > Saturday Amusic Islands Afternoon Edition > J-HITS TOP 20
『J-HITS TOP 20』(ジェイヒッツ・トップ・トゥエンティー)はFM802で生放送されているラジオ番組。『OSAKAN HOT 100』とともに、FM802のオフィシャルチャートの一つである。DJは吉村昌広。
概要
J-HITS TOP 20
1995年4月に番組が開始された。邦楽専門のカウントダウン番組。『Saturday Amusic Islands Afternoon Edition』(12:00-18:00)に内包されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
集計方法
京阪神にあるTSUTAYA CLUB180店舗の1週間のレンタルデータ、番組へのリクエスト、FM802全番組の邦楽オンエア回数を基にランキングを決定。上位20曲が発表される。集計方法の違いから、『OSAKAN HOT 100』とはランキングが一致しないことが多い。異なる点は以下のとおり。
- 邦楽のみである。(『OSAKAN-』は洋邦混合)
- 集計するCDショップが違う。(『OSAKAN-』はTOWER RECORDSなど外資系のCDショップの集計データも含む)
- シングルCDのレンタルデータが反映される。(『OSAKAN-』ではアルバムのセールスのみを反映する)
- デジタル・ダウンロードデータが反映されない。(『OSAKAN-』では2008年10月よりポイントに加わった)
- 『OSAKAN-』ではリクエストデータが反映されないが、『J-HITS TOP 20』では当コーナーのリクエストデータが反映する。
外部リンク:J-HITS TOP 20
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