「NHKのど自慢」の2022年(1~12月)の主な記録・データをまとめてみた

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【はじめに】
この記事では、「NHKのど自慢」の主な記録・データを、2022年(1~12月)の暦年で集計してみましたので、番組を視聴・参戦する際の参考として頂ければ幸いです。

(前回)「NHKのど自慢(2021年)」のデータをまとめてみた|Rxのnote
https://note.com/yequalrx/n/n947fae9f0104

※私的データですので集計ミスなどもありますでしょうし、私の手持ちデータがここ5年ぐらいのものなので、それ以前のものについては是非お詳しい方のものにお尋ね頂きますよう宜しくお願いします。

そして、2021年4月から2022年3月までの「2021年度」ベースでの集計はこちらの記事をどうぞ。

ここ数年の「暦年別」合格率の傾向

まずは全体の傾向を把握するために、各種データをみていきましょう。

【分母】出場組数(回数でみると3年ぶりに40回台に復帰)

まずは分母となる「出場組数」です。平成時代は、年末年始などを除き毎週開催されるのが当たり前でしたが、コロナ禍となった2020年以降、放送回数・組数ともに減少。2022年は上半期に休止となったこともありましたが、かなり平年の水準に近づいてきている印象を受けます。

出場回数平均補足
2017920組46回20.00組
2018840組42回20.00組
2019885組44回20.11組気仙沼大会:25組
2020226組12回18.83組コロナ禍で18組制
2021432組24回18.00組
2022739組41回18.02組諫早大会:19組

基本的に18組へ減ったため累計での出場組数は減少してしまっていますが、放送回数としては1・2月が全滅だったことを思えば、40回を超えるというほぼ平年並にまで戻ってきています。

◯【鐘3つ】合格者数&合格率は3割付近で推移

さあそして注目の合格率です。2018年は22.62%という極めて厳しい値でしたが、令和に入って一変し、いわゆる『仏の秋山』に。合格率は3割前後で推移していて、18組制に置き換えると5組台という平均値になります。すなわち合格5組ならやや少なく、合格6組ならやや多いという計算になります。

合格出場合格率増減平均
2017223組920組24.24%20組中4.8組
2018190組840組22.62%▲1.62%20組中4.5組
2019271組885組30.62%+8.00%20組中6.1組
2020 71組226組31.42%+0.80%18組中5.7組
2021128組432組29.63%▲1.79%18組中5.3組
2022238組739組32.21%+2.58%18組中5.8組
私は2018年までを「鬼の秋山」、2019年からを「仏の秋山」と呟いています(^^【非公式な表現】

2020年は母数が少なく参考値だったことを思うと、2022年の値は非常に高く、フル開催だった2019年をも上回るペースで合格が出ていたことが数値から見て取れます。

そうした意味でいくと、合格率3割を明らかに超えてきている楽曲などは、やはり私の言う「禁止曲」に該当してしまうという肌感覚も、あながち間違っていないのではないかと考えます。

●【鐘2つ】2022年は約3分の2にまで低下

後述の▲【鐘1つ】が激減したことを踏まえると、ほぼ合格率の裏返しになるのがこの●【鐘2つ】の割合です。令和に入ってからは7割前後で推移しています。

鐘2つ出場出現率増減
2017683組920組74.24%
2018640組840組76.19%+1.95%
2019608組885組68.70%▲7.49%
2020155組226組68.58%▲0.12%
2021303組432組70.14%+1.56%
2022494組739組66.85%▲3.29%

比較するべきは2018年と2022年でしょう。2018年当時はおよそ4分の3が鐘2つであったものが、2022になっておよそ3分の2にまで低下しています。合格の狭き門が「4分の1」から「3分の1」になったというのは、番組を見ていても見過ごせないレベルでの変化といえるでしょう。

▲【鐘1つ】1%近くまで復活の傾向

上の記事で「年度」別にまとめていますが、今回は「暦年ベース」ですので、そちらで再集計します。

鐘1つ出場出現率増減
201714組920組1.52%
201810組840組1.19%▲0.33%
2019 6組885組0.68%▲0.51%
2020 0組226組0.00%▲0.68%
2021 1組432組0.23%+0.23%
2022 7組739組0.95%+0.72%

こうしてみると、コロナ禍になって「ほぼ0」という水準まで落ち込んだ『鐘1つ』ですが、2022年は7組にまで増加。2019年をも上回り、平成時代に1%台だった部分にかなり近づき復帰してきました。

平成末期は「月に1回程度」、令和に入って「半年に1回程度」となった鐘1つは、2022年になって、「2~3ヶ月に1回程度」となってきています。これは時々しか見ない方には大差なく感じるでしょうが、毎週のように視聴している方にはちょっとした変化です。

その他の諸々の記録

ここから幾つか個別回の分析・記録などを軽くみていきましょう。

回ごとの合格組数の分布

18組制になってから最多でも8組合格だったことを踏まえると、2022年12月11日の「合格10組」というのは、普段より1組多い19組だったことを加味しても、異例とも言うべき合格ラッシュだったといえるでしょう。「10/19」というのは半数超えであり、従来の20組時代の10組をも超越します。

過半数が合格となったのは、2015年6月28日(20組中11組合格)以来7年半ぶりだったとのことで、まさに歴史的な結果だったことは、普段からご覧になっている方には明らかでしょう。

合格回数備考
10組1回(12/11)諫早市 ● ○ ○ ● ○ ● ◎ ● ○ ● ● ● ● ● ○ ○ ○ ○ ○
9組0回
8組1回(10/30)松阪市 ● ○ ● ● ◎ ● ○ ○ ○ ● ○ ● ○ ● ● ● ○ ●
7組12回
6組10回
5組9回
4組7回
3組1回(10/02)江北町 ● ● ● ● ● ◎ ○ ● ● ● ● ○ ● ● ● ● ● ●

今年をみての特徴は3~4組が少なく、7組が多かった点でしょうか。これが合格率の高い結果を呼び込んだのだと思います。最頻値が7組(18組中)というのは、去年以前との決定的な違いとなります。

【連勝記録】2022年は6年ぶりに5連勝

連勝記録としては、6年ぶりに5連勝が飛び出しました。その他の最多が3連勝だったことを思うと、まさに終盤の「確変状態」とも言うべき事態であったと思います。

◎5連勝
・16/11/27 秋田県大仙市
 ⑤ 女の駅、⑥あんたのバラード、⑦未来へ、⑧秋田長持唄、⑨夏色
・22/12/11 長崎県諫早市
 ⑮愛をありがとう、⑯道標、⑰未来へ、⑱浅草キッド、⑲瑠璃色の地球

◎4連勝
・16/08/07 北海道北斗市
・18/01/07 佐賀県伊万里市
・19/05/26 高知県南国市
・21/10/31 鳥取県米子市

【連敗記録】2桁連敗なし、最長でも9連敗

合格率の高さの裏返しでしょう。2022年は2桁連敗がなく、最長でも9連敗でした。2022年10月23日の千葉県八千代市大会で、6組目から14組目までが連敗で、その前後は2連勝となっていました。

  • 9連敗
    • 22/10/23 千葉県八千代市
  • 8連敗
    • 22/06/05 静岡県富士宮市
    • 22/09/11 茨城県小美玉市
    • 22/11/06 広島県福山市

また、久々の「2連続▲鐘1つ」というのも2022年5月22日の東串良町大会で飛び出しています。

【秘蔵データ】○組目と○組目では合格数が3倍も違う!?

ここからは更に(?)有料級(?)な門外不出の秘蔵データとなります。出場組数別の合格率の分布を纏めたグラフをご覧いただきます。

こちらは2022年の出場番号別の「合格」と「優勝(=チャンピオン)」の回数をまとめたグラフです。明らかに突出している18組目の合格数(22組)が目立ちます。2022年の放送が41回だったことを考えると、平均合格率が3割強なのに対して、ラスト歌唱者の合格率が5割を超えているのは特徴的です。

対して、ラストの歌唱者からのチャンピオンは1組のみでる点も特徴的で、これは偶然でしょうが10組目からはチャンピオンが誕生しませんでした。全体のトレンドをみても中盤に凹む傾向が顕著で、10組目は鬼門ともいうべき成績(合格者・優勝者数ともにワースト)です。

こうしたデータもしっかりと監視しておかなければ、「出場組数」によって『合格のハードルが上下』するとか、『合格/不合格の運/不運』が顕著になってしまうかも知れません。ぜひ一緒に注視していきましょう。

ちなみに最も傾向が如実だった2022年10~12月の10・18組目の分布をまとめると、

  • 10組目:○ ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
  • 18組目:● ○ ○ ○ ● ○ ● ○ ○ ○ ○ ◎

ラストにまるで「調整」するかのように合格が乱発していることが窺えます。「合格で終わる」というのは大団円……なのかも知れませんが、何か違和感を覚えてしまうのは私だけでしょうか。

ちょうど1年前(2021年)の秋に似たような形状になっていたのが、17組目(ラス前)でした。実に9連勝という更に如実なことをやっていて、それが2022年になってトレンドが変わったかに見えましたが、実は1つ後ろにズラしただけという説もあります。

《 17組目 》
211003 ● 今宵の月のように
211010 ◎ 人として
211017 ● これが私の生きる道
211024 ○ 街の灯り
211031 ○ 夜桜お七
211107 ○ Tomorrow never knows
211114 ○ 約束
211121 ○ 浪漫飛行
211128 ○ 陽だまり
211205 ○ 虹
211212 ◎ 3月9日
211219 ◎ 花

(転載元)「NHKのど自慢(2021年)」のデータをまとめてみた|Rxのnote

なお、今回は「禁止曲」を狙って歌唱する参加者の誕生を阻止すべく、合格率の高いアーティストや楽曲の情報は非掲載と致します点ご了承ください。

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