「スーパーG2」を3つの基準で分析してみた(去年:2022→23年版)

【はじめに】
この記事では、過去6年の平均レースレーティングがG1の基準とされる115を超えるようなレースの中について、『スーパーG2』などと呼ばれそうな基準を3つほど考えてみて、過去実際どうだったのかを分析してみました。漠然とした『スーパーG2』という概念を考える際のヒントになれば幸いです。早速みていきましょう!

記事で用いる3つの基準について(おさらい)

細かい過程は昨年バージョン(2021年まで)の記事に譲るとしまして、この記事で用いる「3つの基準」についておさらいしていきます。結論はこちらです(↓)

  1. 「GI複数勝利馬」の出走頭数
  2. 「GI馬」の出走頭数
  3. 「重賞馬」(≒非重賞馬)の出走頭数

1998年の毎日王冠のように歴史に残る名馬が複数頭出走していたり、『G1馬が◯頭集結』だったり、『メンバー中1×頭が重賞馬』みたいな形で見出しになっている重賞に見覚えはありませんか? ざっと上の3つを基準にデータを分析してみました。

昨年の記事とは少しアプローチの仕方を変えて、こんな形でまとめていきたいと思います。本題です。

基準1.「G1級・複数勝利馬」の頭数

2017~22年の6年間の出走頭数をコンパクトにまとめてみるとこちらのようになりました(↓)。

Rx(@yequalrx)作

1位:延べ12頭「中山記念」

もっとも多いのが、実は「中山記念」だという結果になりました。なお、種明かし(?)をすると、

  • 2019:ウインブライト、ラッキーライラック、スワーヴリチャード、ディアドラ
  • 2020:ラッキーライラック、ソウルスターリング、インディチャンプ、ウインブライト

と2頭が被っていて、国内の中距離G1を勝った馬ばかりではない点には注意が必要です。それでも、G1を複数勝っている馬が4頭も2年連続で集結するというのは非常に稀なことだと感じるはずです。

2位:延べ8頭「札幌記念」

これに続くのが「札幌記念」の延べ8頭です。令和に入ってから4年連続で複数頭が出走をしており、4年連続出走している自体がこのレースしかありません。逆に2017・18年はそういった馬がおらず、ここ数年のような『スーパーG2』に乏しかった時期があったことも覚えておきましょう。

各所で触れていますが、令和に入ってそのレースの華やかさは『スーパーG2』をまさに体現している感があります。2021年のソダシがラヴズオンリーユーを下したレースや、2022年のジャックドールとパンサラッサのマッチレースは令和の『スーパーG2』として語られていきそうな感じがします。

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3位:延べ7頭「金鯱賞」

「大阪杯」がG1として定着してきた頃から俄に存在感が増している「金鯱賞」が3位となりました。

2021年に単勝227.3倍のギベオンが歴史的な大金星をあげて話題となりましたが、その時の相手というのが【デアリングタクト】であり【グローリーヴェイズ】であった訳です。

一方で、「毎日王冠」は2020年代に入ってから「G1・複数頭優勝馬」が1頭も出ていないことは注目に値するトレンド変化のようにも感じました。斤量の基準が見直されたり、一線級が秋緒戦にG1を選ぶのが主流となりつつある昨今の情勢は、『スーパーG2』の存在を揺らがすのかも知れません。

基準2.「G1級勝ち馬」の頭数

次の基準は非常にシンプルな「G1級勝ち馬」の頭数です。冷静に考えれば、1998年の「毎日王冠」を何度か例にあげていますが、あのレースの勝ち馬【サイレンススズカ】は『基準1.』に該当しない訳ですし、『基準2.』のハードルは案外侮れません。近年の事例でいえば、キセキやマカヒキ、そしてレイパパレなんかもここにしか該当しないからです。

Rx(@yequalrx)作

1位:延べ24頭「中山記念」

こちらでも実は「中山記念」が1位です。2020年までの蓄えが大きいことと、G1馬のうち半数(12/24)がG1複数勝利馬であることは注目に値すると思います。

2022年にこのレースを逃げ切った【パンサラッサ】は、そのまま「ドバイターフ」を制してG1馬に輝いていますが、『サウジカップ』なども充実し始めたここ最近はややメンバーの層が薄くなってきている印象を受けます。かつての繁栄を取り戻せるのかが注目されます。

2位:延べ23頭「毎日王冠」

こちらもやや減少傾向にありますが、集計2位となったのが「毎日王冠」です。実は「G1・1勝馬」が多いのが特徴のレースでもあるようです。

  • 2017:リアルスティール、サトノアラジン、マカヒキ、ワンアンドオンリー、ソウルスターリング、ウインブライト
  • 2019:ダノンキングリー、アエロリット、インディチャンプ、ペルシアンナイト、モズアスコット、ケイアイノーテック

このように、上の2年はG1馬が(後を含めて)6頭も出走していました。ただメンバーを見ると、気づけば「天皇賞(秋)」というより「マイルCS」などの前哨戦といった意味合いも出てきている感じがしており、1998年とは隔世の感があるのは事実でしょう。

3位:延べ20頭「札幌記念」

こちらでも平均して高いアベレージなのが「札幌記念」です。2018年からは連続して3頭以上が出走をしています。特に2022年は豪華G1馬6頭が集結。
しかも、そんなパンサラッサ、ウインマリリン、ソダシ、グローリーヴェイズ、ユーバーレーベン、マカヒキといったG1馬を【ジャックドール】が競り落とした姿は強く印象に残っています。

基準3.「非重賞馬」の少なさ

最後に少し目線を変えて、「非重賞馬」の少なさという基準でも見ていきます。こちらはこれまでの表とは逆に数の少ない方が優秀という捉え方となります。

Rx(@yequalrx)作

注目に値するのは、毎日王冠と金鯱賞が4年連続で1~2頭という時期があることです。これは裏を返すと『少頭数の年が多い』ことを意味していて、出走頭数あたりの比率で求めると少し違ってくるのかも知れませんが、この2レースに「中山記念」を足した3レースの優秀さが際立っています。

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もちろん、札幌記念や京都記念の延べ24頭というのもアベレージが「4頭」ですから非常に優秀なのですが、出走枠があれば頭数が揃ってしまう『神戸新聞杯』などと違って、『少頭数でも非重賞馬が出走してこない』タイプのレースというのも、ある種の「格」というか「威厳」というかそういったものも兼ね備えて見えてきませんでしょうか?

さて、今年はこのデータにどういった値が追加されるのでしょうか。今から『スーパーG2』と呼ばれるようなレースでの名勝負に胸が踊ります。皆さんの思い出のレースもコメント欄にお寄せ下さい。では次の記事でお会いしましょう、Rxでした。

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