「Rx紅白歌合戦」第41~50回(1966~1975年)【妄想企画④】

【はじめに】
この記事では、私(Rx)が独断と偏見で決めた【妄想企画】「Rx紅白歌合戦」の曲順などを振り返ってまいります。各時代を彩ったヒット曲などを振り返る際のひとつの参考となれば幸いです。

第41~50回の紅白トリ一覧

  • 緑が各回の「大トリ」、黄色は「初出場」でトリを飾ったことを表す

(↑)「Rx紅白歌合戦」第1~40回(1926~1965年)はこちらからどうぞ

1960年代後半/昭和40年代前半

第41回(1966年):若大将が大トリ、グループサウンズも

トップバッターは、オバQとひょっこりひょうたん島という子供向け対決。中盤に入って、加藤登紀子や森進一が初出場したほか『若者たち』vs『若いってすばらしい』など戦後生まれが成人を迎えた年の勢いが光り、前半トリはレコ大受賞の『霧氷』と話題だった『おはなはん』。

後半は『お化けなんてないさ』vs『バラが咲いた』に始まりヒット曲が中盤に連発。後半にはブルース対決として、青江三奈vs美川憲一が実現したほか、グループ・サウンズでは「ワイルドワンズ」や「スパイダース」が初出場。

そして、2回目の出場で大トリを飾った加山雄三は、『蒼い星くず』→『お嫁においで』→『君といつまでも』とメドレーで美空ひばりに伍した。

第42回(1967年):石原裕次郎、久々のトリ 紅組は『真赤な太陽』

中盤まで初登場歌手が多く、その中には「由美かおる」や「奥村チヨ」、「森山良子」、「奈美悦子」などが並ぶ。白組では『ウルトラ』シリーズのメドレーが披露されたり、前年に続いてデューク・エイセスが『にほんのうた』からメドレー歌唱した。

後半戦に入ると、ザ・タイガースが大熱狂の中トップバッターを飾った一方、後半には菅原洋一や佐良直美が初出場。そして終盤には、『ブルー・シャトウ』→『真赤な太陽』と紅白を跨いでのコラボ歌唱が実現。紅組トリの美空ひばりは堂々と『芸道一代』を歌い上げる。

対する白組トリは『銀座の恋の物語』以来のトリとなる石原裕次郎。10回記念出場を『夜霧よ今夜も有難う』一発で戦い抜いた。

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第43回(1968年):オリコンチャート元年、森進一が3回目で白組トリ

オリコンチャートが正式に始まり、一応の「ヒット曲」の数値が現代に伝わるようになった1968年。 中盤にはザ・ドリフターズが前年からの流れで『いい湯だな』を披露。前半トリで美空ひばりが20回目の金字塔を打ち立てる。

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後半は、『星影のワルツ』と『恋の季節』という1968年の大ヒット曲が並び、後半には『釧路の夜』の美川憲一や『ラブユー東京』、そしてトリ前に『小樽の人よ』が初出場で好位置に付けた。
白組トリは3回目の出場だった若手・森進一。『影を慕いて』を歌い上げると、大トリは島倉千代子の『愛のさざなみ』でデビュー15周年を彩った。

第44回(1969年):東海林太郎vs越路吹雪のベテラン対決実現

この年大ヒットの『黒ネコのタンゴ』で白組トップバッターが飾ると、この年はグループや男女混合ユニットが白組に集中。ヒデとロザンナ、トワ・エ・モワなども枠の関係からか白組から出場した。
一方、紅組には藤圭子、カルメン・マキ、小川知子、いしだあゆみなど若手実力者が並び、特に46番目歌唱の「由紀さおり」は『夜明けのスキャット』でピーターと対峙した。

反対に、淡谷のり子が5年ぶりに出場したほか、白組トリには島倉千代子がリバイバルヒットさせた『すみだ川』をデュエット歌唱するという形で東海林太郎が4年ぶり(最後の)出場。そして、大トリにはこちらも4年ぶりに越路吹雪が出場。唯一のトリを大トリで飾ることとなった。なお、愛の讃歌の歌唱は、1954・1960年に続く3回目。

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第45回(1970年):大阪万博の年、三波春夫が飾る

ムーミンと走れコウタローから始まったこの年は、にしきのあきら(錦野旦)や和田アキ子が前半に初出場。また、フォーリーブスも初出場を果たしている。
(当時の)最年長初出場を果たした左卜全の『老人と子どものポルカ』などが話題を呼んだほか、後の時代に『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』などでも話題となった『愛は傷つきやすく』→『白い色は恋人の色』などに代表されるように1970年代へと突入。

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藤山一郎の再出場、菅原洋一のレコ大受賞曲『今日でお別れ』など重厚感ある白組からの流れを引き継いだのは、1970年というエポックメイキングな年、『EXPO’70(大阪万博)』でもお馴染みとなった『世界の国からこんにちは』で締めくくられた。

1970年代前半/昭和40年代後半

第46回(1971年):アフターGS・歌謡曲・アイドル時代へ

南沙織、あおい輝彦、天地真理らが初出場。アイドル的人気を持つアーティストが前半を盛り上げる。中盤には、欧陽菲菲や上條恒彦、ヘドバとダビデらが初出場。
後半にはグループ・サウンズの解散などを経たソロアーティストが並んだほか、演歌からは「五木ひろし」が『よこはま・たそがれ』で、尾崎紀世彦が『また逢う日まで』、小柳ルミ子が『わたしの城下町』など歌謡曲・ポップスなど終盤まで多岐にわたった。

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トリは大正・戦前からの『琵琶湖周航の歌』と、森繁久彌が『オホーツクの舟唄』として歌い続けてきた『知床旅情』を加藤登紀子と歌唱。そして白組の大トリは鶴田浩二の『傷だらけの人生』が務めた。鶴田浩二は18年ぶり2回目のトリで、最後の出場となっている。

第47回(1972年):2回目の『喝采』と初出場の『女のみち』

トップバッターが民放で話題の『ピンポンパン体操』、そこから麻丘めぐみ→郷ひろみ→森昌子と続く序盤戦。後半に入って、沢田研二がソロで初出場しての和田アキ子が『あの鐘を鳴らすのはあなた』を初披露。さらに『太陽がくれた季節』vs『結婚しようよ』など今にも伝わる楽曲による対戦が並ぶ。

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特に終盤の2戦。トリ前とトリで紅組も熾烈な争いとなり、小柳ルミ子の『瀬戸の花嫁』はトリ前、壮大さで軍配のちあきなおみの『喝采』が紅組トリで決着。そして、大トリは初出場で宮史郎とぴんからトリオの『女のみち』が任される。
なお、初出場での大トリは1962年に吉永小百合が橋幸夫と『いつでも夢を』を歌って以来となった。

第48回(1973年):渡辺はま子vs藤山一郎のベテラン対決

序盤に桜田淳子、フィンガー5、野口五郎、アグネス・チャンなど若者からも人気の歌手が並び、続いて『ヤング101』が初出場。後半には、西城秀樹が2曲を披露している。その他、後半にかけてフォーク勢が一気に比重を高めたのもこのあたり。

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そしてトリ対決だけは空気が一変。藤山一郎が9年ぶり4度目の『長崎の鐘』を歌唱すると、渡辺はま子は実に15年ぶりの出場が記念すべき20回目。トリは『モンテンルパ』以来21年ぶりとなった。

第49回(1974年):こちらでも『襟裳岬』対決、トリ前でピーナッツが最後

『イルカに乗った少年』と『ひまわり娘』という若々しい所から、『浅草オペラ』メドレーまで時代へ振った序盤戦。小畑実が実に20年ぶりの再登場を果たしたり、俳優勢も堂々の初出場も目立った。美空ひばりは初の25回目出場を、原爆から25年目に歌った『一本の鉛筆』で務めた。

後半は山口百恵が『ひと夏の経験』で衝撃的に初出場を果たすと、後半の初出場組は例年以上に豪華。テレサ・テンと井上陽水という今では見られない対決や、『あなた』の小坂明子と『なみだの操』の殿さまキングスという異種格闘技も注目。

そして大トリは本家と同様、『襟裳岬』という同名異曲対決となったほか、トリ前に歌ったザ・ピーナッツは翌年春に引退を発表するため最後の歌唱となった。

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第50回(1975年)記念大会:50組出場、島倉出場20回

昭和50年にあたるこの年が「Rx紅白歌合戦」にとっても節目の50回記念大会。岩崎宏美 vs 細川たかしに始まる前半戦では、並木路子、霧島昇あたりから過去を振り返るような大御所が名を連ねる形に。

後半戦は若々しく、『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』と『年下の男の子』の対決に始まり、初出場のずうとるびがペドロ&カプリシャスと対決。更に、終盤にはハイ・ファイ・セットが『卒業写真』を中島みゆきが『時代』を披露したり、冨田勲が非歌唱組として初出場。番組の幅の広がる姿を示した。

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