「NHKのど自慢」2022年度のデータをまとめてみた【小田切アナ・秋山さん勇退まで】

のど自慢

【はじめに】
この記事では、いよいよ毎週開催が戻ってきて『Withコロナ』が定着してきた2022年度(2022年4月~2023年3月)の「NHKのど自慢」のデータをまとめていきます。

(↓)ちなみに、2022年(暦年:2022年1~12月)版は、こちらからどうぞ!

ここ数年の「年度別」合格率の傾向

まずは全体の傾向を把握するために、各種データをみていきましょう。なお、手元集計につき集計ミスなどがあるかも知れません。気づかれた方はぜひコメント欄などにお問い合わせください。

なお、扱いに困る「2023年3月12日:青森県八戸市大会」での『行列のできる相談所』から参加した2人の歌唱については、基本的に数に含んでおきます(除外するケースは適時注釈を付します)。

【分母】出場組数

まずは分母となる「出場組数」です。平成時代は、年末年始などを除き毎週開催されるのが当たり前でしたが、コロナ禍となった2020年以降、放送回数・組数ともに激減。2021年度は前年度から倍にまで回復しましたが、それでも平年の約半分にとどまっていました。

年度出 場回数平均補足
2016920組46回20.00組
2017880組44回20.00組
2018905組45回20.11組気仙沼大会:25組
2019800組40回20.00組
2020198組11回18.00組コロナ禍で18組制
2021396組22回18.00組
2022831組46回18.07組基本:18組、19・20組が各1回

2022年度も基本的に「18組制」であるため出場組数は平均18組ちょっとですが、回数としては全46回とコロナ前の水準に戻りました。2016年以来、実に6年度ぶりの多さとなっています。

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なお、19組となったのはゲストが直前で交代した影響もあった2022年12月11日で、20組となったのは前述の『行列のできる相談所』からの2組(吉田沙保里さんと王林さん)を含んだことによる特殊事例です。あくまでもアフターコロナは18組がデフォルトとなっています。

◯【鐘3つ】合格者数&合格率は3割付近で推移

様々なことを判断する際に最も重視しているのが「合格率」です。2017年に大きく落ち込みましたが、2018→2019年度と回復し、令和に入ってからはコロナ禍の影響がありつつも、「3割」前後が継続

20組であれば6組、18組であれば5.5組というのが各回における平均的な合格者数です。これを大前提として、全体のレベル感だったり、終盤の調整の有無などを見て頂ければ幸いです。

年度合 格出 場合格率増 減平均
2016288組920組31.3%20組中6.3組
2017204組880組23.2%▲8.1%20組中4.6組
2018235組905組26.0%+2.8%20組中5.2組
2019248組800組31.0%+5.0%20組中6.2組
202061組198組30.8%▲0.2%18組中5.5組
2021118組396組29.8%▲1.0%18組中5.4組
2022268組831組32.3%+2.5%18組中5.8組
私は2017年を「鬼の秋山」、2016年などを「仏の秋山」と呟いています(^^【非公式な表現】

なお、合格率は実に「32%」と3分の1に近いところまで来ており、これは“令和以降での最高水準”となっています。

●【鐘2つ】令和は7割をちょっと切る値で推移

後述するとおり、▲【鐘1つ】が激減した影響で、ほぼ「合格率」と逆相関となっている●【鐘2つ】の割合です。令和に入ってはギリギリ7割を切って6割台で推移していました。

年度組 数出 場鐘2つ増 減
2016614組920組66.7%- 
2017665組880組75.6%+7.9%
2018657組905組72.6%▲3.0%
2019550組800組68.8%▲3.8%
2020137組198組69.2%+0.4%
2021276組396組69.7%+0.5%
2022556組831組66.9%▲2.8%

2022年度は、2016年度とほぼ同じ水準にまで戻りましたが、後述の鐘1つの割合が1%近く低下したこともあって、合格率が急上昇した影響を相殺するような格好となっています。

▲【鐘1つ】令和に入って1%を切るように

手元にあるデータは僅かですが、平成の終わりの3年と令和の始めの3年で、桁違いの結果となっています。均してしまえば、平成時代は「月に1組程度(以上)」でしたが、コロナ禍では「半期に1組」出るか出ないかという感じになっていました。

年度組数出 場鐘1つ増 減
201618組920組1.96%
201711組880組1.25%▲0.71
201813組905組1.44%+0.19
20192組800組0.25%▲1.19
20200組198組0.00%▲0.25
20212組396組0.51%+0.51
20227組831組0.84%+0.33

2022年度は、令和の中では突出して多かったのですが、それでも毎月のように誕生していた平成時代の終盤と比べると半分程度です。全体の1%にも満たず、1週に18組しか出場できないことを考えると、今でも「2か月に1組」程度といえるでしょう。

その他の諸々の記録

ここから幾つか個別回の分析・記録などを軽くみていきましょう。

回ごとの合格組数の分布

単純な組数で比較するとこちらの結果となります。令和になって初めて合格組数2桁(かつ19組と普段より1組多いとはいえ、合格率が5割を超えるのは極めて異例)となった諫早大会が印象的です。

組数回 数備考
10組1回長崎県諫早市(22/12/11):19組制
9組0回
8組2回22/10/30・23/02/05
7組12回
6組10回
5組9回
4組8回
3組1回佐賀県江北町(22/10/02)

反対に、2022年10月2日の佐賀県江北町大会は合格者3組と久々の低水準となっています。

【連勝記録】2022年度は6年ぶりの5連勝

連勝記録としては、6年ぶりに5連勝が飛び出しました。その他の最多が3連勝だったことを思うと、まさに終盤の「確変状態」とも言うべき事態であったと思います。

◎5連勝
・16/11/27 秋田県大仙市
 ⑤ 女の駅、⑥あんたのバラード、⑦未来へ、⑧秋田長持唄、⑨夏色
・22/12/11 長崎県諫早市
 ⑮愛をありがとう、⑯道標、⑰未来へ、⑱浅草キッド、⑲瑠璃色の地球

その他は最長でも3連勝ですが、ちなみに回を跨いでだと、11月6日の福山市大会の17組目から、翌週11月13日の長岡市大会の3組目までの5連勝も、上記の諫早大会に並ぶ今年度の最長タイとなります。

【連敗記録】2022年度も2桁連敗は1回もなし

合格率の高さの裏返しですね。2022年度は2桁連敗がなく、最長でも9連敗(2022年10月23日の千葉県八千代市大会)。6組目から14組目までが連敗で、その前後は2連勝という展開でした。

  • 9連敗
    • 22/10/23 千葉県八千代市
  • 8連勝
    • 22/06/05 静岡県富士宮市
    • 22/09/11 茨城県小美玉市
    • 22/11/06 広島県福山市

【秘蔵データ】&グラフのコーナー

○組目と18組目では合格数が3倍も違う!?

ここからは更に(?)有料級(?)な門外不出の秘蔵データとなります。出場組数別の合格率の分布を纏めたグラフをご覧いただきます。

※なお、2022年(暦年)の記事で公開したデータを「年度」で再計算したものとなるのですが、前回の公開時に集計ミスがあったものを修正してあります点、ご了承下さい。

年度末最後の回の前(3月19日時点)の公開文

こちらは2022年度の出場番号別の「合格」と「優勝(=チャンピオン)」の回数を纏めたグラフです。明らかに突出している18組目の合格数(23組)が目立ちます。2022年度の放送が46回だったことを考えると、平均合格率が3割強なのに対して、ラスト歌唱者の合格率が5割というのは特徴的です。

対して、ラストの歌唱者からのチャンピオンは1組のみでる点も特徴的で、これは偶然でしょうが10組目からはチャンピオンが誕生しませんでした。全体のトレンドをみても中盤に凹む傾向が顕著で、10組目は鬼門ともいうべき成績(合格者・優勝者数ともにワースト)です。

こうしたデータもしっかりと監視しておかなければ、「出場組数」によって『合格のハードルが上下』するとか、『合格/不合格の運/不運』が顕著になってしまうかも知れません。

年度末最後に10組目がチャンピオンに!?

しかし、2023年3月26日、鐘の秋山さんと司会の小田切アナが卒業を発表される中、NHKはこっそりと(?)10組目を今年度初合格(?)させました。上の記事を公開した直後のことです。

これによって、18組目の際立ちぶりは更に突出しましたし、今まで赤(チャンピオン)0組で悪目立ちしていた10組目もキレイに赤色が出て、これで大団円のめでたしめでたしとなりました。

→ NHKさん、私の分析、意識してくれました?(殴

ってちょっとNHKさん、何か予定調和的ななにかがあるんですか?ww 私の記事を見てってタイトルに書いたのは半分冗談ですけど、極力フェアに公平に行きましょうよww というのがここからの意見(具申)です。

(↑)2022年(暦年)の記事の私的部分の抜粋

そして上のデータを2022年12月時点で公開したところ、2023年冬クールは露骨な逆調整(?)が入りましたので、そちらも合わせてご報告したく思います。

日付18組目曲目備 考
221120もう一度あの日のように
221127おまえひとりさ
221204クリスマスソング
221211浅草キッド
221218ラヴ・イズ・オーヴァー私が記事を書くまで、5連勝
230129YAH YAH YAH私が記事公開してから6連敗
230205明日への手紙
230212この広い野原いっぱい
230219シルエット・ロマンス
230305東京アンナ
230312いのちの理由
230319ありがとう/JUJU
230326レイニーブルー

ちなみに、19組目が歌唱された回についても、この連勝/連敗は18組目と結果的に同じでしたので……ここでは省略しますが、ちょっと露骨な逆調整が入ってしまったように感じてしまいました(苦笑)

まさか、NHKさんがこの記事をご覧になったのではないかと思いますが、特定の『偏り』みたいなものがなされないことを切に願っております。極力フェアに行きましょうww

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