「#トカラの法則」の的中率(?)を基準を決めて計算してみた(2025/07/03版)

【はじめに】
この記事では、巷を時折騒がせる「#トカラの法則」について、『的中』の基準を試みに定めたうえで『的中率』を計算してみたシミュレーション記事です。

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<表の画像>

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注釈まとめ

<本表の作成の意図>

  • 本表は「トカラの法則とうわさされる例」として南日本新聞社が2021年に作成した画像を拡張したイメージ
    → トカラの法則をはじめ地震の予測・経験則に関して、「賭け事の予想」(例:ルーレットの賭けや競馬の予想)の概念を取り入れ、その『実効性』を検証することで、地震への理解を深めると期待しているため作成した
  • その際に大事なのは、「何にベットしたか」と「的中・不的中」を明確にすること(今回であれば「トカラ列島近海」であれば最大震度4以上、的中かは『1週間以内に震度6弱以上が起きたか』とした)
  • ※これを画一的に定めないと、『イカサマ』や『高い的中率ながら賭け過ぎで収支はマイナス』が横行するため、今回は一般の直感にも合うようにするため『震度』を基準とした

<作者(@yequalrx)の感想>

  • ● 2000年以降を対象に、余震などをカットしてそれぞれ約30例程度が分母となった。的中例と言えそうなのは5例で、的中率としては2割弱というのがリアルな数字となった。
  • ● 震度7でも新潟中越地震や全道停電した胆振東部地震は当てはまらないなど、SNS上の言説に見られるような『トカラの法則』万能説 のように盲信する姿勢には賛同しかねる
  • ◯ とはいえ、東日本大震災、熊本地震、令和6年能登半島地震という震度7の中でも象徴的な大地震の直前に『トカラ列島近海』で群発地震が起きていたことは注目に値するとは感じた。
  • ◯ 踏み込んで言えば、年に数える程度しか起きない震度6弱以上という目立った地震活動に対して、数回に1回は的中したという実績がある点は『科学的ではない“法則”』としては的中率が高いとも感じた。
  • ● あくまで的中率は2割にも満たない程度であるし、時期も場所も規模も特定などできるはずもないので、少なくとも『地震予知』には全く使えないことは重ねて言及しておきたい。
  • ・・・的中率は十数%であることなどを適切に理解したうえで、防災の意識を高めるきっかけとする程度に留めるべきと考えるのが適当だが、興味深く人を惹きつける分かりやすさがあることは再確認できた。

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