ウィキペディア十進分類法 ~「ドラゴンクエスト」シリーズ~

【はじめに】
この記事では、日本語版ウィキペディアにある「ドラゴンクエストシリーズ」を抜粋して、いわゆる「ドラクエ」シリーズの概略を掴んでいきたいと思います。

ドラゴンクエストシリーズ(Dragon Quest Series)は、1986年5月27日に発売された『ドラゴンクエスト』を第一作とする、日本コンピュータRPGシリーズ作品

主にゲームデザイナー堀井雄二を中心として製作され、スクウェア・エニックス(旧・エニックス)が発売している。略称はドラクエ。また、シリーズ内のほぼ全作品のタイトルロゴ等で、英字表記の「DRAGON QUEST」が使われているが、その頭文字を取った「DQ」も略称として用いられる。

「ドラゴンクエスト」というタイトルは、堀井が劇画村塾時代に小池一夫から学んだ「印象的なタイトルを作るには、やさしい言葉と難しい言葉の組み合わせがいい」「タ行を濁音に変える(ダ行にする)と印象が残りやすい」という教えをもとに作られた。

2021年時点で、全シリーズ累計出荷数と配信数は8,300万本を超える。

ドラゴンクエストシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』( 以下省略 )

販売

第一作『ドラゴンクエスト』から『IV』まではファミリーコンピュータ、『V』と『VI』はスーパーファミコンソフトとして発売された。『VII』はPlayStationでの発売となり、以降、PlayStation 2(『VIII』)、ニンテンドーDS(『IX』)、Wii(『X』)、PlayStation 4(『XI』)、ニンテンドー3DS(『XI』)、製作発表時に最もポピュラーなゲーム機用ソフトとして開発・製作されている。

「ナンバリングタイトル」と呼ばれる本編作品のほか、RPG以外のジャンルでのスピンオフ作品や番外編も数多く作られ、その多くもシリーズ化している。旧作は、その時代ごとの主流の据え置きハードや、携帯ゲーム機用ソフト、携帯電話ゲーム携帯アプリ)などで度々リメイクや移植がなされている。2014年6月、「最も長く続いている日本のRPG」でギネスブックに掲載された。

シリーズ一覧 > ナンバリングタイトル(本編作品)

【 ロトシリーズ(ロト三部作)】

【 天空シリーズ(天空三部作)】

  • ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(FC:1990年2月11日)
    全5章のオムニバス形式。馬車による多人数パーティ、AIによる自動戦闘を導入。
  • ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(SFC:1992年9月27日)
    3世代に渡る長期経過シナリオ。一部モンスターを仲間化し、育成することが可能になった。隠しダンジョンや隠しボスが初登場。
  • ドラゴンクエストVI 幻の大地』(SFC:1995年12月9日)
    2つの世界を行き来しながら冒険を進める。『III』とは異なる転職システムが登場。天空シリーズ全般に登場する、天空城の始まりが明らかになる。

【 VII~ 】

基本的には、それぞれが過去作との繋がりはない単独作品となっているが、一部、旧作との関連が示唆されている作品も存在する。

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シリーズ

主人公
ドラゴンクエストシリーズは「プレイヤー自身がゲームの主人公になりきり、ゲーム内の世界の出来事を体験する」ことが一貫して主なコンセプトとなっており、プレイヤーが主人公に感情移入することを妨げないようにするため、主人公はわずかな例外(ギャグシーンや戦闘中にシステム上喋る「特技」など)を除いて言葉を発しない。「はい」「いいえ」の選択を強制される場面が数多くあるが、文脈的におかしい場面でもこの選択肢が出ることが多々ある。

デザイン
漫画家・鳥山明によるキャラクターデザインは、堀井雄二によるラフ絵に基づいて描いた物であるが、堀井のラフ絵と全く異なる場合も少なくなく、特にドラゴンクエストの象徴的モンスターとも言える「スライム」は堀井のラフ絵が一般的なスライムだったのに対し、鳥山はこれを水滴型のものとしてデザインし、これが採用された。

音楽
詳細は「ドラゴンクエストシリーズの楽曲一覧」を参照

ドラゴンクエストシリーズは楽曲の美しさ、多彩さでも知られる。すぎやまこういち作曲による音楽は、ゲーム中で何度も聴かざるをえない音楽ゆえに何度聴いても飽きない「聴き減りのしない音楽」を作るというポリシーに基づいて製作されている。また、ファミコン時代の使えるトラックが少ない時代での制作体制を経ていることから、シンプルであることをモットーにしている。
なお、テストプレイをして世界観を把握してから楽曲制作に入るのを常としており、ソードは、当初はすぎやまこういちが楽曲を担当する予定だったが、高齢によりテストプレイが出来ない(同作は剣型のコントローラーを振り回してプレイする)ことを理由に担当を辞退している。

ゲームシステム

キャラメイキングとパーティープレイ
ドラゴンクエストシリーズでは、主人公は「プレイヤーの分身」という位置付けとなっている。このため、主人公にデフォルトの名前設定は存在せず、名前はゲーム開始時にプレイヤー自身が自分で付ける。『III』『IV』『IX』『X』では性別も選択できるほか、『IX』『X』では外見も詳細に設定できるようになった。
主人公とその仲間がパーティ(集団)を組んで、モンスターを倒しながら世界を冒険する。最終的には世界の平和を脅かす敵の親玉(作品によって呼称が異なるが、「魔王」と呼ばれることが多い)と決戦する。

移動
移動画面では、主人公たちを動かし、目的地へと移動する。マップによっては移動中に敵モンスターとの戦闘が発生することがある。主人公たちが移動する空間(マップ)は、世界地図の形をした「フィールドマップ」と、城・町・村・ほこら、ダンジョンとに分けられる。

  • フィールドマップ
    その作品の世界全体のマップ。町やダンジョンなどが点在する。町から町へ、あるいは町からダンジョンへ移動するときなどには、このフィールドマップを利用することとなる。『III』以降の作品では複数のフィールドマップが存在することが多い。
  • 城・町・村
    数人〜数十人の人々が暮らしており、それらの人々から話を聞くことができる。店などの施設も揃っている。タンスや壷などからアイテム収集をすることもできる。滅ぼされてモンスターに占領されている場合を除き、敵モンスターはイベント以外では出現しない。
  • ほこら(祠)・一軒家
    町などよりも小規模な場所。1人あるいは数人の人間が住んでいる場合もあるが、無人で何らかの施設やアイテムがあるだけの場合もある。離れた場所へ一瞬で移動できる「旅の扉」が置かれている場合もある。一部を除きモンスターは出現しない。
  • ダンジョン
    主に洞窟や塔などの迷宮を指す。たいてい、その周辺のフィールドマップよりも若干強い敵モンスターが出現する。内部にはアイテムや金の入った宝箱が置かれていることが多く、落とし穴などの罠や、パズルのような謎解きの仕掛けが用意されているダンジョンもある。最深部には重要アイテムがあったり、ボスモンスターが待ち構えていたりすることもある。

戦闘
プレイヤーキャラクターと敵キャラクターとの戦闘は、「ターン」とよばれる区切りの中で、自軍・敵軍の各キャラクターが一回ずつ行動していく(中には複数回連続行動するキャラクターもいる)、いわゆるターン制
第1作は1対1、それ以外の作品では敵側・プレイヤー側とも1体から複数のキャラクターが参加する。

ステータスと成長システム
敵を倒すことによって得られる経験値Ex、Experienceの略)が一定値に達することによってキャラクターのレベルLv、Levelの略)が1段階上昇し、それと同時にキャラクターのステータス(強さを表す能力値)も上昇する。また、所定のレベルになると呪文特技を新たに覚える。得られる経験値は基本的に強い敵ほど多く、また、主人公側のレベルの数値が高くなるほどレベルアップに必要な経験値も多くなっていく。
その他、『VI』『VII』では職業熟練度、『VIII』以降(モンスターズも『ジョーカー』以降)ではスキルといった成長システムもある。

アイテム
アイテム(道具)は、イベントで入手する、店でゴールドを払って買う、宝箱や壷・箪笥・足元を調べる、戦闘に勝利したときに敵の落とした宝箱から、などの方法で入手することができる。入手するとパーティのキャラクターの持ち物(または「ふくろ」)にそのアイテムが加わる。

世界設定

世界観
シリーズは全般を通して中世ヨーロッパファンタジー風のいわゆる「剣と魔法の世界」をベースとした世界観になっている。

  • 世界にはいくつかの王国が存在し、城では国王または女王が国を治めている。城の周辺には城下町が形成されていることもある。また、城から離れた場所にも独立した都市(町)や、のどかな村などが存在する。
  • 通貨は「ゴールド」。記号は「G」。
  • 作品内のキャラクターは、剣・槍・杖などの武器、鎧・盾・兜などの防具や、架空の道具、さらには呪文(魔法)を扱う。
  • 普通の人間や動物だけでなく、架空の生物(モンスター)が主に主人公たちの敵として登場する。
  • ファンタジー風世界ではあるが、カジノスロットマシンや、ロボットのような敵キャラクター「キラーマシン」などといった機械的なものが登場することもある。さらに作品によっては車などの更に高度な機械も登場する。しかしそういった機械は一般的には普及していない。特殊なものとして、外伝『モンスターズ ジョーカー』シリーズは、現代的な文明社会にモンスターが存在するという世界である。

各作品間で世界自体が異なっていても、登場するアイテムや呪文体系、主要なモンスターはほぼ共通である。

モンスター
詳細は「ドラゴンクエストのモンスター一覧」を参照

敵キャラクターは、ほとんどがモンスター(作中では主に「魔物」と呼ばれる)であり、これらは魔王の手先である。作品によっては、主人公たちの仲間となったり、現実世界においての普通の動物のような存在(ペットや友人、手下など)として描かれたりする場合もある。同種のモンスターは主に色違いにより外見の差異を表しているが、第1作の時点で上位種のみ武器を持っていたりする。3Dで表現されるようになってからは異なる部位のものも登場している。攻撃時にモンスターが動く作品と動かない作品がある。

ドラゴンクエストシリーズにおいて、メインシリーズ11作品のうち4作品以上に登場している代表的なモンスターについて解説する。同じ名前でも、作品によって攻撃・弱点特性が異なる場合がある。

  • スライム
    青い水滴形(玉葱型)の軟体生物。主に敵として登場するが、町の中などには話ができるスライムも存在
  • ドラキー
    コウモリのモンスターだが、当初は蛾のモンスターという設定だった
  • キメラ(キメイラ)
    合成によって生み出された魔物で、鳥のような頭・胴体とヘビのような尾を持つ。炎を吐いてくる種もいる。
  • ゴーレム
    岩石を積み重ねて人の形に組み上げられ、命を吹き込まれたモンスター。
  • ドラゴン
    シリーズ第1作から登場し、以後シリーズを重ねるごとに様々な種類のドラゴンが登場している。高いHPを持ち、ブレスを吐く強敵。
  • マドハンド
    泥でできた手だけの姿をした、根っこのように地面に付いているモンスター。同種、または特定のモンスターを仲間として次々に呼び寄せる。
  • いたずらもぐら
  • くさった死体
  • じんめんじゅ
  • キラーマシン
  • アークデーモン
  • アルミラージ
  • ギズモ
  • さまようよろい
  • マーマン
  • エリミネーター
    覆面と一体になったマントを身に着け、手斧を持った怪人。同族に「カンダタ」「さつじんき」「エリミネーター」「ごろつき」などが存在する。
  • ベビーサタン
  • おどるほうせき
  • ミミック
    宝箱の形をして冒険者を騙すモンスター。宝箱を開けると突然襲ってくる。
  • ばくだん岩
    丸い岩に顔の付いたモンスター。攻撃はせずに様子を見ているだけのことが多いが、中途半端にダメージを与えると突然、自爆の呪文「メガンテ」を唱えてパーティを全滅させようとする。

関連項目

コメント

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