ウィキペディアで学ぶ「大相撲中継」

【はじめに】
この記事では、日本語版ウィキペディアの「大相撲中継」の記事を、ざっくり読んで(要約して)大枠を理解していきたいと思います。令和に入ってからの主な変更点についても触れていきますので、ぜひ初心者の方がポイントを抑えるのにお読み頂ければと思います。

大相撲中継』(おおずもうちゅうけい、Grand Sumo Live)とは大相撲の取組の模様を中継する放送事業者(テレビ・ラジオ)の放送番組もしくはインターネット配信業者が配信する番組(スポーツ中継)である。
2022年現在、本場所を日本放送協会 (NHK) がテレビおよびラジオで生中継を実施し、一部の動画配信サイトが動画配信を実施している。また、花相撲の一部をNHKおよび民放テレビ局が中継を行う。本項目ではこれらの放送・配信について記す。

大相撲中継
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』( 以下略 )

NHKにおける大相撲中継

大相撲中継は、1928年1月12日からNHKのラジオ放送により始まった。このとき放送時間内に勝負を納めるため幕内10分、十両7分の制限時間設定とともに土俵に仕切り線を設けた。ラジオ放送が始まる直前は相撲人気が低迷していたこともあって「ただで聞ける(見られる)ようになれば国技館の客が減る」という反対論もあったというが、杞憂に終わった
テレビ放送は同じくNHKより1953年5月16日に始まった。

NHKが日本相撲協会に支払う放映権料は、1場所4 – 5億円とされている。[要出典]

2019年1月場所より公式サイト「大相撲取組動画」を開設し幕内・十両取組動画の配信を行っており、中継内でも前日の再生数ランキング上位が紹介されている。

テレビ中継の概要

幕下、十両、幕内の3部構成であり実況アナウンサー、解説者は原則としてその都度入れ替わる。ラジオは幕内のみの中継であるためアナウンサー、解説者は交代しない。ただし、平日の一部日程ではアナウンサーの交代を行う場合があるが実況とリポーターを半々で務める形で担当する。女性アナウンサーが実況やリポートを担当した事例は今まで一度もない。

ラジオ放送の概要

ラジオ放送席は、1階西方通路上の桟敷席最前部に仮設され、実況担当のアナウンサーと解説者は、胡坐をかく形で着席の上、放送を行っている。

基本的に解説者は2時間通しで1人のみが出演するが、実況アナウンサーはテレビとは異なり、幕内前半戦と後半戦とで交代となる日がある。 これとは別に、向正面側からレポート・情報を入れるためのアナウンサーが1名つく。

NHK大相撲中継出演者一覧

NHK専属解説者

過去のNHK専属解説者

民間放送における大相撲中継

本場所中継
民間放送開設初期の1950年代から1960年代までにかけて民放テレビ・ラジオ共に競って大相撲の生中継を行っていたが、テレビ放送は1966年1月場所を最後にすべて撤退した。

以降、生中継がNHKの独占状態になった後も残っていたテレビ朝日の『大相撲ダイジェスト』も、相撲人気が落ち込んだ2003年9月場所で遂に打ち切られ、CS放送のスポーツ・アイ ESPN→J Sports ESPNが『劇戦!大相撲』のタイトルで当日の夜に同様のダイジェスト版を放送したが、こちらも2009年1月場所より8日目と千秋楽の夜にそれぞれ前半戦・後半戦ダイジェスト版を放送する形に縮小の後、2009年3月場所限りで打ち切りとなった。

インターネット配信による大相撲中継

日本相撲協会は1996年秋場所より公式ホームページを開設、この中で協会公式記録映像の配信を行っていた。2004年1月にNTT-X(現NTTレゾナント)と提携し、ポータルサイト「goo」に公式情報サイト「goo 大相撲」を開設、ストリーミング配信も同サイトに移行した。配信内容は十両・幕内の全取組の場内の映像で、実況や解説はない。2010年名古屋場所のNHKでの中継が取りやめとなった際はこの配信サービスを利用するユーザーが多かったという。当初は幕内のみの配信だったが、前述の2010年名古屋場所からは十両からに拡大され、画面サイズと画質も向上した。

2011年夏場所は技量審査場所となったことからNHKの中継及びダイジェスト放送を全面的に取りやめ、「goo 大相撲」の配信時間を序ノ口からに拡大して四股名と成績をゴシック体のテロップで表示し、十両土俵入り後の取組を実況と親方の解説音声とともに配信し、「ひかりTV」と「ニコニコ生放送」で中継配信を行い、公式携帯サイトは有料で生中継した。この際のgoo大相撲の出演者は両国国技館の場内FM「どすこいFM」を担当している石橋省三、銅谷志朗(交代で実況を担当)、下角陽子(アシスタント)。解説はNHKと異なり審判部に所属する親方も出演した。

この中継が好評を博し、初日は協会公式サイトに約74,000件、最大同時アクセス約9,000人、ニコニコ生放送へのアクセス数156,000件を記録、ニコニコ生放送での15日間の視聴者数も約160万人に上った。これを受けて、goo大相撲での序ノ口からの配信は名古屋場所以降でも継続されている。一方ニコニコ生放送、ぷららTVでの配信は技量審査場所に限ったこと、NHKでの中継が復活したことを理由に行われていない。ただし、ニコニコ動画上では専用チャンネルが用意され、各種プロモーション映像などが配信されている。

2013年の秋場所からはgoo大相撲の終了と日本相撲協会公式サイトへの統合に伴って、中継配信もUstream上に専用チャンネルを設置し、配信を開始、2014年初場所からは終了した取組の録画映像を閲覧できる機能を追加した上で有料化し、2016年3月31日まで配信が行われていた。

スポナビライブにおける大相撲中継

2016年3月17日からは2017年11月場所までは「スポナビライブ」で全取組の有料配信を行っていた。

ABEMA(旧・AbemaTV)における大相撲中継

史上初めて前相撲・序ノ口から実況つきでの配信となる。番組名は『大相撲LIVE』。プレスリリースでは「史上初の完全無料生配信」と銘打っているが、実際は前述の通り2011年技量審査場所から2013年11月場所までgoo大相撲およびUstreamでの無料配信が行われていたため誤りである。実況・解説はスポナビライブから継続している者が多い。ゲストは土・日曜日の幕内の時間帯に出演している。

大相撲を見ていなかった女性、中高生を取り込むことを意識しており、 相撲情報誌『TSUNA』の編集長監修のもと、幕内力士を力や技など5項目でレーダーチャート化。二つ名得意技を独自に設定し表示している。また、力士たちへキャッチコピーを設定している。必要に応じて行司や呼び出しもプロフィール表示を行う。初日(場所の2日目以降の初勝利)が出た際には鼓を打つ効果音演出をしており、番組では未勝利力士の取り組みを「ポポンチャンス」と呼んでいる。

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