【はじめに】
皆さん「ウィキペディア小旅行」へようこそ、ツアーコンダクターのRxです。今回は「ニュージャージー州」を巡っていきます。素敵な旅をお過ごし下さい。
ニュージャージー州(英: State of New Jersey)は、アメリカ合衆国東部の大西洋沿岸にある州。州の北東はハドソン川を境としてニューヨーク州に接し、西はペンシルベニア州に、西南の一角はデラウェア湾を挟んでデラウェア州に接している。南東と南は大西洋に面している。
アメリカ合衆国50州の中で陸地面積では第47位、人口では第11位、人口密度では第1位。2011年の世帯当たり収入の中央値では第2位である。州都はトレントンで、最大の都市はニューアークである。
ニュージャージー州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
概要
北東にニューヨーク、南西にフィラデルフィアと隣接しており、古くから2つの都市を結ぶ回廊、あるいは郊外都市、気軽なリゾート地としても発展を遂げてきた。著名な衛星都市としてはニューヨーク側にジャージーシティやニューアーク、フィラデルフィア側にカムデンやトレントンなど。中でもアトランティックシティは、東海岸随一のカジノ・シティとして有名である。
イギリスから最初に独立した13州のうちの1つであり、州名はイギリス海峡に位置するチャンネル諸島のジャージー島に由来する。
歴史
約1億8,000万年前のジュラ紀、ニュージャージー州となった地域は北アフリカに接していた。北アメリカとアフリカのプレートが衝突した圧力でアパラチア山脈が隆起した。約18,000年前の氷期には氷河がニュージャージーにも達した。氷河が後退するとその後にパセーイク湖や多くの川、湿地、峡谷が残った。
詳細は「ニュージャージー植民地」を参照
ニュージャージーの土地に最初に領有権を主張したのはオランダ人だった。ニューネーデルラント植民地は、現在の大西洋岸中部州の部分で構成されていた。ヨーロッパ人による土地の領有権という考え方はレナペ族に認められなかったが、オランダ西インド会社の政策では、植民者が入植する土地を購入することを求めていた。
アメリカ独立戦争期
アメリカ独立戦争で、ニュージャージーはイギリスの支配に対して反抗した13植民地の1つとなった。ニュージャージー憲法が1776年7月2日に成立したが、これは第二次大陸会議でアメリカがイギリスからの独立を宣言する2日前のことだった。
1787年12月18日、ニュージャージー州はアメリカ合衆国憲法を批准した3番目の州になった。この憲法はニューヨーク州やペンシルベニア州がヨーロッパからの輸入品に関税を課すことを妨げていたので、ニュージャージー州では人気が高かった。1789年11月20日、権利章典を批准した新生アメリカ合衆国で最初の州になった。
19世紀
1804年2月15日、ニュージャージー州は北部では最後に奴隷制度を廃止した州となり、現存する奴隷制度を緩やかになくしていく法を成立させた。独立戦争とは異なり、ニュージャージー州で南北戦争の戦闘は起きなかった。しかしその戦争期間を通じて8万人が北軍に従軍し、南軍と対抗した。
産業革命期、パターソンなどの都市が成長し、繁栄した。それまでの経済は農業依存であり、収穫の良否に左右されたり土壌が痩せつつあるなどの問題があった。このため経済の工業への転換が進み、まずは繊維や絹など日用品の製造が進められた。発明家トマス・エジソンは産業革命期の重要人物であり、1,093の特許を取得し、その多くをニュージャージー州で働きながら発明した。
エジソンの施設はまずメンローパークに、その後ウェストオレンジに置かれ、おそらく国内初の研究所だと考えられている。メンローパークのクリスティ通りは街灯が灯った世界初の大通りとなった。蒸気機関車や蒸気船が導入されて交通も様変わりした。19世紀半ばには鉄鉱石鉱業も重要な産業だった。
20世紀
ニュージャージー州は二度の世界大戦で軍需品生産の中心となり、特に海軍艦艇の建造が盛んだった。戦艦、巡洋艦、駆逐艦は全て州内で建造された。第二次世界大戦時アメリカ国内の軍需品の6.8%を製造し、国内48州の中では第5位だった。
狂騒の20年代もニュージャージー州は繁栄した。1921年、アトランティックシティで最初のミス・アメリカ・コンテストが開催され、1927年にはジャージーシティとマンハッタンを繋ぐホランド・トンネルが開通し、1933年にはカムデンで最初のドライブインシアターが開業した。
経済
ニュージャージー州の経済は、薬品、金融、化学品開発、通信、食品加工、電気機器、印刷出版、観光の産業に集中している。
ニュージャージー州は科学分野の経済が強い。ジョンソン・エンド・ジョンソン、サノフィ・アベンティス、ノバルティス、ファイザー、メルク・アンド・カンパニー、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ、ブリストル・マイヤーズ スクイブなど大手薬品メーカーがある。ベライゾン・ワイヤレス、アバイア、アルカテル・ルーセント、AT&Tコミュニケーションズなど大手通信会社もある。さらに大勢の教育水準の高い労働力を惹きつけており、今日ある多様な産業を支えている。
同州出身の有名人
- グロバー・クリーブランド – 第22・24代アメリカ合衆国大統領
- ポール・サイモン – 歌手
- デレク・ジーター – 野球選手
- フランク・シナトラ – 俳優・歌手
- ジョン・ボン・ジョヴィ – 歌手
- ブルース・スプリングスティーン – 歌手
- 高橋伶奈 – ミュージカル俳優
- マイケル・ダグラス – 俳優
- ジャック・ニコルソン – 俳優
- ビリー・ハミルトン – 野球選手(アメリカ野球殿堂表彰者)
- ホイットニー・ヒューストン – 歌手
- デニス・ロッドマン – バスケットボール選手
- 長野智子 – フリーアナウンサー
- 関口メンディー ‐ EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE
- REINA – タレント
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