【はじめに】
この記事では、二十四節気「小寒」についての気になるポイントを纏め、俳句歳時記に載っている名句を鑑賞して「小寒(しょうかん)」の頃の魅力について一緒に学んでいきたいと思います。
小寒(しょうかん)は、二十四節気の第23。十二月節(旧暦11月後半から12月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が285度のときで1月5日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/24年(約15.22日)後で1月6日ごろである。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の大寒前日までである。
小寒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』( 以下省略 )
ウィキペディアにみる「小寒」
季節
暦の上で寒さが最も厳しくなる時期の前半。『暦便覧』では「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説明している。
この日から節分(立春の前日)までを「寒(かん。寒中・寒の内とも)」と言い、この日を「寒の入り」とも言う。暦の上では冬の寒さが一番厳しい時期となる。この日から寒中見舞いを出し始める。
日付
2023年は微妙なのですが、ひとまず2023年を過ぎると、21世紀前半を通じ日付の傾向が定まります。2020年代からしばらく、「閏年の前」は1月6日、それ以外の年は「1月5日」となります。
七十二候
- 初候
- 次候
- 水泉動(すいせん うごく) : 地中で凍った泉が動き始める(日本)
- 鵲始巣(かささぎ はじめて すくう) : 鵲が巣を作り始める(中国)
- 末候
- 雉始雊(きじ はじめて なく) : 雄の雉が鳴き始める(日本・中国)
ウィキペディアにみる「寒(かん)」
寒(かん)とは、暦の上で寒さが最も厳しいとされる期間のこと。寒中(かんちゅう)、寒の内(かんのうち)ともいう。
二十四節気の小寒の日から立春の前日(節分)までの約30日間で、大寒の日がほぼ中間となる。小寒の日を寒の入り、立春の日を寒明けという。
寒中見舞いが出され、後半(大寒の日以降)には寒稽古が行われる。
寒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(参考)ウィキペディアに学ぶ「寒中見舞い」
寒中見舞い(かんちゅうみまい)は、日本の慣習の一つで、二十四節気の小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までの寒中に行う見舞いである。立春を過ぎてからの見舞いを余寒見舞いという。
1989年には前年に昭和天皇の病状悪化(同年1月7日に崩御)による「自粛ムード」で年賀状の差し出しが手控えられたため、官製の寒中見舞い葉書が発売された。
用途
郵便局や年賀状印刷メーカーによると、以下のような用途で用いられる。
- 豪雪地帯・寒冷地での相手を気遣う手紙
- 節分などの季節の行事の参加依頼などの手紙
- もらった年賀状への返事 – 出していない人から年賀状が届いたが、返礼が松の内を過ぎてしまう場合
- 喪中の人への寒中見舞い – 喪中はがきへの返事
- 喪中にもらった年賀状への返事
- 喪中と知らずに年賀状を出したときのお詫び
葉書以外では、歳暮のお返しを行う事もある。
寒中見舞い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
俳句歳時記にみる「小寒」&「寒の入」の例句
ではここから、歳時記にみる例句をみていきます。まずは、二十四節気「小寒」にまつわる作品です。
そして、季語にもなっている「寒の入り」については、『寒に入る』といった活用表現や『寒固(かんがため)』、『小寒の入』、『寒前』が冬の傍題として掲載されています。
5句引用しましたが、使い勝手もあってか全て『寒の入り』か『寒に入る』という季語です。そして、いずれも上五や下五に据えて、句全体のメインとなっています。
そして、『小寒』という季語を詠んだ作品よりも遥かに『寒の入』の作品の方が作句例が多いうえに、古く江戸時代から多くの名句が残されているのは、この『寒の入』という季語が愛されている証拠ではないかと思います。
ちなみに、句の内容を見る限り、非常に『静か』な作品が多いのも特徴な様に感じました。『一人』であったり、『慎ましい』生活であったり、『細かな音や自然への気づき』だったり。こういったものに感覚が研ぎ澄まされて鋭敏になるのも、きっと一年で最も寒い季節に入る『寒の入り』だからこそなのかなと感じました。
皆さんの地域は、『寒の入り』が寒かったでしょうか? ぜひ『寒中見舞い』代わりに、1句コメント欄にお寄せ頂ければと思います。どうぞ寒いのでお体にはお気をつけて。Rxでした。
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