M3以上の有感地震の回数を期間別(年/月/日/時間)に集計してみた

【はじめに】
この記事では、一定期間の中で何回ぐらい地震が起きたのかについて過去100年分のデータを振り返っって行きたく思います。○○地震の時は余震が多かったとか、あの時は緊急地震速報が何回も鳴ったという記憶は朧気にあっても、具体的にどれぐらいの数だったのかを知る機会は(自分も含め)ほとんど無かったので、興味のある方には有益な表になっているかと思います。

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今回の出典はいずれも、気象庁の「震度データベース検索」の回数検索に準拠しており、対象としたのは「M3以上の有感地震」となります。これは極小規模地震では特に「観測網や観測手法の変化」による影響が大きすぎて実態との乖離が広がってしまう恐れがあると感じたためです。

(出典)気象庁 ホーム >  各種データ・資料 >  地震の活動状況 > 震度データベース検索

興味を持った方は、各自で調べてみて下さい! ぜひ宜しくお願いしたく思います。

年別まとめ(M3以上の有感地震)

まずは、暦年別にM3(小規模地震)以上の数を表にしていきます。震度5・6が強/弱で分かれる前の8段階の時代のもので、震度観測点も今よりも少なく人間が観測していたため単純比較はできません。

期間震度1震度2震度3震度4震度5震度6震度7合計
1923年312855711161482
1927年189101451241352
1930年2251235321111434
1931年25016150146481
1938年4031437856635
1943年223149751721467
1962年142227117263515
1964年26820563141551
1966年1732982514810780
1968年490334130237984
1983年43323686222779
1993年5233381012941996
1995年70745516149511,378

そして、現在の10段階となって以降を纏めます。2000年の伊豆諸島北部群発地震、2011年の東北地方太平洋沖地震、2016年の熊本地震の年が突出していることがわかります。

期間5弱5強6弱6強 7合計
2000年1,8942,265965307308615,476
2003年619386171632511,247
2004年5394762047712112211,324
2005年559378118374521,103
2007年6244191654842121,265
2008年662400159346111,263
2011年4,1462,46894425245174417,881
2016年8619765421591856222,571

月別(M3以上の有感地震)

時期を絞って、月別にしてみました。まずは1997年まででピックアップしてみますと、回数としては1960年代の松代群発地震や1990年代の数が目立ちます。

期間震度1震度2震度3震度4震度5震度6震度7合計
1923/0914623264151215
1927/0340221141179
1930/03511155577
1930/112334112171
1931/093841102192
1938/11166452113236
1943/0983522251163
1944/1248231521190
1945/01101492041175
1948/06522371184
1952/034037122192
1964/0694571321167
1966/0410185010593
1966/05143348111107
1966/08945287190
1968/05143802212248
1968/069249241166
1969/0861266194
1969/09463542188
1993/071821072461320
1994/10119421731182
1995/0111482321411244
1995/1022413647153425

そして、現在の10段階の震度階級となってからを纏めてみると、上の年別と同じ傾向が見て取れます。

期間5弱5強6弱6強 7合計
2000/06391337115314878
2000/079651,1354111178542,645
2000/0823544822278822995
2004/1086156904176221391
2007/031299535831271
2008/06171114521211351
2011/031,6079784001192162313,137
2011/0471849319146122211,465
2016/04112396290100105322920
2024/011,0244251644778211,678

日別(M3以上の有感地震)

そして、日別まで限定すると、旧震度階級の時代では3桁に至ったことはなく(震度データベース基準)、基本的には50回を超えれば非常に多く、1週間で100回を超えれば非常に活発といった所です。

期間震度1震度2震度3震度4震度5震度6震度7合計
1923/09/0128611110157
1923/09/0241432454
1938/11/064982160
1943/09/10171391141
1943/09/1133151251
1945/01/1334105150
1948/06/281865130
1964/06/1626299165
1968/05/1631162251
1968/05/172619651
1993/07/1337182158
1994/10/053722968
1995/01/17323485180

それが、観測網や観測方法が自動観測となって以降は3桁が散見されるようになります。日別でみると実は2011年3月12日が最多で、11日よりも多くなっています。1日が1,440分しかないことを考えれば、数分おきにM3以上の地震が起きているというのは改めて考えてみても、想像を絶します。

期間5弱5強6弱6強 7合計
2000/06/2813682194241
2000/06/2914210627111287
2000/07/069382318214
2000/07/1261121319222
2000/08/0334104662432233
2000/08/165110246151215
2004/10/232247242544121130
2007/03/25554114311115
2011/03/111381661054510211468
2011/03/122651828836221576
2011/04/11667533831186
2011/04/12805926721175
2016/04/16351511285161211376
2024/01/0113413466194411363
2024/01/022719837811416
2024/01/03119391642180

時間別(M3以上の有感地震)

最後でグラフだけ表示しておきましょう。突出して多かった:2011年と2016年、2024年の時間ごとの値です。(なお、出典は上と同じく、気象庁の震度データベース検索です。)

2011/3/11~3/12:1,000回超

2016/4/14 21時台~4/16 20時台:約500回

2024/1/1 16時台~1/2 23時台:約800回

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