【プレバト!! 俳人列伝】岩永徹也(名人)

岩永 徹也(いわなが てつや、1986年10月16日 – )は、日本俳優ファッションモデルタレント薬剤師YouTuberレプロエンタテインメント所属を経て、フリー。JAPAN MENSA会員。

岩永徹也
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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一般参加者時代:2017~18年

2017年:初挑戦は(当時)最低点の5点デビュー

上にウィキペディアで概略を纏めましたが、『仮面ライダーエグゼイド』に出演し、モデルであり、MENSA会員であり、クイズプレイヤーとしても活躍する多才っぷりを発揮しつつあった岩永徹也さん。

番組では時折インテリ枠が登場することがありますが、その中でも当時としては最大級にエピソードを盛った形で紹介されてしまったこともあって、最下位と才能アリが残る中で当然才能アリ……。かと思いきや、まさかの結果にお茶の間も、経歴に驚いていた浜田さんも違った意味で驚愕させられる結果となりました。

2020年8月に生見愛瑠(めるる)さんが3点を叩き出すまで、「プレバト!!」俳句査定の事実上の最低点は5点であり、その嬉しくない記録に名を刻んでしまうような低評価を与えられてしまったのです。その時の俳句がこちらでした(↓)。

最下位5点:『雪弾み芽と花の咲きスプリング』

番組を見ていた時は、過去の5点作品を念頭にみていたこともあって、

作者の工夫も伝わるし、掛詞として成立はしている。季語は確かに沢山あるけど、全体としての初春の季感はありありと感じ取れるし、(当時の感覚で)「10点」でも良かったんじゃないの?

と思っていたのですが、夏井先生が番組で求められる立ち位置的にも、俳句の保守本流的にも、この低評価を与えるほか無かった面はあったのだろうと思います。「場(TPO)」が違えば(革新的な俳句を指向する句会や結社など)、5点よりも遥かに高く評価された可能性もあったように感じました。

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なお岩永さんは自身のYouTubeチャンネルをお持ちで、この句について名人・特待生になってから述懐をして、今でも『好きな句』だと語っていました。世間の評価は別にあっても、ちゃんとそうして自分の作品を愛し続けられる姿勢は見習いたくあります。

2018年:一転4回連続才能アリ、半年で特待生に

通常「5点」を取ったような人には積極的にオファーが来ないようにも思うのですが、その時の振る舞いで爪痕を残したのか…… 僅か1ヶ月半後の2018年1月25日放送分で2回目の出演を果たします。

しかも驚くことに(放送スケジュールと収録は違うかも知れませんが、)僅か1ヶ月半で、初回時の期待に遅れて応えるかのように「才能アリ1位」を獲得し、前回から「+66点」という大幅ジャンプアップを成し遂げるのです。

18/01/251位71点『冬晴れや絵の具の青を買い替える』

『絵の具欲し冬晴れのこの青が欲し』
18/03/291位70点『えんぴつに桜の歯型入学式』

『えんぴつに桜の歯型入学す』
18/05/242位70点『石段を200数えて夏の空』

『二百段目の夏空がそそり立つ』
18/07/051位72点『かき氷思ひ出に色加えたり』

『かき氷思ひ出に色加へたり』

後半2回の添削は「俳句の決まり事」とか「旧仮名」に関する部分であり、前半の2回も特待生を目指すようなハイレベルな添削でした。振り返れば5点を獲得してから半年あまり、初才能アリから半年で4回連続才能アリを獲得し、文句なし(?)での特待生昇格を果たしたのでした。

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振り返ってみると、この頃の4作はいずれも季語が季節を強く想起させると共に、比較的平易で情景や心象が浮かびやすい佳作が多いように思えます。試行錯誤をしながら、俳句の型を吸収していった時期だったようにも思えます。

特待生時代:2018~21年

2018年:上級者相手に4回とも活躍できず

特待生に昇格するも、そこからの半年は目立った活躍を見せられず、タイトル戦では予選の中位に甘んじることが多くなります。(※ただし、当時は今で言う永世名人級以外の参加者は一発勝負で10人程度が参加する予選から本戦を狙わなければならず、ハイレベルだったことは申し添えておきましょう)

初のタイトル戦となった炎帝戦では予選7位となり、その句の添削で夏井先生が『黙(もだ)』を初出させたことで記憶に残っています。

また、5級で現状維持となったハロウィンのかぼちゃの句など、まだ17音にあてがう言葉の「精度」に難があり、今以上に厳しく査定されたこの2018年は5級のまま年を越します。それでも、冬麗戦の予選で披露した『雪明かり辿り夜汽車は寝床へと』は、6位ながらそのセンスの片鱗を覗かせるような出来であり、翌年の活躍の兆しを感じさせるものとなりました。

2019年:3連続昇格も初の降格を経験

それまでタイトル戦を中心に出演していた岩永さんでしたが、2019年になると通常査定への出演回数が増えます。2019年の2度のタイトル戦は予選5位が2回と奮わなかったため省略しますが、その他については非常に高レベルな内容で、一気に一度は2級まで昇格します。

19/01/315→4級『煮大根や円周率の崩る音』

『煮大根や円周率の崩る音』
19/03/074→3級『冴返るA.I.棋士の白き腕』

『冴返るA.I.棋士の白腕』
19/06/063→2級『梅雨寒やジャズレコードの傷拾う』

( 添削なし )

5→4→3級への昇格時は、再び細かい文法の面での添削が入る程度とし、6月6日の梅雨時期に披露された句では初の「添削なし」の評価を得ます。まさに、特待生昇格時のような飛ぶ鳥を落とす勢いが戻ってきた……かに思われましたが、再び試練が訪れます。

2→3級(降格)『三度目のATMや菊花賞』
              ↓
        『菊花賞今日三度目のATM』

番組初期に比べて頻度が下がっていた「降格」を真正面からくらってしまい、3級へ逆戻りしてしまうのです。『菊花賞』を季語に準ずるものとして許容するとしても、『菊花賞当日、既に負けが込んで、ATMに今日3度目の(馬券を買うためのお金を)出金』するという状況を詠み手に等しく脳内再生できる精度の表現ではなく、感情がプラスなのかマイナスなのかも分からなく“読者にとっかかりがない”作になってしまったことを重く見たのだと思います。

なお、2019年12月26日の年末に開催された冬麗戦では予選5位で敗退しますが、その際に詠んだ季語『去年今年(こぞことし)』を“高浜虚子が好んで口に出していた”という風にフジモンと千原ジュニアさんがイジったことを懐かしく思い出します。

2020年:予選で2度2位、決勝でいきなり4位

段位としては2級に復帰するので精一杯でしたが、着実に力を伸ばしてきた岩永さんは、ついにコロナ禍のタイトル戦でも実績を残せるようになっていきます。

  • 春光戦・予選2位『赤本で蓋す春夜のカップ麺』
  • 春光戦・決勝4位『枳殻からたちの棘や引き篭りの寝癖』
  • 金秋戦・予選2位『色のなき風やボカロのラブソング』
           →『色なき風やボーカロイドのラブソング』

これまで予選敗退が多かったものの、気づけば特待生の中では上位、古参となり始めたこともあって、順当に予選を通過できるようになります。5人中2位というギリギリではあったものの、春光戦では「赤本」をうまく使った句、金秋戦は予選敗退となったものの「色のなき風」という工夫した季語の使い方や「ボカロ」という無機質に捉えられがちな単語を読み込んだ作品を披露しています。

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そして唯一予選を通過できた春光戦では、名だたる名人を相手に4位と健闘を見せます。「枳殻の棘」と『引き篭りの寝癖』を取り合わせるバランス感覚は見事なものでした。

名人時代:2021年~

2021年:2連続昇格で悲願の名人に

2021年も前年と同様の感じで、特待生上位らしい振る舞い、結果が続くこととなります。

  • 2021/02/25・予選4位
    『どちらとも言えないに○双葉かな』
            ↓
    『双葉萌ゆどちらとも言えないに○』
  • 2021/09/09・予選3位
    『軸足のギプスの寄せ書き山粧ふ』
            ↓
    『軸足のギプスに金秋の寄せ書き』

タイトル戦では良い着眼点ではあるものの、句の出来で一歩劣り決勝進出は果たせず、結局、現時点であの「枳殻の棘」の句の4位が決勝進出は唯一となっています。

一方、何とか降格で失った特待生2級に再出世していた岩永さんは、この2021年に悲願の「名人」昇格を果たしました。何とか“間に合った”とも言えるかも知れません。

21/05/272→1級『驀進の棋士は少年青嵐』
21/11/041→初段『秋暁の富士へ遊覧飛行船』

2021年11月に、初挑戦から4年で「名人」昇格を決めますが、翌年(2022年)3月に春光戦予選4位となったのを最後に、2年近く出演していません。岩永さんの作品の続きを、また見られる日を楽しみにしております。

  • 2022年3月31日、レプロエンタテイメントとのマネジメント契約終了をTwitter上で報告した。
岩永徹也
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

と、2023年の誕生日に記事を書いたところ、その直後(2023年10月26日)に約1年半ぶりの出演が発表されました。To Be Continued…

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