Rxヒットアーティスト列伝 ~BTS(防弾少年団)~

【はじめに】
この記事では、私の「Rxヒット指標」に基づき歌手/アーティストのヒット曲を振り返っていきます。今回取り上げるのは、「BTS(防弾少年団)」です。

BTS(ビーティーエス、: 비티에스)は、韓国の7人組男性ヒップホップグループである。BIGHIT MUSIC所属。別称は、防弾少年団(ぼうだんしょうねんだん、: 방탄소년단、: 防彈少年團)略称バンタン: 방탄)。

BTS (音楽グループ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ウィキペディア「概要」にみる「BTS」

まずは、私のように「BTS」のことを詳しくない方々に予備知識、という意味で、日本語版ウィキペディアから『概要』部分を一部抜粋して引用します。

概要
Big Hit Entertainment(現 BIGHIT MUSIC)から初のボーイズグループとして、2013年6月13日にシングルアルバム『2 COOL 4 SKOOL』から「NO MORE DREAM」でデビュー。日本では、2014年にポニーキャニオンからデビューし、2017年にユニバーサルミュージック傘下のデフ・ジャム・レコーディングスへ移籍した。

グループ名「防弾少年団」には、『10代・20代に向けられる社会的偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜く』という意味がこめられている。韓国では、「バンタンソニョンダン(: 방탄소년단)」と発音されるため、「バンタン」と略される。

( 同上 )

私が最初にエンタメニュースみたいなもので知った時は「防弾少年団」でした。それから暫くして気づくと「BTS」に名義が変わります。2017年だったのですね。

2017年から、世界進出を視野に入れ、防弾少年団のローマ字表記である「Bangtan Sonyeondan」の略称で、英語圏向けの名称であった「BTS」を通称として用いるようになった。同時に『現実に安住することなく、夢に向かって絶えず成長していく青春』という意味を込めて、BTSを「Beyond The Scene」と定義付けた。その他にも、「Bangtan Boys」、「Bullet Proof Boys」、「Bulletproof Boy Scout」などと訳されることがある。

( 同上 )

そのあたりから日本のみならず世界的な活動を見せるようになり、元号が日本で令和にかわる頃からは、『全米でアジア人では初』などの形で報じられる機会が増えていった印象でした。

Rxヒット指標に基づく日本における有名曲3曲

私(Rx)の独自指標である「Rxヒット指標」は、昭和以前から令和時代に至るまで、日本の・・・音楽シーンを盛り上げた楽曲やアーティストを対象に、時代を超えて同じ指標(得点)で比較してみよう! というコンセプトで日々更新を続けています。

レコードの売上からCD、着うたなどのデジタル配信から、昨今のストリーミング再生回数に至るまで、ヒットのトレンドは時代によって変わってきていることを承知した上で、それを独自の係数で調整をすることによって、時代を超えて日本におけるヒット曲を比べて楽しみたいと考えている訳なのです。

今回は、「②デジタル配信」および「③(日本国内における)ストリーミング再生回数」の2要素を軸に、累計ptの上位3曲を取り上げたいと思います。(指標の詳細については、門外不出にしている部分と、記事を寄稿中ですので、後日再訪していただければ嬉しく思っています。)

「① CD売上」と「④カバーアーティスト」は、基本的に平成以前のアーティストを対象に考えているため、暫定で空位。ベスト盤が日本でもミリオンヒットとなるなどCD売上は高いものの、ファン以外に広範にヒットしているかの判断がオンタイムでは難しいため、固定ファン補正を含め現時点では「-」としています。

「②ダウンロード売上」は、RIAJ(日本レコード協会)の「ダウンロード認定(万枚)」をそのまま採用。

「③再生回数」は、令和アーティストの「ストリーミング再生回数」は「5,000万回=10万pt」を基本線に集計。基本的に日本国内でのヒットを集計対象としてきた前例(古くはテレサ・テンさんや『SUKIYAKI』として全米1位を獲得した坂本九さんの『上を向いて歩こう』を個別補正)に鑑みて、Billboard JAPANのストリーミング・データなどを基本に個別集計。(YouTube のMV再生回数には、恐らく韓国を始め世界各国からのアプローチがカウントされているほか、全体のバランスが崩れるため、本件対象外としている。)

※上記は、2022年6月15日に集計したものであるが、再生回数については断片的な報道による値での推計値。

細かい数字というより、ざっくりとした傾向を捉えて頂きたいのが、Rxヒット指標の趣旨だという点をどうぞご理解いただければと思います。『Dynamite』は、令和の楽曲としてはトップクラスとなる「ダブルミリオン」相当のヒットとなっています。

それこそ、テレサ・テンさんの『時の流れに身をまかせ』のように、アジア人アーティストの楽曲としては屈指のヒット度合いになるポテンシャルを秘めているという風に感じています。後述しますね。

1位:190万pt(2020年)『Dynamite』

やはりそのロングヒット性と破壊力という観点では、2020年の『Dynamite』の話題性は日本において突出していたように思います。大ヒット曲の多かった2020年から翌年にかけてロングヒットを記録した本曲が「BTS」の暫定1位です。

2020年8月21日、デジタルシングル「Dynamite」を発売。1970年代から80年代のディスコをイメージしたレトロ調な本作は、全ての歌詞を英語で歌うという初の試みを取り入れ、世界的大ヒットを生んだ。

ミュージックビデオは公開24時間で1億110万回再生され、YouTubeにおける24時間最多再生回数を記録。Billboard Hot 100では初登場1位を獲得し、2週連続で首位を飾った。本チャート史上、初登場で1位になった曲は本作を含め全43曲で、そのうち2週連続1位をキープした曲は本作が20曲目であった。

BTS (音楽グループ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「BTS」として全編英語詞の楽曲をリリースするや否や、Billboard Hot 100 では(日本のオリコンなどと違って極めて珍しい)初登場1位を獲得して日韓で大きく報じられると、日本のBillboard Japan Hot 100 でも上位にランクインし続けます。(個人的には、今はなき「COUNT DOWN TV」(深夜のランキング番組だった方)で、毎週上位を維持していた姿が印象に残っています。)

私の独自指標的には日本におけるストリーミングの認定が5億回(ダイヤモンド)を突破し、活動休止が発表された2022年6月には「7億回」に到達したとのニュースも流れました。Billboard JAPAN での対象期間内では『夜に駆ける/YOASOBI』に次ぐ7億回到達ということで、その偉大さが際立ちます。

また「着うた時代」とは大きく異なり、有償でのデジタル配信の売上が以前ほどの勢いがなくなっている昨今において、RIAJ(日本レコード協会)による「ダブル・プラチナ(50万DL)」認定を得ていることも、この楽曲の日本における強さを物語っています。

2位:85万pt(2021年)『Butter』

2021年5月21日、デジタルシングル「Butter」を発売。「Dynamite」に続く二曲目の英語曲ということで期待された本作のミュージックビデオは、24時間で再生1億820万回を記録し、「Dynamite」のYouTubeにおける24時間最多再生回数記録を約10ヵ月で更新した。

また、Billboard Hot 100では初登場から7週連続で首位を独走し、合計では9回1位に輝いた。
(※最終的には10回1位か)

( 同上 )

全米7週連続(累計9週)首位に輝いた『Butter』は、日本でも『Dynamite』に続いてロングヒットとなりました。わがヒット指標的には「ミリオン」に迫ってきていますが、今一歩というところです。

3位:50万pt(2021年)『Permission to Dance』

List of Billboard Hot 100 number ones of 2021
From Wikipedia, the free encyclopedia

Butter』の連勝記録を止めたのは、同じくBTSの新曲『Permission to Dance』でした。個人的にはこれまでの楽曲以上に、メロディーのノスタルジックさが心地よく上記2曲以上に刺さったというのが正直なところでして、音楽性の幅広さを再認識させられました。

日本での累計は『Dynamite』にこそ届かないものの、令和の時代に50万ptを突破してくるあたりは、その底堅さが感じられる結果かと思います。

活動休止報道で再注目される「BTS」の楽曲たちが新たな話題を更に呼んでいくのか、一音楽好きとして遠くから注視していきたいと思います。

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