「CDTVデビュー曲ランキング(2022/4/18放送)」を独自指標と振り返る

【はじめに】
この記事では、2022年4月18日放送のCDTV ライブ!ライブ! 内で取り上げられたランキング企画の「CDTVデビュー曲ランキング」を、私(Rx)のヒット指標を通じて振り返っていきたいと思います。

(表)ランキングTop30:平成20年代が0曲!?

まずは、番組で紹介された「(表)ランキングTop30」を一覧 にしてみました。番組を見ていなかった方もご参考になさってください。

  1. 2019年 『夜に駆ける』/YOASOBI
  2. 1998年 『Automatic』/宇多田ヒカル
  3. 1993年 『TRUE LOVE』/藤井フミヤ
  4. 1995年 『TOMORROW』/岡本真夜
  5. 1997年 『硝子の少年』/KinKi Kids
  6. 1999年 『Love, Day After Tomorrow』/倉木麻衣
  7. 1994年 『愛が生まれた日』/藤谷美和子・大内義昭
  8. 1996年 『アジアの純真』/PUFFY
  9. 1993年 『このまま君だけを奪い去りたい』/DEEN
  10. 1993年 『Get Along Together』/山根康広
  11. 2001年 『PIECES OF A DREAM』/CHEMISTRY
  12. 1996年 『白い雲のように』/猿岩石
  13. 1993年 『夏の日の1993』/class
  14. 1999年 『孫』/大泉逸郎
  15. 1994年 『愛のために』/奥田民生
  16. 1994年 『DA.YO.NE』/EAST END×YURI
  17. 2006年 『Real Face』/KAT-TUN
  18. 1995年 『Feel Like dance』/globe
  19. 1995年 『Man & Woman』/My Little Lover
  20. 2003年 『Jupiter』/平原綾香
  21. 1995年 『君がいたから』/FIELD OF VIEW
  22. 2002年 『ワダツミの木』/元ちとせ
  23. 2019年 『香水』/瑛人
  24. 2003年 『明日への扉』/I WiSH
  25. 1997年 『I love you』/河村隆一
  26. 2020年 『うっせぇわ』/Ado
  27. 1999年 『あなたのキスを数えましょう』/小柳ゆき
  28. 2020年 『D.D.』/Snow Man
  29. 1997年 『Melty Love』/SHAZNA
  30. 2020年 『Imitation Rain』/SixTONES

一見すると世代がバラけているように見えますが、世代をしっかり区別すると、下の表のように、顕著な偏りがあります。CDTVランキングでは今に始まったことじゃないですが、平成20年代は0曲です。

年 代年 号曲 数
平成1桁台1993~199716曲
平成10年代1998~2007 9曲
平成20年代2008~2017 0曲
令 和 世 代2018~2022 5曲

そして、CD売上が圧倒的に高かった平成1桁台が過半を占めています。このランキング、私は一本筋は通っていると思うので、否定までするつもりはありませんが、偏りが大きい事実だけは上の表から察して頂けたらと思います。

そして、ひょっとして1位は『だんご3兄弟』か? と思っていましたが、『夜に駆ける』が年間1位を獲得した実績を元に本ランキングでも1位に輝いたほか、『香水』、『うっせぇわ』、『D.D.』、『Imitation Rain』と令和の楽曲が5曲ランクインした事は、平成前半一辺倒でなかった点で良かったと思います。

個人的には、『君がいたから』/FIELD OF VIEW、『明日への扉』/I WiSH がランクインしたことは嬉しかったのですが、ここからは(裏)として、「私(Rx)の独自ヒット指標」で、真の大ヒット曲を考察していきたいと思います。

Rxヒット指標でみる「CDTVデビュー曲ランキング」

例によって、詳細は割愛しますが、4指標に基づく「CDTVデビュー曲ランキング」Top30をRxヒット指標で再集計すると以下のとおりとなります。

2010年代以降のCD売上に関しては初動売上を除外。DL数はバブル期や「着うた」で個別調整。再生回数:以前は「÷10万」、直近「÷30万」。カバー数は「J-WID」のカバーアーティストとYouTube再生回数(÷10万)を併用。数値は原則1桁を四捨五入。

ざっくりで今回もご覧ください。1位の『夜に駆ける』は、YouTubeの上位3動画の累計が4億回を突破しており、ストリーミング基準でもミリオン相当の再生回数を誇っています。

2位の『Automatic』は、YouTubeの再生回数でも日本レコード協会(RIAJ)のDL数でも得点を稼ぎ、出荷枚数基準を採用するとトリプルミリオン(実売売上でもトップの座は変わらず)となっています。

ややジャニーズの3組が私の配点の関係で苦戦をしていますが、Rxヒット指標には数値として出にくい「代表曲」としての貫禄は十分といった感じが致します。(CD売上、YouTube再生回数は上位ですし)

以下、上位曲をピックアップしていきましょう。

Rx指標1位:325万pt『Automatic』/宇多田ヒカル

今回の集計で唯一のトリプルミリオン相当となった『Automatic』。平成年間中期を代表するデビュー曲であることは間違いないかと思います。(CDTVランキングでも『だんご3兄弟』ではなく年間1位はこちらでしたね。)

Rx指標2位:250万pt『夜に駆ける』/YOASOBI

アルバム『THE BOOK』を加味すると単独2位となります。2020年にデビュー曲かつCD未発表で年間チャート1位に輝いたYOASOBIの『夜に駆ける』は、CD売上がなくとも圧倒的な令和なアクションで250万ptに到達し、2位となっています。

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Rx指標2位:250万pt『孫』/大泉逸郎

今風のヒット考察指標では特に不利になりやすいのが「演歌」勢。しかし、この『孫』は、CD実売でもミリオンを突破し、Wikipediaの文言を鵜呑みにすれば累計230万枚に達したとか。

カバーアーティスト数だけでなく、YouTube再生回数も演歌としては健闘をしており、『夜に駆ける』に類する値に暫定的にはなっています。(実質的には暫定第3位)

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Rx指標4位:240万pt『TOMORROW』/岡本真夜

誰もが知る平成1桁時代の名曲です。CDバブル期の楽曲でありながら、再生回数でも健闘しており、何よりカバーアーティスト数の面で得点を伸ばし(J-WIDで調べると、今回最多の32アーティスト)て、他のダブルミリオン曲を抑えての4位となりました。

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Rx指標5位:230万pt『明日への扉』/I WiSH

この値には『旅立ちの日に…』を含んでいません。それでも、他のミリオンヒット曲をごぼう抜きにする形で、大健闘の5位ランクインとなったのが『明日への扉』です。

全ての指標で100万pt(ミリオン)に到達していない代わりに、ダウンロード数、再生回数、カバー数の各指標で上位に満遍なくランクインし、累計では何と230万ptに届きました。

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こういった曲を、もっと広めていきたいというのが私の密かな思いです。

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