【はじめに】
この記事では、私の「Rxヒット指標」に基づき歌手/アーティストのヒット曲を振り返っていきます。今回取り上げるのは、「サザンオールスターズ」です。
サザンオールスターズ(英語: Southern All Stars)は、日本の5人組ロックバンド。
楽曲は一般的には夏をイメージしたポップスや、ロック色の強いもの、バラードなどが浸透しているが、夏以外の季節をイメージした楽曲やロック、バラード以外も多数発表されており、ヒップホップ・民族音楽・郷土音楽・歌謡曲・ジャズ・レゲエ・ハードロック・ラテン・ファンク・応援歌・コミックソングなど幅広い曲調の楽曲がある。
サザンオールスターズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Rxヒット指標にみる「サザンオールスターズ」の代表曲
早速、私(Rx)の独自指標にみる「サザンオールスターズ」の代表曲をみていきましょう。通常のアーティストであれば上位3曲ないしは数十万pt以上をボーダーとしているのですが、サザンの場合ヒット曲が多すぎるため、今回は「100万pt(≒ミリオン相当)」以上に限定してリストアップしました。
昭和50年代:210万pt(1979年)『いとしのエリー』
- デビュー当時のサザンのイメージは「陽気さ」であり、本作が発売される前、デビューシングルの「勝手にシンドバッド」、2枚目シングル「気分しだいで責めないで」や1枚目アルバム『熱い胸さわぎ』の3作品はパワフルかつコミカルでエッチなサウンドであったが、桑田佳祐はそのイメージに納得していなかった。
- 2枚目アルバム『10ナンバーズ・からっと』制作時に桑田は「こういう曲を思いついた」と即興でギターを弾き、「エリー・マイ・ラブ……」と「いとしのエリー」の歌詞の一部をスタッフに聴かせた。そして「いとしのエリー」を3枚目シングルとして発売するか議論となり、高垣健を含むビクター側は「方向性が定着してきた時期に、バラードは時期尚早だ」と大反対したが、アミューズの当時社長であった大里洋吉が「売ろうではなく、冒険してみよう」という提案をしたことで「いとしのエリー」が3枚目シングルとなった。
『勝手にシンドバッド』を上回るダブルミリオン相当の大ヒットとなって、(Rxヒット指標における)昭和時代の最高得点を獲得した『いとしのエリー』。その原動力となったのは、サザンの中で最も多くのアーティストにカバーされているという特徴です。
ちなみに日本語版ウィキペディアにある記載によると「ビクター出荷枚数は125万枚」だったそうで、この値を採用すると累計得点は250万ptをも突破してきます。いずれにしてもサザンにとっては全曲中2番目に当たる高得点となります。
ちなみに、1980年代とすると、『チャコの海岸物語』がカバー指標などを含めてミリオンに迫る得点を重ねています。
平成1桁台:190万pt(1993年)『エロティカ・セブン』
時代が平成に変わり、CDバブルを迎えたタイミングで、最高点を記録したのが『エロティカ・セブン』です。CD売上だけでミリオンヒットを複数記録していました。
- 当時の自身最大ヒットシングルとなった。現在は2000年に発売された「TSUNAMI」に次ぐヒットとなっている。
ちなみに、ビクターによる出荷枚数の数字を採用すると、ダブルミリオンに到達することになります。
また、1992年の『涙のキッス』はCDバブルの流れに乗って、『エロティカ・セブン』と並んでダブルミリオン相当の大ヒットとなっていますし、『真夏の果実』や『希望の轍』といった「稲村ジェーン」時代の有名曲も、CD売上以外の指標はサザン屈指の人気であることを窺わせます。
平成10年代:465万pt(2000年)『TSUNAMI』
平成10年代を代表するトリプルミリオンヒットとなった『TSUNAMI』は、「Netflix」で2021年に復活シリーズが配信された『未来日記』の第3作のテーマソングでした。
CD売上は他の追随を許さないですが、その他の指標でもサザンでトップクラスを叩き出していて、その得点を単純合計しても「465万pt」(2022年現在)となっています。これは、平成年間にリリースされた楽曲の中でも屈指の高さです。
平成20年代:105万pt(2008年)『I AM YOUR SINGER』
そして、平成20年代には、『I AM YOUR SINGER』が(最後の)ミリオン相当に換算される105万ptとなっています。CDが全く売れなくなった時代に50万枚を売り上げたことは高く評価できると思います。
この頃から徐々に、CDからストリーミングなどの多角的なヒットに移行を目指したり、NHK紅白歌合戦に積極的に出場して「平成」の時代を象徴する存在となったりしていきますが、
30周年を前に「解散」の飛ばし記事が出され、それを払拭するかのように披露した記念ソングの存在感は、やはり大きかったと思います。平成から令和に移って、再び「サザンオールスターズ」としてのヒットを飛ばしていくのか注目したいところです。
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