ここ最近、日本で「津波」を観測した地震をまとめてみた

【はじめに】
この記事では、ここ最近(2005年以降)、日本国内で津波が観測された地震を簡易的な一覧にしてまとめています。津波の発生状況については、気象庁の「震度データベース」などでは案外、追いづらかったりするので、私的リストとして起稿しておきます。ぜひご参考にして下さい!

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ウィキペディアなどに学ぶ「津波」の情報

ここから津波の高さに関する数字を出しますが、基本的にはイメージが湧きづらいので、この数字だとどういった被害が出るのかについて以下のような表を示しておきたいと思います。これはこの記事だけに限らず、幅広く使えると思うのでぜひご参考に。

そして、ウィキペディアにも情報はありましたが、「津波情報」については本家・気象庁さんのHPから以下の表が良くまとまっているのでそちらを参照したく思います。

この「注意報」の下に、『津波予報』があり、基本的には『海中に潜ったりしなければ』大きな影響は無いのですが、実際には20cm以上の津波が観測されているケースもあるので留意すべきでしょう。

以上の津波に関する情報は、『津波注意報』で逃げる必要が無いと気象庁が考える地域の人まで避難してしまうことで想定を上回る影響力を与えてしまっている一方で、『(大)津波警報』で逃げる必要がある人々が適切な避難行動を取らないケースがあることも懸念点の一つとなっています。

21世紀の主な事例をかき集めてみた

2000年代後半:1m以上は観測されず

東日本大震災以前の時期と比較をできるように、2000年代後半の5年間をピックアップしてみました。

日付kmM震源地最高値備考
05/01/19316.8房総半島南東沖39
05/08/16427.2宮城県沖40
05/11/15457.2三陸沖42
06/11/15307.9千島列島東方84
07/01/13108.2 〃43
07/08/16308.0ペルー沖28
08/07/19326.9福島県沖23
08/09/11317.1十勝沖18
09/08/11236.5駿河湾36

日本周辺でも大地震が起きていて、2006~07年にかけては千島列島東方で巨大地震が連発した後、夏にはペルー沖の巨大地震で日本にも津波が襲来しました。

それでも1mを超える様な津波は起きておらず、当時の感覚として、1993年の北海道南西沖地震(奥尻島津波)以来、巨大津波が日本になかったことが、この後の時代の被害を広げてしまった節があったのではないかと感じました。

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2010年代前半:チリ地震、東日本大震災で大津波警報

2010~11年は一転して1年あまりの間に津波警報(大津波の津波警報を含む)が4回も発表されました。2010年のチリ地震は『大津波の津波警報』が17年ぶりに発表されるという非常にレアケースだったのですが、幸いにも1960年の時の経験もあって国内では物的被害が中心で済みました。

日付kmM震源地最高値備考
10/02/27377.2沖縄本島近海10
10/02/288.8チリ地震120
10/12/2287.8父島近海50
11/03/0987.3三陸沖55
11/03/11249.0 〃巨大追加遅れ
11/07/10347.3 〃12
12/03/14646.9 〃21
13/04/1796.2三宅島近海7
13/10/26567.1福島県沖36
14/07/12337.0 〃17

しかし、2011年の「大津波の津波警報」は、2010年のチリ地震とは真逆で、気象庁マグニチュードの頭打ちによって度重なる引き上げを余儀なくされると共に、初報値が「3~6m」だった東北地方沿岸では、

  • この数字が独り歩きしてしまって却って『安心材料』となってしまっていなかったか
  • 前年のチリ地震の経験が却って仇になってしまっていなかったか

といった点は議論・検証の余地があったとされ、2年後には津波情報の全面的見直しに繋がりました。

2010年代後半:福島県沖の地震で更なる見直し

2010年代後半には、「鳥島近海」を震源とする中規模地震で、規模の割には高い津波が観測をされた事例が見られました。M5.9では普通「津波に注意」を払わない人も多いでしょうが、この鳥島近海などについては昔からこういった特性があるので、今後も似た例があれば警戒を要する必要がありそうです。

日付kmM震源地最大値備考
15/02/17136.9三陸沖27
15/05/03285.9鳥島近海60遅れ
15/11/14177.1薩摩半島西方沖30
16/09/23156.7関東東方沖20
16/11/22127.4福島県沖144追加遅れ
18/05/06105.7鳥島近海30
19/06/18146.7山形県沖11

そして、2016年11月22日の福島県沖の地震では、断層破壊の角度などの条件が悪く、当初予想よりも高い津波が観測され、津波データベースに新規情報の追加を行う契機ともなりました。

仙台港で予想を上回る高さの津波が観測された理由は、のような閉じた地形では津波が高くなりやすいことや、震源断層の走向によって特定の方向に強く津波が伝わりやすかったことなどが原因と考えられる。

この地震は正断層型で震源が比較的浅く、ずれ方が上下だった。また、一度反射した津波が反時計回りに回転し、宮城県沖で重なりあったことで、仙台港における津波が高さを増した可能性も指摘されている。この地震を発生させた断層の向きは、気象庁が津波警報等の発表に使用するデータベースに登録されている断層の向きとは異なっていた。

そのため、気象庁は2018年7月までに、全国の断層の向きを点検し、実際の断層の向きに基づくおよそ2200通りもの津波シミュレーションをデータベースに追加した。

福島県沖地震 (2016年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2020年代前半:能登半島地震で大津波警報

2022年には、「フンガトンガ・フンガハアパイ」で海底噴火が起き、それに伴う潮位変動が日本列島の全域に到達し、最大で津波警報級の高さに達しました。津波情報の仕組みを準用しての発表とはなりましたが、当時の記者会見で質問があった様に、噴火などに伴う海面変動に対応できるよう仕組みの変更がなされる契機となった事例でありました。

日付kmM震源地最大値備考
21/02/13557.3福島県沖20
22/01/16トンガ120噴火による潮位変動(遅れ)
22/03/16577.4福島県沖31
23/10/05176.5鳥島近海30
23/10/09鳥島近海60遅れ
24/01/01167.6能登半島120+

そして、2024年の元日に起きた「令和6年能登半島地震」では、津波警報が発表され直後に大津波警報に格上げ。全国でみても13年ぶり、日本海側の地震としては約30年ぶりの発表で、鬼気迫るアナウンスが避難を呼びかける中、北陸地方の海岸では様々な津波被害が観測されました。

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