【はじめに】
皆さん「Wikipediaで小旅行」へようこそ、ツアーコンダクターのRxです。今回の目的地は南アメリカの「アルゼンチン共和国」です。素敵な旅をお過ごし下さい。
アルゼンチン共和国(アルゼンチンきょうわこく、スペイン語: República Argentina)、通称アルゼンチンは、南アメリカ南部に位置する連邦共和制国家である。
西と南にチリ、北にボリビア・パラグアイ、北東にブラジル・ウルグアイと国境を接し、東と南は大西洋に面する。ラテンアメリカではブラジルに次いで2番目に領土が大きく、世界全体でも第8位の領土面積を擁する。首都はブエノスアイレス。
アルゼンチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
概要
チリとともに南アメリカ最南端に位置し、国土の全域がコーノ・スールの域内に収まる。国土南端のフエゴ島には世界最南端の都市ウシュアイアが存在する。アルゼンチンはイギリスが実効支配するマルビナス諸島(英語ではフォークランド諸島)の領有権を主張している。また、チリ・イギリスと同様に南極の一部に対して領有権を主張しており、アルゼンチン領南極として知られる。
歴史
詳細は「アルゼンチンの歴史」を参照
- 先コロンブス期
- スペイン植民地時代
- 独立戦争と内戦
- ロサス時代
- 国家統一と西欧化
- 西欧による搾取から民主化へ
- 戦間期
- 忌まわしき10年間
- ペロニスタと軍部の戦い
- 汚い戦争
- 民政移管
- 2001年の債務不履行
- 2014年の債務不履行
- 新自由主義への回帰と経済の破綻
- 反米左派政権の復活へ
- 2020年の債務不履行
新型コロナウイルスの感染拡大を理由に債務返済を停止。2020年5月22日、同日が期限だった約5億ドル相当の国債利払いが行われなかったことをもって、通算9回目のデフォルト(債務不履行)に陥った。
地方行政区分
2005年におけるアルゼンチンの14の大都市圏
順位 | 都市 | 州 | 人口 | 地域 |
---|---|---|---|---|
1 | ブエノスアイレス | ブエノスアイレス州 | 11,453,725 | パンパ |
2 | コルドバ | コルドバ州 | 1,513,200 | パンパ |
3 | ロサリオ | サンタフェ州 | 1,295,100 | パンパ |
4 | ラ・プラタ | ブエノスアイレス州 | 857,800 | パンパ |
5 | サン・ミゲル・デ・トゥクマン | トゥクマン州 | 833,100 | 北西部 |
6 | マル・デル・プラタ | ブエノスアイレス州 | 699,600 | パンパ |
7 | サルタ | サルタ州 | 531,400 | 北西部 |
8 | サンタフェ | サンタフェ州 | 524,300 | パンパ |
9 | サン・フアン | サン・フアン州 | 456,400 | クージョ |
10 | レシステンシア | チャコ州 | 399,800 | グラン・チャコ |
地理
詳細は「アルゼンチンの地理」を参照
アルゼンチンの国土は、南北に3,500キロ以上の長さに及ぶ、ブラジルについで南米で2番目に大きい国で、面積は全体で276万6,890km²になり、陸地のみでは273万6,690km²に、水域のみでは3万200km²に及ぶ。
アルゼンチンでもっとも標高が高いのはメンドーサ州のアコンカグア山(6,962メートル)であり、これは米州と西半球全体でもっとも高い山でもある。反対にもっとも標高が低いのはサンタ・クルス州のカルボン湖であり、海抜マイナス105メートルは南アメリカ大陸全体でももっとも低い。国土の中心はラ・パンパ州の南西である。
経済
IMFの統計によると、2018年のアルゼンチンのGDPは約5,194億ドルと世界21位であり、南米ではブラジルに次ぐ2位である。一人当たりのGDPは1万1658ドルで、こちらはウルグアイ、チリに次いで南米3位である。アルゼンチンはメルコスール、南米共同体の加盟国である。
農産物は、主要輸出品目は小麦、トウモロコシ、牛肉、ワインなどに加え、2000年代以降は大豆の生産も盛んになっている。鉱業生産は、パタゴニアの石油と、近年は天然ガスも有望視されている。また、2010年代以降、カタマルカ州やフフイ州の塩湖がリチウムの生産源として注目されている。
2度の世界大戦にいずれも直接関与せず、各国への農畜産品の輸出により大きな利益を得た20世紀半ばまでは、世界有数の富裕国であった。第二次世界大戦後、国民主義志向のフアン・ペロン政権は、保護主義的な工業化偏重政策をとるが、産業構造の転換に成功せず、次第に経済が低迷した。ペロン以降顕著になった、福祉のための放漫財政や、彼の残した労働組合(CGT)の強さにより、投資のしづらい国となり、1960年代以降に頻発した政変に加え、1982年のフォークランド紛争とその敗北、民政移管後も長年の放漫財政のツケや敗戦のショックの影響で混迷する経済状況に安易なポプリスモで対処したため、累積債務は雪だるま式に増えていった。特に1988年から1989年の間には5,000%というハイパーインフレーションを記録、物品の価値は1年間で50倍に跳ね上がり、ペソは紙屑同然と化し、経済は崩壊状態となった。結局、アルゼンチンは1989年に対外債務のデフォルトを宣言した。この間の混迷による富裕層の没落、中産階級の海外流出が続くなど、経済は混迷の度を深めた。
2020年12月3日、アルゼンチン・カトリック大学の社会負債調査研究所が調査結果を公表し、貧困層が人口全体の44.2%(前年同期は40.8%で3.4ポイント増)に達していること、失業率は14.2%(前年同期は10.6%で3.6ポイント増)に悪化していることが示され、景気低迷に加えて新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響が指摘されている。
文化
アルゼンチンの文化は、まず第一に多くのアルゼンチン人のルーツであるヨーロッパから導入され、ヨーロッパから大きな影響を受けている。ブエノスアイレスはヨーロッパの家系に連なる人々と、ヨーロッパのスタイルを模倣した建造物によって構成された結果として、しばしば南米でもっともヨーロッパ的な都市だといわれてきた。もうひとつの大きな影響はガウチョやインカ帝国の文化に代表される、パンパや北西部のアンデスでの伝統的な田園生活によるものである。最終的にインディヘナの伝統的な文化(マテ茶の回し飲みなど)はこの文化的領域に吸収された。
この2つのアルゼンチンは互いに相克しながらアルゼンチンの文化を形成してきた。どちらが真のアルゼンチンであるかというものではなく、どちらも本質的に異なる2つのアルゼンチンの精神を表しているものである。
文学
詳細は「アルゼンチン文学」および「ラテンアメリカ文学」を参照
映画
詳細は「アルゼンチンの映画」を参照
音楽
アルゼンチンはブラジル、コロンビアとともに南米の音楽大国の一角を占める。
スポーツ
詳細は「アルゼンチンのスポーツ」を参照
アルゼンチン国内ではサッカーが圧倒的に1番人気のスポーツとして君臨しており、世界に名だたるサッカー大国として『ディエゴ・マラドーナ』や『リオネル・メッシ』などを筆頭に、サッカー史上に残る名選手を数多く輩出している。
アルゼンチン代表はFIFAワールドカップ出場の常連国であり「優勝2回・準優勝3回」を誇り、ブラジルと並ぶ南米の強豪として世界中に知られている。
サッカー
詳細は「アルゼンチンのサッカー」を参照
アルゼンチンは初の自国開催となった1978 FIFAワールドカップで大会初優勝を果たしている。コパ・アメリカにおいてはウルグアイと並んで大会最多15度の優勝に輝いている。
さらにU-23アルゼンチン代表はオリンピック出場の常連国であり、2004年アテネ五輪と続く2008年北京五輪で「6戦全勝での連覇」を達成している。
マラドーナやメッシ以外にも著名なサッカー選手として、ディエゴ・シメオネ、ハビエル・サネッティ、ワルテル・サムエル、フアン・ロマン・リケルメ、セルヒオ・アグエロ、アンヘル・ディ・マリアなど数多くのアルゼンチン人が、ヨーロッパのビッグクラブで活躍し歴史を彩って来た。
科学と技術
化学部門で3人のノーベル賞受賞者を出している。ルイス・フェデリコ・レロイル(ルイ・ルロワール)はノーベル化学賞受賞者であり、この化学賞はラテンアメリカ全体でも初めてのものだった。
ベルナルド・ウサイのような優れた研究者の残した業績の伝統もあって、現在でも医療の研究や、その他には原子力の研究なども進んでいる。ほかにも、素粒子物理学の指導的存在であるフアン・マルダセナがいる。
現在の問題は、大学の整備の遅れによる研究環境の不備や、海外への高学歴者の流出による基礎研究、応用研究の進展が遅れていることなどである。
コメント