【はじめに】
この記事では、私の「Rxヒット指標」に基づき歌手/アーティストのヒット曲を振り返っていきます。今回取り上げるのは、「back number」です。
back number(バックナンバー)は、日本のスリーピースロックバンド。2004年結成。所属芸能事務所はイドエンターテインメント。所属レコード会社はユニバーサルミュージックで、レーベルはユニバーサルシグマ。
back number
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Rxヒット指標にみる「back number」の代表曲
早速、私(Rx)の独自指標で「back number」の代表曲をみていきましょう。表は50万pt以上を基準に抽出して作成しています。
3位:105万pt(2011年)『花束』
- Billboard JAPANラジオ・エアプレイ・チャート「Hot Top Airplay」
第1位(2011年6月27日 – 7月11日付:3週連続)
2位:145万pt(2013年)『高嶺の花子さん』
一聴してポップなメロディーと歌詞が非常に特徴的な1曲です。個人的には、この前年にリリースされた『日曜日』を新譜全曲チェックの際に知ったのですが、その翌年にリリースされたこの『高嶺の花子さん』も、(当時の)若者を中心に結構口コミで広まっていた体感がありました。
2020年にはシングルトラックでトリプル・プラチナ認定に達し、YouTubeの再生回数もバンドの比較的初期に発表された楽曲としては珍しく累計1億回を突破しています。そうした状況がうまく得点に結びついた結果、back numberの楽曲で総合2位となる145万ptに達したものとみられます。
2020年に公開されたフルMVの視聴回数の伸びをみても、非バラード楽曲としての代表度合いは屈指のものだと思いますね。
1位:150万pt(2015年)『クリスマスソング』
2016年3月度日本レコード協会、フル配信ミリオン認定。2020年12月時点で、バンド唯一のミリオン認定シングルとなっており、最大のヒット曲となっている。
フジテレビ系ドラマ月9『5→9〜私に恋したお坊さん〜』主題歌。
クリスマスソング (back numberの曲)
第87回ザテレビジョンドラマアカデミー賞ドラマソング賞を受賞。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この楽曲の強さは、CD売上、ダウンロード数、YouTube再生回数、カバー動画再生回数の4項目すべてでバンドの上位3本の指に入る高得点を叩き出している点です。ハイアベレージを叩き出しているのですから、当然、累計ptは他に引けを取らないどころか累計150万ptでトップに立っています。
CDの売上が10万枚に満たない楽曲ですから、従来の指標では中々ヒットの全容を捉えられない中で、私のヒット指標(に限りませんが)でも、この平成の時代のビッグバンドの代表曲を正しく『ヒットしている』と認識できるかと思います。
その他の楽曲について
以下、ヒット指標でミリオンには満たなかったもののピックアップしたい楽曲を見ていきます。
5thシングル(2012年)『日曜日』
当時はまだ今ほど話題になっていなかったとはいえ、邦楽バンド好きには注目を集めていたback numberの楽曲で、私が初めてヘビーローテーションしたのがこの「日曜日」でした。今から10年ほど前のことになります。
『スープカレー』は、2012年に北海道放送(HBC)とクリエイティブオフィスキューの企画により、HBCおよびTBSを始めとする系列局で放送された、TEAM NACS(森崎博之・安田顕・戸次重幸・大泉洋・音尾琢真)主演の日本のテレビドラマ。北海道放送創立60周年記念作品(兼テレビ放送開始55周年記念)。
主題歌
スープカレー (テレビドラマ)
back number「日曜日」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
当時の立ち位置としては、HBC(TBS系列)のドラマ「スープカレー」の主題歌という名目でしたが、TEAM NACSも出演していたり、デビュー2年目にして気合の入ったPV(二十歳を過ぎたばかりの石川理咲子さんが出演)など、「王道のラブソング」という印象を受けました。
ファーストインプレッションの衝撃さから、個人的には今でもひょっとすると、一番思い出深い曲かも知れません。皆さんが最初にback numberの楽曲を知ったのはどの曲だったでしょうか。
4thデジタルSg(2020・21年)『水平線』
「水平線」は、日本のバンド・back numberの4作目の配信デジタルシングルである。2020年8月18日にYouTubeでミュージックビデオが公開され、2021年8月13日にリリースされた。
楽曲は配信前からYouTubeのミュージック・ビデオなどで話題を集め、満を持してリリースされると、ミュージック・ビデオ、ストリーミングの再生回数がどちらも1億を突破した。
本楽曲は、新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止となった2020年の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)を目指していた高校生たちへ向けて書き下ろされた。
大会運営を担当する生徒たちからの手紙が届いたことが楽曲制作のきっかけとなった。インターハイの開催地がバンドメンバーの出身地である群馬県であったこと、大会の開会式で自身の楽曲「SISTER」が演奏される予定だったことを知ったメンバーは、急遽新曲の制作を開始。
本来インターハイの開会式が予定されていた2020年8月18日、自身の公式YouTubeチャンネルにリリックビデオをサプライズ公開した。2020年に初めて発表された楽曲であり、2019年のアルバム「MAGIC」以来1年5ヶ月ぶりの新曲となった。
水平線 (back numberの曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
平成後半にヒットを連発した「back number」が、コロナ禍の中にあって発表し、年を跨いでヒットしたのがこの『水平線』でしょう。Z世代にとって、或いは心の支えになった楽曲かも知れません。話題の呼び方もSNS・サブスク時代らしく、学生世代に寄り添ったことで、今までの楽曲を上回るヒットにつながったのだと思います。少なくとも、YouTubeの再生回数は他の楽曲を上回っていますから。
ちなみに、2017年以降のここ5年の「NHKのど自慢」での歌唱歴を見ても、コロナ禍のさなかで復活した中で歌われる機会に選ばれたのは「水平線」でした。こうした点でも、平成から活躍するバンドの楽曲が『学生に刺さった』のではないかと感じます。
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