【はじめに】
皆さん「Wikipediaで小旅行」へようこそ、ツアーコンダクターのRxです。今回の目的地は南アジアの「パキスタン・イスラム共和国」です。素敵な旅をお過ごし下さい。
パキスタン・イスラム共和国、通称パキスタンは、南アジアに位置する連邦共和制国家である。東にインド、西にアフガニスタン、南西にイラン、北東に中華人民共和国と国境を接している。北はアフガニスタンのワハーン回廊でタジキスタンと狭く隔てられており、オマーンとも海上で国境を接している。首都はイスラマバード。
パキスタン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』( 以下省略 )
概要
パキスタンの2022年の人口は2億2,200万人であり、中国、インド、アメリカ、インドネシアに次いで世界第5位となっている。また、世界で2番目にイスラム教徒の多い国でもある。面積は881,913平方キロメートルで、世界で33番目に大きな国である。
同国には、8,500年前の新石器時代の遺跡であるバローチスタンのメヘルガル遺跡や、旧世界の文明の中でも最も大規模な青銅器時代のインダス文明など、いくつかの古代文化の遺跡がある。
現代のパキスタンを構成する地域は、アケメネス朝、アレキサンダー大王の時代、セレウコス朝、マウリヤ朝、クシャン朝、グプタ朝、南部のウマイヤ朝、ヒンドゥー・シャーヒー、ガズナ朝、デリー・スルターン朝、ムガール帝国、ドゥッラーニー帝国、シク帝国、英国東インド会社の支配、そして最近では1858年から1947年までの英領インド帝国など、複数の帝国や王朝の領域であった。
パキスタンは、英領インドのイスラム教徒の祖国を求めるパキスタン運動と、1946年の全インド・ムスリム連盟の選挙での勝利により、1947年に英領インド帝国の分割を経て独立した。この分割では、イスラム教徒の多い地域に独立した州が与えられ、比類のない大規模な移民と犠牲者が出た。当初はイギリス連邦の自治領であったパキスタンは、1956年に正式に憲法を制定し、イスラム共和国として宣言した。1971年には、東パキスタンが9ヶ月間の内戦を経て、新国家バングラデシュとして独立した。
現今においてパキスタンはミドルパワーであり、世界第6位の常備軍を有している。核兵器保有国として宣言されており、急速に成長している大規模な中産階級を擁し、新興経済国の中でも成長率の高い国として位置づけられている。独立後のパキスタンの政治的歴史は、経済的・軍事的に大きく成長した時期と、政治的・経済的に不安定な時期の両方を特徴としている。
パキスタンは、民族的にも言語的にも多様な国であり、地理的にも野生動物も同様に多様である。しかし、貧困、非識字、汚職、テロなどの問題を抱えている。パキスタンは、国連、上海協力機構、イスラム協力機構、英国連邦、南アジア地域協力連合、イスラム軍事テロ対策連合に加盟しており、米国からは非NATOの主要同盟国に指定されている。
国名
国名「パキスタン」は、ウルドゥー語とペルシア語で「清浄な国」を意味する。پاک(パーク)が「清浄な」の意味である。接尾語ـستان (スターン)は、ペルシャ語で「〜の場所」を意味し、サンスクリットのस्थान(スターナ)と同語源である。
- 1947年 – 1956年:パキスタン
- 1956年 – 1958年:パキスタン・イスラム共和国
- 1962年 – 1973年:パキスタン共和国
- 1973年 – 現在:パキスタン・イスラム共和国
地理
国土の北部には世界の屋根カラコルム山脈とヒンズークシ山脈が連なり、K2(標高8,611m)とナンガ・パルバット(標高8,126m)がそびえる。
国の中央を南北に走るのはスライマン山脈である。アフガニスタン国境はカイバル峠、インドとの国境には大インド砂漠(タール砂漠)が広がり、その南にはカッチ大湿地が分布する。
北部高地からアラビア海(インド洋)に流れ出すインダス川は流域に主要な平野(北のパンジャブ、南のシンド)を形成する。
地方行政区分 > 主要都市
詳細は「パキスタンの都市の一覧」を参照
人口100万人以上の都市が10都市ある。首都イスラマバードは人口順では9番目に位置する。
- 1500万 カラチ
- 1100万 ラホール
- 300万 ファイサラーバード
- 200万 ラーワルピンディー
- 200万 グジュラーンワーラー
- 200万 ペシャーワル
- 190万 ムルターン
- 170万 ハイデラバード
- 100万 イスラマバード
国民
パキスタンの総人口は、2022年現在で2億2,200万人である。2003年以降の人口増加が顕著なのは、戦闘が続く隣国のアフガニスタンからの難民が急増したためと見られ、その数は累計で約600万人と言われる。さらに出生率も高く、国連の推計では2050年には3億4,000万人にまで増加し、インドネシアとブラジルを抜き、中国、インド、アメリカに次ぐ世界第4位の人口大国になると予想されている。
2017年には、1998年以来19年ぶりとなる国勢調査が行われ、パキスタン本土の人口は”2億777万4520人”であり前回比で57%も増加した。さらに2017年の国勢調査では、1998年の国勢調査では対象外地域だったアザド・カシミールや、ギルギット・バルティスタン州も国勢調査の対象となっており、それらの地域を含めた人口は”2億1274万2631人”であった。
パキスタンの人口の推移
- 2017年:2億1274万人(前回比:5355万増)
言語
ウルドゥー語(国語)、英語(公用語)に加え、パンジャーブ語、シンド語、カシミール語、コワール語といったインド語群のほか、イラン語群のパシュトー語およびバローチー語、ドラヴィダ語族のブラーフーイー語、孤立した言語ブルシャスキー語などがある。
現行の1973年憲法251条はパキスタンの国語をウルドゥー語としており、15年以内に英語に代えてウルドゥー語を公用語化することになっていたが、2020年現在も実現にいたっていない。同時にウルドゥー語が公用語化されるまでは英語を公用語とする旨規定している。憲法を始めとする全ての法令や、公文書は英語で書かれている。政府の公式ウェブサイトは英語でだけ書かれている。全ての高等教育機関が英語を教授言語としている。ただ、ほとんどの初等中等教育はウルドゥー語で行われているため、英語を自由に操るパキスタン国民はあまり多くない。母語を異にするもの同士が会話する時は、ウルドゥー語を用いることが多い。
文化
著名な遺跡として世界遺産になっているインダス文明のモヘンジョ・ダロ遺跡とクシャーナ朝時代に繁栄したタキシラの都市遺跡がある。ほかに標式遺跡となったハラッパー遺跡がある。
著名な出身者
詳細は「パキスタン人の一覧」を参照
- モハンマド・アブドゥッサラーム – 物理学者。ノーベル物理学賞の受賞者である
- アブドゥル・カディール・カーン – 核物理学者 「パキスタン・核開発の父」
- ジャハーンギール・カーン – スカッシュ選手。
「スポーツ界で最も長い連勝記録」保持者としてギネス世界記録に認定 - ムハンマド・アリー・ジンナー – 政治家。インド・ムスリム連盟の指導者で、独立パキスタンの初代総督でもある。同国における「建国の父」として知られている
- マララ・ユスフザイ – 教育活動家・フェミニスト。人権運動家でもある
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