競馬歳時記【6月3週】「ユニコーンS」

【はじめに】
重賞競走の歴史を振り返る「競馬歳時記」。今回は「ユニコーンS」の歴史をWikipediaと共に振り返っていきましょう。

ユニコーンステークス(Unicorn Stakes)は、日本中央競馬会(JRA)東京競馬場ダート1600mで施行する重賞GIII統一GIII)である。

ユニコーンステークス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

実はウィキペディアでは、かなり私の記事に近いような体裁を取っているので、そこをお借りしたいと思います(^^

( 同上 )

1990年代:ダート三冠の初戦として秋に創設

  • 1996年に、中央競馬で最初の3歳限定のダートの重賞競走として創設された。
  • この年は、秋の中山競馬場でダート1800mの競走として行われ、負担重量は定量制で、GIIIに格付けされた。以来、2000年まで、9月末または10月初旬に開催された。
  • 創設時はクラシック三冠競走に倣い、
    ユニコーンステークス(9月末~10月初旬)、
    大井スーパーダートダービー(10月~11月)、
    盛岡ダービーグランプリ(11月~12月)と併せて
    4歳ダート三冠シリーズを形成した。
( 同上 )

1997年は東京ダートのマイルでしたが、当初は中山競馬場のダート1800m戦でした。初回(1996年)から1位入線の【バトルライン】が進路妨害で10着に降着する波乱ある中での幕開けでもありました。

第2回は【タイキシャトル】がダートに戻って重賞初制覇を果たしましたが、第3回の【ウイングアロー】と第4回は【ゴールドティアラ】(8番人気)はダート路線で活躍した馬でした。

2000年代:現在の初夏・東京マイル戦に移行

  • 1999年から2001年にかけて、ダート路線の改編が行われた。夏(7月)にジャパンダートダービーが創設(1999年)され、秋のスーパーダートダービーは廃止(2001年)となった。また、11月下旬に行われていたダービーグランプリも9月後半に前倒しになった。
  • ユニコーンステークスは2001年から6月に移動し、7月のジャパンダートダービーの前哨戦としての性格を与えられた。これに伴い、開催競馬場は東京競馬場に、距離はダート1600mになった。2002年からは負担重量を別定重量に変更となっている。

振り返ってみると、当初と現在とでは「ユニコーンS」の条件が全く異なります。すなわち、

  • 中山競馬場 → 東京競馬場
  • ダ1800m → ダ1600m
  • 定量戦 → 別定戦
  • 9~10月 → 6月

言ってしまえば、3歳限定のダート重賞「ユニコーンS」という看板だけは引き継いで、ほとんど別のレースに生まれ変わったといった感じでしょうか。しかし変わらなかった部分がこちらです。

開催日が変更された2001年以前の第5回までの優勝馬全てが後にGIを制すほどの出世レースで、6月へ移行してからもユートピアカネヒキリなどのGI優勝馬を輩出し、出世レースの立場は守っている。

( 同上 )
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2000年の【アグネスデジタル】は二刀流として活躍したことは有名ですし、6月移行後もGI馬を輩出していることから、確かに『出世レース』としての最低限の地位は確立していますかね。

( 同上 )

また、2002年には船橋競馬の【ヒミツヘイキ】が地方馬として史上初(現時点で唯一)このレースを制しています。シラオキ系の出自で母父・キタノカチドキという古くからの血統な同馬は「左回り」適性が高かったため、ひょっとすると中山開催が続いていたらこのレースを勝っていない(そもそも選んでいない)可能性もあったかと思います。

2010年代:後のGI馬を引き続き次々輩出

2010年代(特に後半)以降も、引き続きハイレベルな出世レースの地位を確立しています。ひょっとすると、1990年代の変革で創設された重賞の中でも屈指の成功を持続しているレースかも知れませんね。

( 同上 )

2021年に【スマッシャー】が7番人気で制しました。2007年以降すべて3番人気以内、2003年以降はすべて5番人気以内の馬が勝っていたことを考えると、『出世レース』であると共に、非常に安定感のあるダート重賞といえるかも知れません。

レースR勝ち馬
2016107.25ゴールドドリーム
2017104.00サンライズノヴァ
2018107.50ルヴァンスレーヴ
2019105.75ワイドファラオ
2020105.50カフェファラオ
2021105.50スマッシャー
2022

3歳初夏のレースということで、レースレーティングは古馬に比べて低いですが、兵庫CS(JpnII)よりも5ポンドほど高いことを思うと、国内ダート重賞としては善戦している部類で間違いありません。

勝ち馬を見ても、2015年ノンコノユメ、2016年ゴールドドリーム、2017年サンライズノヴァ、2018年ルヴァンスレーヴ、2019年ワイドファラオ、2020年カフェファラオとこの舞台を勝った馬は軒並みGI級で活躍しています。

地方競馬のダートグレード競走との兼ね合いも難しいところですが、アメリカ三冠競走などにも遠征が活発になっている昨今、更なるハイレベルな逸材が生まれる出世レースとなることを期待するばかりです。楽しみですね。

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