【はじめに】
この記事では、私の「Rxヒット指標」に基づき歌手/アーティストのヒット曲を振り返っていきます。今回取り上げるのは「青江三奈」さんです。
青江 三奈(あおえ みな、1941年5月7日 – 2000年7月2日)は、日本の歌手(演歌・歌謡曲など)。本名は井原 静子(いはら しずこ)。芸能活動におけるプロフィールでは、生年月日を1945年7月7日としていた。血液型はA型。
青江三奈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Rxヒット指標にみる代表曲
レコードの売上がWikipediaに記載されていて、Rxヒット指標がミリオン相当となっている5曲を以下のとおりリストアップしてみました。得点順にみていきます。
1位:180万pt(1969年)『池袋の夜』
ミリオンセラーとなり、青江三奈の最大のヒット曲となった。発売後約1ヶ月半でオリコンのトップ10に初登場した。6週連続で1位を獲得し、1969年の年間第7位・1970年の年間第30位を獲得した。
「第2回全日本有線放送大賞」金賞(1976年以降のグランプリに相当)、「第11回日本レコード大賞」歌唱賞、「第2回日本有線大賞GOLDENスター賞」を受賞した。なお、レコード大賞歌唱賞については、青江は前年に開催された第10回日本レコード大賞でも「伊勢佐木町ブルース」で受賞しており、レコ大の歴史上初の2年連続歌唱賞受賞となった。
また、1969年の『第20回NHK紅白歌合戦』でも歌唱され、青江は紅白歌合戦のトップバッターを務めた。
池袋の夜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オリコンチャートの発足前にデビューし、発足直後に全盛期を迎えた「青江三奈」さん。オリコン調べで唯一のミリオンヒットとなる『池袋の夜』はRxヒット指標では自身最高の180万ptに達しています。
2位:140万pt(1968年)『長崎ブルース』
200万枚を超すセールスを記録したピンキーとキラーズ「恋の季節」に阻まれたが、発売5ヵ月後にオリコンの2位まで上昇した。……翌1969年の年間売上第10位を獲得した。
『夜の歌謡シリーズ 長崎ブルース』の題名で1969年4月に東映で映画化され(後述)、ナイトクラブでの歌唱シーンがある。
紅白では発売から5年後の1973年末『第24回NHK紅白歌合戦』で歌唱披露された。
長崎ブルース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2位:140万pt(1968年)『伊勢佐木町ブルース』
青江三奈はデビュー曲「恍惚のブルース」が大ヒットしたものの、それから暫くヒット曲に恵まれなかった。川内康範は青江三奈の再起を目的にビクターから再度作品を依頼された。川内は50万枚は売れる作品で青江三奈を復活させてやれないかという課題を与えられた。そのような経緯で書かれたのが本作である。
川内は「ハーン」というため息を曲中のどこでもいいから入れるように、と青江に言った。本作は狙い通りの大ヒットとなり、青江は復活を遂げる。発売から徐々に売れ始め、発売から5ヶ月経ってからオリコンのトップ10に初登場し、3週間5位にランクイン。1968年の「第10回日本レコード大賞」歌唱賞・「第1回日本有線大賞」スター賞・「第1回全日本有線放送大賞」優秀スター賞をそれぞれ受賞した。
曲中にある吐息部分が、レコード発売時には「“吐息”は子供向きではない」「お色気だ」と指摘され、『第19回NHK紅白歌合戦』に2年ぶり2回目のNHK紅白歌合戦への出場を果たした時は、日本放送協会の意向により、カズーの音に差し替えられた(白組司会の坂本九は「ダチョウのため息」と発言した)。
伊勢佐木町ブルース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
再生回数ではトップ、レコード売上では3位、カバーアーティスト数では2位と満遍なく得点をして、全体でも2位タイの140万ptとなっています。当時から巷の話題をさらいましたが、平成以降も話題になっていたこともあり、現代における総合的な知名度はトップではないかと思います。青江三奈さんにとっても「代名詞的な楽曲」になっているかと思いますね。
4位:120万pt(1966年)『恍惚のブルース』
1966年に『恍惚のブルース』でメジャーデビューし、80万枚を売り上げるヒットとなる。特徴的なハスキーな低い声で歌うブルース演歌が評判となった。
青江三奈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャケットからそうですが、デビュー曲とは思えない貫禄と歌唱力を見せた『恍惚のブルース』。発売から半年、年末の「NHK紅白歌合戦」に初出場し、同じく初出場だった城卓矢さんの『骨まで愛して』と対戦しています。(初出場とは思えぬ安定感のある歌唱でした。)
5位:100万pt(1969年)『国際線待合室』
世間知名度ではやや劣るかも知れませんが、この『国際線待合室』が個人的に一番好きです。ギリギリでミリオン相当(←主観は入っていませんよ^^)となり、第5位にランクインしています。
実は、青江三奈さんが唯一「トリ前」を飾ったのがこの曲でした(下表参照)。第21回NHK紅白歌合戦では、「伊東ゆかり vs 菅原洋一(レコード大賞を受賞した『今日でお別れ』を歌唱)」の対決の後に出場して、北島三郎さんと対戦しています。
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