【はじめに】
皆さん「ウィキペディア小旅行」へようこそ、ツアーコンダクターのRxです。今回の目的地は南米の「ブラジル連邦共和国」です。素敵な旅をお過ごし下さい。
ブラジル連邦共和国(ブラジルれんぽうきょうわこく、ポルトガル語: República Federativa do Brasil)、通称ブラジルは、南アメリカに位置する連邦共和制国家。首都はブラジリア連邦直轄区。
南米大陸で最大の面積を占め、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア、ペルー、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナと国境を接しており、南米諸国で接していないのはチリとエクアドルだけである。
国土面積は日本の22.5倍で、アメリカ合衆国よりは約110万km2小さいが、ロシアを除いたヨーロッパ全土より大きく、インド・パキスタン・バングラデシュの三国を合わせた面積の約2倍に相当する。
ブラジル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』( 以下省略 )
概要
ブラジルは南アメリカ大陸最大の面積を擁する国家であると同時にラテンアメリカ最大の領土・人口を擁する国家で、面積は世界第5位である。
南北アメリカ大陸で唯一のポルトガル語圏の国であり、同時に世界最大のポルトガル語使用人口を擁する国でもある。公用語はポルトガル語ではあるがスペイン語も比較的通じる。
また、ラテンアメリカ最大の経済規模であり、同時に世界で13番目の経済規模でもある(2022年4月現在)。同国は北部が赤道直下で、全体的に海流等の影響もあり気候は大変温暖であり、人口は世界第6位である。
歴史・政治
2019年にジャイール・ボルソナーロが大統領に就任、シカゴ学派の経済学者のパウロ・ゲデスをブレインに新自由主義、緊縮財政、軍政の再評価、親米外交など、これまでのルーラ政権以来続いた労働者党政権の逆の政策を行うと主張しており、その過激な発言からは「ブラジルのトランプ」ともいわれる。
大統領制を敷き、大統領を元首とする連邦共和制となっている。東西冷戦期の1964年から1985年まで親西側の軍事政権下にあった。なお、軍事政権下の当時から現在にいたるまで、官僚や政治家、警察の腐敗や汚職は拡がったままである。
国際関係
独立直後から旧宗主国だったポルトガルに代わって莫大なイギリスの投資を受け、「老いた母(ポルトガル)の代わりに金持ちの継母(イギリス)を得た」と表現されるほどの飛躍的な経済的発展を遂げた。
日本との関係 …… 詳細は「日伯関係」を参照
日本との外交関係は1895年の修好通商航海条約調印から始まり、1897年に両国内に公使館を開設。1908年6月には日本からの本格的移民が開始され、笠戸丸がサントスに入港した。その後第二次世界大戦中の断交状態(ブラジルは連合国として参戦)と1950年代初頭の国交回復を経て、常に活発な人的、経済的交流が行われており、その距離の遠さにもかかわらず世界各国の中でも特に日本との縁が非常に深い国である。
1908年に最初の本格的な集団移民、いわゆる「笠戸丸移民」が到着して以降、第一次世界大戦期や第二次世界大戦を経て、1950年代に日本政府の後援による移民が停止されるまでにブラジルに渡った日本人移民の子孫は5世、6世の世代になり、サンパウロの世界最大級の日本人街「リベルダージ」を中心に、海外で最大の日系人社会(約200万人)を持つなどブラジル社会に完全に溶け込んでいる。
日系ブラジル人は政治や経済などで、高い地位に就くものも多いほか、特に長年の農業における高い貢献は非常に高い評価を得ている。2007年2月には、2世のジュンイチ・サイトウ空軍大将が空軍総司令官に任命され、ブラジル軍の最高位ポストに就いた初の日系人となった。
地理
国土は、流域を含めると705万km²及ぶアマゾン川と、その南に広がるブラジル高原に分けられるが、広大な国土を持つだけにさまざまな地形があり、北部は赤道が通る熱帯雨林気候で、大河アマゾン川が流れる。近年、環境破壊によるアマゾン川流域の砂漠化が問題となっている。
南西部のパラグアイ、アルゼンチンとの国境付近には有名なイグアスの滝のある、ラ・プラタ川水系の大河パラナ川が流れる。
ブラジル南部3州ではブラジル高原はウルグアイ、アルゼンチンへと続くパンパ(大平原)との移行地帯となり、伝統的に牧畜が盛んでガウーショ(ガウチョ)も存在する。南部はコーノ・スールの一部として扱われることもある。また、ブラジル南部は沖縄本島や薩南諸島などの対蹠地にあたり、また国土の大半が南半球となるため、季節は日本とはおおよそ正反対になるが、熱帯ではない南部以外ではあまり意識されることはない。
主要都市
経済
IMFの調査によると、2013年のGDPは2兆2,460億ドルであり、世界7位、南米では首位である。一方、1人あたりの名目GDPは1万1,173ドルであり、先進国と比較すると依然低い水準である。
苦渋の選択の末にブラジル政府は当時の通貨クルゼイロを、合計4回にわたってデノミを行い、通貨の価値を実に2兆7,500億分の1という切り下げを断行し、新通貨レアルに交代した。1994年になって、新通貨レアルとともに「レアル・プラン」と呼ばれるドル・ペッグ制を導入することによって、ようやくハイパーインフレを抑えることに成功。その後、1999年に起こったブラジル通貨危機により、一時は国家破綻寸前まで陥った。IMFと米国の緊急融資により、何とか破綻は回避された。
金融危機を乗り越えると、カルドーゾ政権下で成長を遂げるようになり、ルーラ政権では発展途上国向けの貿易拡大が行われ、ブラジルは長く続いた累積債務問題の解消へ向かう。その後の経済の回復とともに2007年には国際通貨基金への債務を完済し、債務国から債権国に転じた。
メルコスール、南米共同体の加盟国で、現在ではロシア、中華人民共和国、インドと並んで「BRICs」と呼ばれる新興経済国群の一角に挙げられるまでに経済状態が復活した。重工業、中でも航空産業が盛んで、エンブラエルは現在、小型ジェット機市場の半分近いシェアを誇り、一大市場である欧米諸国や日本などのアジア各国をはじめとする世界各国へ輸出されているなど、その技術力は高い評価を得ている。
文化
言語
公用語はポルトガル語(ブラジル・ポルトガル語)であり、ブラジル生まれの国民のほとんどにとっての母語でもある。ただし、ブラジルで使われるポルトガル語は語彙の面でアフリカやインディオの影響を受けているため、ブラジル・ポルトガル語と言われるほど本国ポルトガルのポルトガル語(イベリア・ポルトガル語)とは多少異なっている。その違いは聞けばすぐわかるほどはっきりしているが、日常会話は支障なく行うことができるため、日本の方言よりも差は少ない。
宗教
ブラジルは、世界でもっとも多くのカトリック人口を擁する国である。国民の約73%がカトリックの信者で、これは1億1,240万人に相当し、カルナヴァルなどをはじめとして現在も社会に強い影響を持つ。
スポーツ
サッカーはブラジルの国技であり、最も人気の高いスポーツであり、さらには国民的なアイデンティティーでもある。フットサルやビーチサッカーも盛んであり、世界屈指の強豪国として知られている。
ブラジルサッカー連盟(CBF)によって構成されるサッカーブラジル代表は、FIFAワールドカップにおいて唯一2022年大会までの22大会全てにおいて本大会出場を果たしており、1958年大会、1962年大会、1970年大会、1994年大会、2002年大会とW杯最多となる5度の優勝を飾っている。
サッカー
ブラジルの象徴およびサッカーの象徴として、「サッカーの王様 (The King of football)」と評される『ペレ』がいる。15歳でプロデビューしてから1977年に引退するまで、実働22年間で通算1363試合に出場し、1281得点を記録した。
ブラジル代表(セレソン)の主力選手はスーパースターと見なされ国際的にも名声を得て、高額なスポーツ契約を結んだり広告塔としても活躍している。主な選手としてはロナウド、リバウド、ロナウジーニョ、カカ、ネイマールなどが挙げられる。
オリンピック
詳細は「オリンピックのブラジル選手団」を参照
著名な出身者
詳細は「ブラジル人の一覧」を参照
ブラジルは世界的に日系人が多い国の一つであり、これまで多分野に渡って著名人を輩出して来た。主な日系ブラジル人の出身者では、サッカー評論家のセルジオ越後や、元サッカー日本代表の田中マルクス闘莉王、元サッカーカタール代表のロドリゴ・タバタ、UFC・元ライトヘビー級王者のリョート・マチダ、RIZIN・ライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザ、大相撲力士の魁聖など、スポーツ分野での活躍が目立つ。
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