【新年・生活】「小正月/女正月」(1月15日)

【はじめに】
この記事では、【新年】の俳句歳時記に記載されている1月15日頃の生活の季語「小正月」について、ウィキペディアなどを通じて纏めていきます。

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小正月(こしょうがつ)とは、正月15日行事である。または14日から16日までの3日間、または14日の日没から15日の日没まで、または望(満月)の日、または元日から15日までの15日間ともされる。

小正月
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』( 以下省略 )

ウィキペディアに学ぶ「小正月」

概要

本来旧暦だが、明治の改暦後は新暦1月15日に行われることが多い。

元日(または元日から1月7日まで)を大正月と呼ぶのに対してこのように呼ぶ。正月(字義通りには月末まで)の終わりとも位置づけられる。小年(こどし)、二番正月若年女正月(おんなしょうがつ)、花正月返り正月戻り正月と呼ぶ地方もある。

(※)ちなみに、旧暦1月15日は以下の表で赤色に示した陽暦の日付のとおり。

朔日小正月晦日日数
2023年1月22日2月5日2月19日29日
2024年2月10日2月24日3月9日29日
2025年1月29日2月12日2月27日30日

由来
中国式の太陰太陽暦が導入される以前、の日を月初としていたことの名残りと考えられている。

日本の風習

古くはこの小正月までが松の内だった(この日まで門松を飾った)ものが、江戸時代に徳川幕府の命により1月7日の大正月までとされたが、関東地方以外には広まらなかった。

この日の朝には小豆粥を食べる習慣があり、早朝に食べることから「あかつき粥」、小豆の色合いから「紅調(うんじょう)粥」「さくら粥」とも呼ばれている。古くは『土佐日記』や『枕草子』などにも、小正月に小豆粥を食べたことが記されている。現在でも東北地方の農村などに、左義長の前に小豆粥を食べる習慣が残っている地域がある。これらの地域では、元日から小正月の期間中に小豆(あるいは、獣肉を含む赤い色をした食品全般)を食することが禁忌とされている場合が多い。

年神祖霊を迎える行事の多い大正月に対し、小正月は豊作祈願などの農業に関連した行事や家庭的な行事が中心となる。本来は人日まで竈を休ませるはずの松の内に、忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月という地方もある。場所によっては男性が女性の代わりに料理などの家事を行う日とされる。

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かつて元服の儀を小正月に行っていたということから、1月15日は成人の日という国民の祝日となった。しかし、その名前から小正月との関連がわかりづらく、かつ、高度経済成長期以降の都市化などの影響で小正月自体がなじみが薄いものとなったこともあり、2000年から成人の日は1月第2月曜日に変更されている。

小正月の行事として「左義長」(どんど焼き)、「綱引き」、「粥占い」などが行われる地域がある。

俳句歳時記にみる「小正月」&「女正月」の例句

では最後に「小正月」と「女正月」に関する例句を5句ずつ厳選しました。まず「小正月」からです。

  1. 『羽子板によほど疵あり小正月』/遠舟
  2. 『墓守りを誓ふ子のゐて小正月』/四倉喜美子
  3. 『累代の杵の重さや小正月』/林友次郎
  4. 『碁会所に女もまじる小正月』/北川繁子
  5. 『一人観る修司の芝居小正月』/三宅喜美子

江戸時代から例句が並ぶ「小正月」。古くはきっと今以上にその心待ちにする感じが大きかったのだろうと感じる様なおめでたい句が並んでいます。時代が下っても、大正月に並ぶような催しを経験する句が並んでいて、令和の時代とはやや隔世の感があるかも知れません。

一方、「女正月」の作品はどちらかというと20世紀以降の例句が多い印象を受け、やはり「女」という一字があるからか、そこからの連想を含んだ作品が目立ちました。もちろん、日常の延長線にあるような取り合わせの作品も魅力に溢れています。

  1. 『女正月ふぢいろのこの酔ひごころ』/熊谷愛子
  2. 『折鶴のなかに病む鶴女正月』/鷹羽狩行
  3. 『鍵一つ造り足したる女正月』/出口善子
  4. 『めんだうな菓子を出されて女正月』/佐藤博美
  5. 『岡持の水平に来る女正月』/山本英子

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