【はじめに】
この記事では、私の「Rxヒット指標」に基づき歌手/アーティストのヒット曲を振り返っていきます。今回取り上げるのは「Every Little Thing(ELT)」です。
Rxヒット指標でみる代表曲
Every Little Thing(エヴリ・リトル・シング、略称:ELT)は、日本の音楽ユニット。1996年(平成8年)8月7日にデビュー。エイベックス・マネジメント所属。主なヒット曲に「Dear My Friend」「Time goes by」「fragile」などがある。
表記の仕方に関しては作品によって異なる事もあり、EVERY LITTLE THING(Graceful Worldなど)、every little thing(恋文/good nightなど)、エヴリ リトル シング(また あしたなど)とする場合もある。
日本語版ウィキペディア > Every Little Thing より
現メンバー
( 同上 )
持田香織(もちだ かおり)
1978年3月24日生まれ。東京都江東区出身。ボーカル、作詞、作曲担当。血液型はA型。愛称はもっちー。幼い頃から芸能活動をしていた。イラストが得意。
伊藤一朗(いとう いちろう)
1967年11月10日生まれ。神奈川県横須賀市出身。リーダー、ギター、作曲、編曲担当。血液型はA型。愛称はいっくん。持田からは一朗さんと呼ばれている。
早速、私の「Rxヒット指標」(2022年版)で集計した上位楽曲たちの表をご覧ください。
数字が厳密な意味を持つ訳ではなく、大体のトレンド、代表曲を探すヒントぐらいに思っていただければ幸いです。細かい数字の算出方法については割愛します。
※なお、CD売上にはシングルのほかアルバム補正値で調整済み。再生回数は「÷30万」としています。
CDバブルだった1990年代後半に活躍時期を迎えたこともあって、通常の平成アーティストよりも表への記載基準を高め、「90万pt以上」としています。この表には含まれない楽曲としては、
- 1stシングル:『Feel My Heart』
- 22ndシングル:『UNTITLED 4 ballads』(UNSPEAKABLE)
- 23rdシングル:『Grip!』
- 25thシングル:『また あした』
- 27thシングル:『恋文』
- 31stシングル:『スイミー』
絶頂期以外の話題曲が多数あるのですが、今回は基準を高めに設定したことで漏れてしまっています。※一方で、下に示す上位3曲に伍するところまでは、DL数やYouTube再生回数なども達していないことを考慮すると、ただ「CDが売れただけ」ではなく、「CDの売上」が楽曲の人気度合いを比較的、投影しているタイプのアーティストかなとも感じました。
ではここからは我がヒット指標の上位3曲を見ていきます。
1位:累計315万pt『Time goes by』
前作『Face the change』から約1か月でのリリースとなった。発売日がMr.Childrenの『ニシエヒガシエ』と重なり、オリコン最高位は2位だったが、最終的にはEvery Little Thingのシングルで最大の売り上げを記録し、シングル初のミリオンセラーを達成した。累計売上(出荷)は140万枚。
1998年度の日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作権使用料分配額(国内作品)ランキングで年間1位を獲得し、1999年JASRAC賞の金賞を受賞した。2013年度の同ランキングで15年ぶりに年間3位にランクインされ、2014年JASRAC賞の銅賞を受賞。授賞式には五十嵐が参加した。
また、シングルでは初となるバラード曲であり、ELTの代表的な楽曲の一つとなっている。
この曲で年末の『NHK紅白歌合戦』にも出演した(対戦相手は西城秀樹で「傷だらけのローラ」)。第1部での出場であったが、この際に記録した視聴率56.5%という数字は『NHK紅白歌合戦』の第1部では史上最高である。
・フジテレビ系列木曜10時ドラマ『甘い結婚』主題歌(1998年1月8日 – 同3月19日放送)
日本語版ウィキペディア > Every Little Thing より
20世紀のELTの押しも押されもせぬ代表曲だと思われます。
CD売上が自身最高売上となっているのはWikipediaにも書かれている通りですが、その他の指標でも、「YouTube再生回数」や「カバー回数」は他の90年代楽曲の2倍以上となっています。デビューから徐々に注目度を高めていったELTの「頂点」に数値上も位置している同楽曲が、トリプルミリオン近い累計ポイントで圧倒的1位です。
2位:累計190万pt『fragile』
『fragile/JIRENMA』(フラジール/ジレンマ)は、日本の音楽グループEvery Little Thingの17枚目のシングル。
シングルとしては前作『愛のカケラ』から約3か月での発売となる。基本は水曜日に発売されるが、本作は21世紀最初の1月1日(元日)に合わせるため、月曜日に発売された。
売り上げは1998年の8thシングル『Time goes by』に次いで高い83.4万枚を記録、2人体制になってからは最大のセールスを記録。またシングル首位を獲得するのも9thシングル『FOREVER YOURS』以来、2年半ぶりのことだった。
「fragile」はELTの代表曲となっており、ライブではほぼ必ず演奏される定番でもあり、2010年のコンサートツアーではバックスクリーンにサビの一部が手書きで映し出される演出もされた。第34回日本有線大賞「有線音楽優秀賞」、第43回日本レコード大賞「金賞」を受賞、2001年末の『NHK紅白歌合戦』でも歌唱された。21世紀で最初(2001年1月15日付)のオリコンシングルチャート1位を獲得した作品でもある。
・フジテレビ系列『あいのり』主題歌(2000年10月 – 2001年9月)
日本語版ウィキペディア > 『fragile/JIRENMA』 より
僅か2年半ではありますが、『Time goes by』との間に少しの時間があります。21世紀に入ると共にリリースされ、J-POPタイアップのドル箱となる「あいのり」の主題歌として注目されました。
CD売上ではCDバブル期でミリオンヒットの「Time goes by」には劣りますが、その他の指標では同曲に唯一接近できており、「あいのり」世代(より少し下まで含め)にとっては代表曲との認識が強い気がします。
3位:累計145万pt『出逢った頃のように』
解説
前作『For the moment』から2か月でのリリース。シングルでは初の日本語タイトルで、五十嵐在籍時のシングルでは唯一となる。当初のデモではキーが非常に高く、持田は高いキーが出るまで猛練習したが、実際レコーディングする時にはキーが下げられていたという。CDシングルでは変ト長調だが、ライブでは半音下げてヘ長調にキーを変えて演奏することが多い。
PV・ジャケットは沖縄県の宮古島で撮影されたものである。
森永製菓「ICE BOX」CMソング
日本語版ウィキペディア > 『出逢った頃のように』
この曲を初めて聞いたのが「ICE BOX」のCMでだったか、歌番組でだったかは既に記憶が朧気ですが、いずれにしても第一印象での衝撃が最も強かったのがこの曲です。PVもメロディも含めて「まさに夏」を体現しきった楽曲は四半世紀を経ても強く印象に残っています。
そしてこの曲が累計ptで他の有名曲を抑えて3位になったのには、年々、「カバー曲」としての認知度を増しているという事情があろうかと思います。
YouTube上で大きく再生数を伸ばしているのが、2018年に第1期が放送されたアニメ「からかい上手の高木さん」での最終回(第12話)アレンジバージョンです。平成前~中期を中心にJ-POPの良曲を2週おきに1曲ずつカバーした「高木さん(CV.高橋李依)」の歌唱で再注目されました。
実は、発売から20年以上を経て、アニメのキャラクターソングなどとしてカバーされる頻度の高い楽曲たちがジワジワと得点を伸ばしている傾向があり、令和の時代、そういったところから再注目されるというストーリーも出てきているEvery Little Thing。
☆ELTV(公式YouTubeチャンネル)
https://www.youtube.com/user/eltv/videos
バラエティ色の豊かな動画を含めたYouTubeチャンネルでは、過去のMVがフル尺で無料公開されていますので、ぜひ今回の記事で懐かしくなったという方は、MVや音盤をお求め頂ければと思います!
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