Rxヒットアーティスト列伝 ~和田アキ子~

【はじめに】
この記事では、私の「Rxヒット指標」に基づき歌手/アーティストのヒット曲を振り返っていきます。今回取り上げるのは、令和の時代に再注目の「和田アキ子」さんです。

CD / 和田アキ子 / WADASOUL 2 / TYCT-60187

Rxヒット指標にみる代表曲

2022年4月時点のデータで、20万pt以上に絞って一覧表にしてみました、こちらです(↓)

代表曲として最初に思い浮かべる2曲がやはり上位となりました。その一方で、実は「ミリオン相当」にまでは至っていないのが少し意外でした。YouTubeの再生回数が伸び悩んでいる(公式・非公式ともに)だけでなく、歌謡曲歌手としては「他アーティストからのカバー」でも票を伸ばせていない点が、大きく影響しているものと見られます。

1位:85万pt(1972年)あの鐘を鳴らすのはあなた

今年でちょうど発売から50年を経過した昭和歌謡のスタンダード・ナンバーですが、発売当初の売上はそこまで芳しくなくオリコンTop50にも入れなかったといいます。

ただ、年末の「日本レコード大賞」で最優秀歌唱賞を受賞して本曲を歌い、平成に入ってからCMソングなどで再注目され、1991年に紅白初歌唱を果たすと、20年間で6回も歌唱しています。こうした話題性が平成に入って結実し、再生数・カバー数のロングヒット指標ではダントツとなっています。

2位:35万pt(1974年)古い日記

こちらもオリコンTop50にギリギリ入った程度で、発売当初の売上は伸びを欠いたものの、昭和の後半から平成にかけて、モノマネやCMソングなどとして長く親しまれ、2位となっています。

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『あの鐘を鳴らすのはあなた』と並んで、カバーアーティスト数や動画再生回数では他の昭和発売曲を離しており、Rxヒット指標的には上記2曲が代表曲と見なすのが妥当でしょう。

その他ヒット曲:ボイメンコラボ、YONA YONA DANCEまで

和田アキ子さんは、1960年代の終わり(1969年)にデビューし、NHK紅白歌合戦には39回(2015年まで)出場を果たす長い活躍を遂げました。Rxヒット指標的には得点を伸ばしきれていない楽曲も多いものの、多くの名曲を輩出しファンも多くいます。

デビュー曲の『どしゃぶりの雨の中で』や、昭和の終わりにヒットさせた『だってしょうがないじゃない』などは25万ptに達していますし、『抱擁』や『Mother』など歌い上げるドラマチックな歌唱が、「NHK紅白歌合戦」のステージを盛り上げてきました。

さらに、平成以降も数年に1回ずつ話題曲を輩出しています。個人的には、

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フジテレビ系『ポンキッキーズ』から生まれた『さあ冒険だ』は、最初は和田アキ子さんの曲だと気づかなかったほどの穏やかな歌い方で魅力的でした。

そして、NHK紅白歌合戦への連続出場が途切れた後も活動を続け、平成30年代以降、再注目されます。

平成以降は特に他アーティストとのコラボが注目され、ボイメン(BOYS AND MEN)とコラボした『愛を頑張って』では、自身最高となるオリコン週間2位を記録したほか、Billboard Japan Hot 100 にもランクインしました。(Rxヒット指標:約10万pt)

そして令和に入っては、「YONA YONA DANCE」がSNSを中心に大注目を集めます。Rxヒット指標には反映方法を検討中ですが、「TikTok」では再生回数4億回を記録したとされ、いわゆる『話題性』では過去の代表曲に並ぶ存在感を示していますね。

むしろ、昭和デビューのアーティストの中では、トップクラスの再生数を誇っており、この点でも和田アキ子さんの先駆性やアーティスト性が高く評価されていると言えるでしょう。

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