「旧震度」観測点(気象官署)と直近の強烈な揺れをまとめてみた

【はじめに】
この記事では、「旧震度」(私独自の震度比較指標)において、震度を採用することとしている観測点(気象官署等)を一覧にまとめるとともに、その地点での直近での最大震度の観測事例を併記します。

ちなみに、震度観測点についてのイメージとしては『震度計での計測震度』が定着する前、気象台で職員が「体感」で震度をはかっていた頃だったら、今回(平成・令和)の地震の震度はどういう分布になっていたんだろうというのを見定めることが目的です。

この観測点で「中震・強震・烈震」などの強い揺れを観測するのはいつ以来なのかを速報ベースで判断できるよう、データを整理することを目的としたページになります。

(参考)リンク集

北海道地方

北海道地方では、明治時代から幾つかの観測点が設定され、1940年代あたりに空白域を埋めるように、観測点が増設されました。2000年代に入って移設された地点もありますが、観測歴の長さは全国屈指。

地震の傾向としては、大規模地震を直近例とすることが多く、西側では2018年の胆振東部地震、南西部では奥尻島津波を起こした地震、南東側では十勝沖地震や北海道東方沖地震などに集中しています。

北海道での最多は「浦河」で、毎年のように震度4以上の揺れを観測しています。一方で、オホーツク海側などでは、75年近い観測歴で「1度も震度4以上を観測したことがない」地点も結構あります。

以下、左から「気象官署」などがあった地点名とその名称(住所)→観測開始年→「中震(震度4)」「強震(震度5)」「烈震(震度6)」の直近観測例を示しています。

地点名名称期間中 震直近強震直近烈震直近備考
札幌北2条18768180906
函館美原1873 141809061680516
森町上台町
姫川
御幸町
1938
2002
2004
8180906
江差姥神194159308081930712
小樽勝納町1943101809061930712
倶知安南1条19447180906
寿都新栄188449307131930712
岩見沢5条19478180906
旭川8条通
宮前1条
1889
2004
4180906
羽幌南3条192139308031041214
留萌大町19432950523
稚内開運19380弱/4回
131125
枝幸幸町本町19440弱/2回
560306
網走台町18903941004
紋別南が丘町19560弱/9回
030926
雄武雄武19470弱/3回
030926
室蘭山手町19236930712
苫小牧しらかば
末広町
1942
2004
192306113180906
浦河潮見192769230311162306113030926
帯広東4条1894352306116130202
広尾並木通1958281601147030926
釧路幣舞町
幸町
1890
2000
6723022590411292941004
根室弥栄1880492302252941004

東北地方

古くから繰り返し大地震に見舞われてきた東北地方。太平洋側では3桁近く、内陸部から日本海側でも2桁を数えます。

2011年3月「東北地方太平洋沖地震」や4月「宮城県沖地震」などの後、2020年代に入って大規模に迫る地震が頻発し、特に2022年3月の「福島県沖」の地震では、広域が震度4以上に襲われました。

地点名名称期間中 震直近強震直近烈震直近備考
青森花園1882 361205242941228
深浦深浦
深浦岡町
1940
2007
48512022930712
八戸湊町19365023112062404021941228
むつ金曲1935401809064030926‘
宮古鍬ヶ崎1923562404023110311
大船渡大船渡町19636924040262203163110407
盛岡山王町1923782404028110407
仙台五輪192643220316‘112203162110407
石巻泉町188837210501132203163110407
秋田山王1921172203163830526
酒田亀ヶ崎1937232401012190618
新庄東谷地田町1957112203164110407
山形緑町189010220316
福島松木町
花園町
1889
2023
6624031511220316
白河郭内1941362403156220316
小名浜字船引場192391210320202205221110311
会津若松材木町1953112203161110311

関東地方

北関東では2011年の東北地方太平洋沖地震や2022年の福島県沖地震、南関東では1923年の関東地震が特に大きな揺れとして記録されています。東京・横浜では震度データベースに記録のある中では70回台で、茨城県では3桁に達しています。

地点名名称期間中 震直近強震直近烈震直近備考
水戸金町18971112404247110311‘1110311
柿岡柿岡192610722031651104111110311
奥日光中宮祠1943231103118961221
宇都宮明保野町1920802403212110311
前橋昭和町1897161806171310921
熊谷桜町18975514091671103111230901
秩父近戸町
上町
1926
2000
118902191110311
銚子川口町1904682006259230526
千葉中央港1953332203164211007
館山長須賀1923412110071300524
勝浦墨名1926192305111871217
東京大手町18986823051181103111230901
伊豆大島元町1938680604216861122
三宅島神着19427700081620130417
八丈島大賀郷
大賀郷西見
1907
2003
1509081317202291721204
小笠原父島西町19??6220104
横浜山手町1897652305119211007
(※1)日光の強震8回のうち、戦前7回は今でも震度5クラスの地震だったかは疑問。
(※2)特に大正時代は欠測が多く、「関東大震災」で激烈な揺れを観測したものも多数欠落している。
(※3)小笠原の「父島西町」は、「気象庁震度観測点一覧」では1974年からとなっているが、震度データベースでは1933年に中震あり。

中部地方

範囲が広く内陸地点も多い中部地方。1940年代の南海トラフ沿いの地震の懸念が高い一方で、東日本に比べると「全員を揺るがす」タイプの地震は少なく、中規模で局所的な地震が目立つ印象でした。ただ2024年元日の「令和6年能登半島地震」は、中部地方・太平洋側以外で起きた地震としては近世以降で最大級で、広く強烈な揺れを観測しました。

地点名名称期間中 震直近強震直近烈震直近備考
上越大手町1922 212406035240101
新潟幸西
美咲町
1886
2012
132401092240101
相川三町目1939122401093240101
富山石坂193360703251240101
伏木伏木188650703252240101
輪島鳳至町19293924112692406032240101
金沢西念188752305051240101
福井豊島18871920090442401011480628
敦賀松栄町1897112401013630327
甲府飯田189632110315141103112240115
河口湖船津1933161201283110315
長野箱清水19164624010131411221410715
松代西条1949506804049671014
松本沢村19264110630‘1110630
諏訪湖岸通り194516240101
軽井沢追分19265240101
飯田馬場町
高羽町
1899
2002
171112141230901
高山高山18994240101
岐阜岐阜1883111806182461221
網代熱海市1931471906242060430
石廊崎南伊豆町193951108011740509
三島東本町19301912012801301126
静岡曲金19401011031531108011350711
御前崎御前崎1932511080102090811
浜松三組町188220908112441207
伊良湖福江町19467040905
名古屋日和町1926172401011441207
四日市小古曽
日永
1966
2000
5070415
津島崎町192020070415‘40704151441207
伊賀上野緑ケ丘本町193713070415
尾鷲南陽町 ?101611192461221

長野、松代、網代など群発化した結果、回数が増えている地点もありますが、千島・日本海溝沿いに比べると、20世紀以降の地震回数は比較的静穏な部類かも知れません。

近畿地方

近畿地方は各府県で数少ない地点しかなく、しかも強烈な揺れを観測する地震は結構限られています。

具体的にいえば、2018年の「大阪北部地震」、2004年「紀伊半島」沖の地震、1995年の「兵庫県南部地震」、1946年の「昭和南海地震」などです。

地点名名称期間中 震直近強震直近烈震直近備考
彦根城町1894162401013950117
舞鶴下福井19475950117
京都西ノ京1885151806184950117
大阪大手前1882131806181950117
豊岡桜町19222124010199501172270307
神戸中山手
脇浜
1897
2000
1718061801950117
姫路神子岡前19497950117
洲本小路谷
物部
1919
2017
1295021831304131950117
奈良半田開町1920130409054461221
和歌山男野芝丁1879352102153461221
潮岬串本町191280409051461221

中国地方

東日本などと比べて地震の回数は少ないものの、古くは浜田地震や鳥取地震、平成では鳥取県西部地震や芸予地震、鳥取・島根県内の内陸地震などで強い揺れを観測しています。

周辺に比べると津波の被害も小規模なことが多いですが、断層も少なくなく、決して油断なりません。

地点名名称期間中 震直近強震直近烈震直近備考
鳥取吉方19431704090531610211430910
米子博労町1939111804091001006
境港東本町18872118040914612211001006
松江西津田194051804091001006
浜田大辻町18931461221
隠岐の島西町19404161021
津山林田194331610211301221
岡山桑田町190280010061430910
福山松永町194261403146010324
広島上八丁堀192051403141010324
呉宝町1894152404171010324
萩堀内
土原
1948
2006
91604162430910
下関竹崎19228160416
山口周布
前町
1955
2012
5050320

四国地方

南海トラフ沿いの地震が強く懸念される四国地方。明治時代から観測歴のある地点を含めて、内陸地震よりも周辺領域で起きる地震活動による強い揺れが観測されていて、1946年「昭和南海地震」、1968年「日向灘地震」、2000年「鳥取県西部地震」、2001年「芸予地震」はいずれも四国周辺を震源として発生した地震です。

ただし、中央構造線断層帯が走り、フィリピン海プレートからの歪みも溜まっているとされる四国地方は、気象庁の震度データベース検索上は観測されていない「烈震」級の揺れへの備えに要警戒です。

地点名名称期間中 震直近強震直近烈震直近備考
徳島大和町1891151304133001006
高松伏石町194170103241461221
多度津家中1891161403141461221
松山北持田町1890132402261010324
宇和島住吉町1922142201223240417
室戸岬室戸岬町192866201041461221
高知本町192790704262010324
宿毛片島19438240417′3240417
足摺岬足摺岬19304680806

九州地方

九州地方の広域を襲った「熊本地震」や、2022年の「日向灘地震」など、九州の中央部より東側は頻繁に地震が発生しています。しかしその一方で、西側では震度4以上の揺れを100年近く観測していない地点もあります。九州北部はそもそも1桁のところが並んでいます。

とはいえ、2005年の「福岡県西方沖地震」では、福島・飯塚で強震(気象官署以外では震度6クラスに達し、玄界島では家屋被害が顕著)でしたから今後も起きづらいという保証はありません。ご注意を。

地点名名称期間中 震直近強震直近烈震直近備考
福岡大濠189061604162050420
飯塚川島193121604161050420
佐賀駅前中央18916160416‘1160416
佐世保大黒町
干尽町
1947
2002
1050320
平戸岩の上町19392160416
長崎南山手187821922/2‘11922/2
雲仙小浜町雲仙19234160416‘1160416
厳原対馬/東里18861050320
福江富江
五島/木場町
1924
1962
0弱/1回
331106
阿蘇山中松19313022012271604181160416
熊本京町
春日
1890
2011
5624073072408082160416
人吉城本町1942232201226160416
天草牛深町194971604166371026
大分長浜
明野北
1888
2017
252404174220122
日田三本松194291604161260612
延岡天神小路1961191903273220122
宮崎和知川原
霧島
1922
2000
342408088961203
日南油津1947262404083240808
都城菖蒲原1941192210024240808
鹿児島東郡元1885202408081280603
枕崎高見町19245170711
阿久根赤瀬川193961604164970513

南西諸島(鹿児島・沖縄県)

南西諸島の巨大地震の予測が見直される昨今ですが、これまでの頻度はそこまで高くありません。故に地震に慣れていない地域も多く、被害が多めに出る恐れも。

地点名名称期間中 震直近強震直近烈震直近備考
種子島西之表19472990124
屋久島小瀬田193710990124
名瀬名瀬港町1897331902105150522
和泊国頭195313191218
名護宮里19720弱/11回
111108
那覇樋川1890710022711920/6
久米島謝名堂19591610505
南大東島在所19570弱/2回
111108
宮古島平良下里193889708131580311
石垣島登野城189680410153580311
与那国島祖納195760410151660313
西表島西表
-
船浮
上原小学校
1954
2003
2007
2021
671803019001114

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