お天気歳時記「南岸低気圧」と東日本の大雪

【はじめに】
この記事では、冬から春にかけて良く天気予報などで話題にのぼる「南岸低気圧」についてウィキペディアを参考に学んでいき、過去に東日本で観測した大雪をエリア・期間ごとに表にしていきます。

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南岸低気圧(なんがんていきあつ)とは、日本列島南岸を発達しながらに進んでいく低気圧のこと。から(概ね毎年1月から4月にかけて)にかけてよく発生する。暖気を運んでくる日本海低気圧とは対照的に、日本に寒気を運ぶことが多い。
また、日本列島の太平洋側に大や大を降らせることが多く、特に東京を含む関東平野における大雪のほとんどは南岸低気圧によるものと言われている。

南岸低気圧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』( 以下省略 )

ウィキペディアに学ぶ「南岸低気圧」

概要

暖気側では季節外れの大雨や高温、寒気側(特に低気圧西側)では低温をもたらすという特徴がある。晩冬から初春の関東以西の太平洋側大雪を降らせる典型的な低気圧である。また、東北から関東地方にかけての東日本太平洋側の降雪はこの低気圧によるものが多く、晩冬から初春の2月から3月上旬にかけて降りやすい。立春以降の場合は「春の大雪」と呼ばれることがある。

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特に、関東地方では例年既にの開花シーズンを迎えている3月下旬から4月にかけて、季節外れの雪をもたらす場合がある。この場合、開花したチューリップ菜の花等の春の花が咲いていながら雪が降るという不釣合いかつ不思議な光景になることがあり、2010年4月17日の関東地方のように新緑若葉をバックに雪が降った年もある。

単純に東進するだけではなく、北上・停滞したり、急発進・急発達などにより、予報が外れるケースも多く、大きな災害となったケースがいくつもある。これはブロッキングも関係している。

南岸低気圧による関東地方平野部の雪とその予想

既述のように東京を含めた関東地方の平野部の雪のほとんどは南岸低気圧に伴うものである一方、その予想は難しいとされている。これは、関東地方特有の地形性の「滞留寒気」や低気圧のコースのずれが予報の誤差要因となるためである。週間天気予報でも「雨か雪」・「雪か雨」で発表している。

  • 南岸低気圧のコース
    一般的に伊豆諸島八丈島付近を境にして、これより南を通ると雪の確率のほうが高く、北を通ると逆に雨の確率が高い。なお、陸地から遠すぎると低気圧の雨域から外れるため降水自体がない確率が高くなる。過去には現業予報でこのコース判断を雨雪判断の要としていたこともあったが、数値予報が発達した現在ではあくまで複数の判断材料の1つとして用いられるに留まっている。
  • 滞留寒気層
    滞留寒気が重要なファクターとなるため「東京都心で降雪があるときは必ず(と言ってよいほど)北、北北西または北西の風である」とされている。
  • 各地点の気温や湿度
    各地点の気温や湿度(湿度が低いほど雪が融けにくい)も雨雪判断の目安となる。滞留寒気による気温急降下がどの程度進むかが気温を左右する。

過去の積雪深をエリア・地点ごとに表にしてみた

ウィキペディアでは年表形式で、過去の主な「南岸低気圧」による大雪が列挙されていますが、どうも情報量が多くて分かりづらいので、私なりにざっくり表にしていきたいと思います。

東北東部

まずは、東北の太平洋沿岸から福島県の中通りあたりまでです。データはウィキペディアで記載されている地点の情報をとりあえずピックアップしただけなので、数値が入っていないところもかなりの積雪深を記録していた可能性があります。赤字は戦後の最大値です。

近年でも凄かったのが2014年の平成26年豪雪。宮城県内の2地点を始め、戦後最大を観測しました。表は上から「1月以前」、「2月」、「3月以降」で分けてあります。

発生日




1954/01下35
1974/01下3427
1976/12下3427
1984/01下3928
1998/01中232733
2001/01上295650
2001/01下3056
2002/01下24
2003/01下202020
2004/12下2012
2013/01中2117201834
2016/01中2230
発生日




1923/2中9243
1932/2下3744
1945/2下43
1974/2上813223
1975/2下33
1986/2中17173329
1987/2上2831
1992/2上2129
1997/2上25
2012/2下310
2014/2上3538354450
2014/2中295476
2022/2上4325
発生日




1944/3中101
1952/3上28
1969/3上21
1969/3中43
1969/4中7
1985/3中2140
1988/4中1123
2000/3中31320157
2005/3上222924
2010/3上422417
2010/4中619

関東北部

北関東3県では、南関東で大雪が見られた時とは少し違い、むしろ東北や甲信越に近い分布となることもあるようです。それでも、北関東が広く2桁積雪となるのは十年に1回ぐらいのペースみたいです。

発生日






1954/01下32692316
1984/01下1458975
1998/01中3359181410
2001/01上211810
2004/12下8141012
2016/01中20336
2018/01下2930271519
発生日






1932/2下3526
1936/2下3526
1945/2下3765302632
1967/2下7192315
1968/2中291579
1975/2下1515129
1984/2中20232225
1986/2中2641182213
1990/2上22262327
1992/2上8201513
1994/2中20191816
2014/2上33142614
2014/2中7332122
発生日






1952/3上231712
1969/3上11171414
1969/3中2823105
1969/4中9440
1986/3下1675678
2005/3上57614810

関東南部

東京・横浜では昭和20年代、そして埼玉・千葉県では平成20年代に大雪がありましたが、1月に10cm、2月に20cm台といった雪は時々見られます。大雪警報が出る/出ないにかかわらず、ピンポイントに首都圏が大雪となるかは予想が難しいです。これは過去の報道や事前の記者会見などで皆さんも痛感されていることでしょう。

全体では数年に1度は大雪になるので、そういったものに対する備えは首都圏でも怠れないはずです。

発生日




1887/01中31
1925/01下2719
1954/01下30394347
1978/01上2115610
1984/01中22212611
1984/01下1621316
1998/01上152042528
1998/01中161422148
2018/01下2318101917
2022/01上1087
発生日




1883/2上46
1892/2中25
1936/2上40
1936/2下364542
1945/2下384527
1951/2中332427
1953/2下35
1967/2中21232010
1968/2中2333102849
1984/2中20272120
1986/2中1837152225
1994/2中23222317
2014/2上2716334348
2014/2中2728146298
発生日




1969/3上21171016
1969/3中302302737

ただし、「南岸低気圧」というと首都圏での大雪ばかりが報道されますが、実際には西日本まで非常に広域に大雪をもたらすことが珍しくないので、雨か霙か雪か分かりませんが、備えていきましょう!

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