ウィキペディア小旅行「ジョージア」

【はじめに】
皆さん「Wikipediaで小旅行」へようこそ、ツアーコンダクターのRxです。今回の目的地は南コーカサスの「ジョージア(旧・グルジア)」です。素敵な旅をお過ごし下さい。

ジョージアグルジア語: საქართველო, ラテン文字転写sakartvelo サカルトヴェロ英語: Georgia)は、南コーカサスにある共和制国家。首都はトビリシである。

東ヨーロッパ、もしくは西アジアに区分される。北側にロシア、南側にトルコアルメニアアゼルバイジャンと隣接する。サカルトヴェロ民主共和国が1921年にソ連に占領され、ソ連構成国のグルジア社会主義共和国(正称:サカルトベロ・ソビエト社会主義共和国)とされたが、1991年4月に共和国として独立回復した。

日本では、2008年にロシアと国交断絶したジョージア側の要請を受け、2015年4月までの国名呼称グルジアロシア語: Грузия, Gruziya)からジョージアへ変更した。

ジョージア (国)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』( 以下省略 )

概要

ジョージアはコーカサス山脈の南麓、黒海の東岸にあたる。古来から数多くの民族が行き交う交通の要衝であり、幾度もの他民族支配にさらされる地にありながらキリスト教信仰をはじめとする伝統文化を守り通してきた。一方で、温暖な気候を利用したワイン生産の盛んな国としても知られている。

ジョージアは、嘗てソ連構成国のひとつであったが、1991年に独立を果たした。南オセチアアブハジアの2地域が事実上の独立状態となっており、ロシアなど一部の国から国家承認を受けている。中央部のゴリは、旧ソビエト連邦の最高指導者であったヨシフ・スターリンの出身地でもある。

一方でロシア帝国とその後に成立したソ連の支配が長く続いたことから、独立後は様々な方面でロシアとの対立路線を取ることが多い。1997年にはウクライナの呼びかけに応じてアゼルバイジャンモルドバとともにGUAMを結成し、2005年にはウクライナと共に民主的選択共同体英語版ウクライナ語版)(CDC)を発足して加盟、2009年には独立国家共同体(CIS)を脱退した。

国名

ジョージアにおける自称(エンドニム)は、サカルトヴェロであり、「カルトヴェリ人の地」を意味する。カルトヴェリ人の由来となった「カルトリ」は、ジョージア最古の文学作品『聖シュシャニクの殉教』(5世紀)にもみられる、ジョージア中心地域の古称である。この「サカルトヴェロ」系統の国名を使用しているのは、カルトヴェリ語族の諸語とエスペラントの「カルトヴェリーオ(Kartvelio)」または「カルトヴェルーヨ(Kartvelujo)」など少数である。

日本では、ロシア帝国の被支配下にあった19世紀から当地について知られるようになり、ロシア語名の “Грузия”を音韻転写した「グルジヤ」と英語名の”Georgia”を音韻転写した「ジョルジア」の2系統の外名エクソニム)が使われていた。

大正から昭和初期にかけては「ジョルジア」の方が主流を占めていたが、1956年の日ソ共同宣言に前後して共産圏の報道に強みを持つラヂオプレスが「グルジア」を採用していたことなどから、徐々に「ジョルジア」に対して優位を占めるようになった。

1992年に日本と国交を樹立して以降、ロシアの首都モスクワを経由せずに現地の情報が直接入るようになったことから、特に主要民族たるカルトヴェリ人の間で根強い反露感情について日本でも広く知られるようになった。2000年代半ばには特許分野や一部のワイン輸入業者が「グルジア」の使用を取りやめて自主的に英語名の「ジョージア」を使用するようになった。しかし、2008年に勃発した南オセチア紛争を機に、ロシアとの敵対関係が決定的なものとなったことも後押しし、この時期から日本を含めて「グルジア」系統の外名を使用している各国に対して、個別に「グルジア」の使用取りやめと英語名の「ジョージア」採用が要請されるようになった。

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日本政府に対しては、2014年10月の首脳会談で正式に「グルジア」の使用を取りやめて「ジョージア」へ外名を変更するよう要請が行われ、2015年に日本政府が使用する外名の根拠法となる在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律(在外公館設置法)別表の改正案が、国会で衆参両院の全会一致による可決を経て、4月22日付けで公布・施行され、同日には外務省のサイトで外名変更の告知が行われた。

歴史

地理

東ヨーロッパ、もしくは西アジアに区分される。独立当初から一貫して欧州連合(EU)への加盟を志向しているのをはじめ、ヨーロッパオリンピック委員会(EOC)に加盟するなど、政治やスポーツ関連の国際組織では東ヨーロッパに区分されることが多い。こうした事情はトルコアルメニアキプロスイスラエルなどに近いものと言える。

文化

著名な出身者

詳細は「ジョージア人の一覧」を参照

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