Rxヒットアーティスト列伝「内山田洋とクール・ファイブ/前川清」

【はじめに】
この記事では、私の「Rxヒット指標」に基づき歌手/アーティストのヒット曲を振り返っていきます。今回取り上げるのは、「内山田洋とクール・ファイブ/前川清」さんです。

内山田洋とクール・ファイブ(うちやまだひろしとクール・ファイブ)は、内山田洋が率いる歌謡グループ。メインボーカルは前川清

前川 清(まえかわ きよし、本名同じ、1948年8月19日 – )は、日本歌手タレント俳優。血液型はO型。長男は歌手で俳優の前川紘毅で、次女は歌手の前川侑那(Dire Wolf)。姪の義弟に元俳優の加勢大周がいる。長崎南山高等学校中退。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Rxヒット指標にみる代表曲5曲

まずは私(Rx)のヒット指標に基づく「内山田洋とクール・ファイブ」の代表曲を表にしてみました。
ちなみに、指標の概念については、こちら(↓)の記事をご覧ください。

2022年8月19日(前川清さんの74歳の誕生日時点)での概算集計では、同率3位で3曲が並んでいるため、全部で5曲を表にしてみました。

th発売日累計ptレコード再生カバー曲名
169/02/012801507060長崎は今日も雨だった
369/12/051601202020逢わずに愛して
570/07/05 70 5020噂の女
1472/03/15 70 301030そして、神戸
2876/05/10 70 203020東京砂漠
上2曲の売上は公称値、再生回数は「÷20」換算。

1位:280万pt(1969年)『長崎は今日も雨だった』

1位は他の曲にダブルスコアを付ける勢いの『長崎は今日も雨だった』です。実に280万ptと極めて高得点を叩き出しています。そしてこの時期の凄さとしては、これがメジャーデビュー曲だった点です。
デビュー年の紅白歌合戦に至るまでの略歴はこちら(↓)。

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『長崎は今日も雨だった』は、内山田洋とクール・ファイブという存在の印象を決定づけるような楽曲となり、モノマネも含めて、そしてソロになった前川清さんの代表曲という点も含めて、恐らく最も著名な楽曲ではないかと思います。そのことは、全ての指標でトップを飾っている点からも分かります。

この曲や長崎大水害(1982年7月)などから「長崎は雨が多い」という誤解が定着したが、長崎の降水量は全国平均より飛び抜けて多いというわけでもなく、ヒットした1969年前後の長崎市は慢性的な水不足だった。また水害直後の一時期には、この曲の歌唱が自粛されていた。

長崎は今日も雨だった
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2位:160万pt(1969年)『逢わずに愛して』

逢わずに愛して」は、1969年12月5日に発売された内山田洋とクール・ファイブの3枚目のシングル。

解説
メジャーデビューシングル「長崎は今日も雨だった」に次ぐ売上を記録し、クールファイブのシングルでは唯一のオリコンチャート1位獲得曲となった。累計売上は約120万枚。

逢わずに愛して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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知名度ではかなり劣ってしまうかと思うのですが、発売当時の勢いとしては『長崎は今日も雨だった』にほぼ並んでいて、『長崎~』も強豪に阻まれて届かなかったオリコン週間1位を唯一獲得したのも、この『逢わずに愛して』です。発売当時の売上の勢いの影響で、他指標では別曲と大差ないのですが、総合2位の座を確保しています。

3位タイ:70万pt(1970年)『噂の女』

デビュー2年目の内山田洋とクール・ファイブが、夏から秋にかけてヒットさせ、同年の年間チャート第14位にランクインさせたのが『噂の女(うわさのおんな)』です。

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YouTubeの再生回数などで得点を稼げていないため、単独3位とはなれず、その後の著名曲に並ばれているのが2022年現在での立ち位置となっています。

3位タイ:70万pt(1972年)『そして、神戸』

そして、神戸」(そして、こうべ)は、1972年11月15日に発売された内山田洋とクール・ファイブの14枚目のシングル。

解説
本楽曲は、第15回日本レコード大賞において作曲賞を受賞した。

クール・ファイブの元メンバー・前川清は、第42回NHK紅白歌合戦(1991年)、第46回NHK紅白歌合戦(1995年、曲の舞台となった神戸を中心に甚大な被害を受けた阪神大震災が発生した年である)、第55回NHK紅白歌合戦(2004年、ゴスペラーズとの共演)、第58回NHK紅白歌合戦(2007年、クール・ファイブとの共演)において、本楽曲を歌唱している。

そして、神戸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ご当地ソングの決定版として、NHK紅白歌合戦を始め、様々な媒体で歌われてきた本曲、カバーアーティスト数では『長崎は今日も雨だった』に次ぐ2位相当となっています。

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3位タイ:70万pt(1976年)『東京砂漠』

本曲は内山田洋がグループの記念アルバム制作のためにまずメロディを先に作り、吉田旺に「東京」というテーマで詞の当て込みを依頼したものだった。……吉田は彼女の境遇を自分の境遇に重ね合わせ、都会での生きづらさ、人を変えてしまう都会の非情さを詞に込め、1964年東京大渇水の際に生まれた「東京砂漠」という言葉にタイトルを託した。

東京砂漠 (曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

このほか(秋庭豊さん達のグループとの競作と見做される)『中の島ブルース』は今回取り上げませんでしたが、こういったご当地ソングを多くヒットさせていることが今回改めてわかりますね。

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