Rxヒットアーティスト列伝 ~松島詩子~

【はじめに】
この記事では、私の「Rxヒット指標」に基づき歌手/アーティストのヒット曲を振り返っていきます。今回取り上げるのは、「松島詩子(まつしま・うたこ)」さんです。

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ウィキペディアにみる「松島詩子」さんについて

松島 詩子(まつしま うたこ、本名:内海 シマ、1905年5月12日 – 1996年11月19日)は、日本の歌手。山口県玖珂郡日積村(現在の柳井市の一部)出身。

松島詩子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

略歴

  • 1932年、歌手になりたいとの思いが強く、忠海高女を退職し上京。作曲家佐々木すぐるの勧めで日本コロムビアより柳井はるみという名前でデビュー。その後、テイチクなどでも吹き込みを行う。その際は千早淑子という名だった。その他、藤田艶子(リーガル、パーロフォン)、東貴美子などという芸名も持つ。
  • 1935年、キングレコードに移籍。松島詩子の芸名となる。命名者は山田耕筰。「夕べ仄かに」が初ヒット。
  • 1937年、自身の弾き語りによる「マロニエの木蔭」が大ヒット。
  • 1951年、第1回NHK紅白歌合戦に出場。以後計10回出場する
  • 1952年、第2回NHK紅白歌合戦への出場が決定していたが、交通事故に遭い欠場を余儀なくされる。代役は越路吹雪
  • 1955年、「喫茶店の片隅で」がヒット。
  • 1972年、夫・内海一郎が死去(享年75)。
  • 1978年、勲四等瑞宝章受章。
  • 1991年、柳井市名誉市民に選定される。
  • 1996年、心不全のため死去。91歳没。故郷の柳井には松島詩子記念館がある。
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( 同上 )

Rxヒット指標にみる代表曲

以下、私(Rx)の独自指標に基づく「松島詩子」さんの代表曲を見ていきます。

1位:150万pt(1932年)『月の沙漠』

月の沙漠(つきのさばく)は、日本の画家、詩人である加藤まさをの作品の1つ。作曲家の佐々木すぐるによって曲を付けられ、童謡として有名になった。

「朧(おぼろ)にけぶる月の夜」の「沙漠」を、「駱駝」(らくだ)に乗った「王子様」と「お姫様」が旅していく情景を描写した作品である。

月の沙漠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

当初は児童の音楽教育の中で使われていたが、1927年にラジオ放送されたことから評判となり、1932年に柳井はるみの歌唱で録音、レコード化され、より一般に知られるようになった。

その後も童謡として長く歌い継がれ、世代を超えて支持される歌の一つとなっている。

……初めて「月の沙漠」のレコードを吹き込んだ「柳井はるみ」は、後に松島詩子として歌謡界で活躍した。

( 同上 )

断片的にあるデータで作ったRxヒット指標ですが、歌謡曲というより「童謡」として認知されることとなった経緯もあって、カバー歌手数は、JASRACのデータベース調べでは何と150組にのぼります。

「沙」の字について
この詩は異国を連想させる内容からか、また現在では「漠」という表記が一般的ではないことからか、しばしば「漠」と誤記されるが、題名、詩文中ともに一貫して「」の字が用いられている。この字が用いられる理由として

・「沙」には「すなはま」の意味がある。
・学生時代に結核を患った加藤が、保養のために訪れた御宿海岸(千葉県)の風景から発想した。
・海岸の風景がモチーフになっており、海岸の砂はみずみずしいことから、「砂漠」ではなく「沙漠」としている。

というものが良く知られている。

( 同上 )

2位:30万pt(1937年)『マロニエの木蔭』

  • マロニエの木蔭(1937年)-1991年1月21日/1998年12月23日再発
    テレビ東京系「出没!アド街ック天国」のワンコーナー「〇〇物語」のBGMにこの曲のインストゥルメンタル が使われている。
  • エピソード > 「マロニエの木蔭」誕生秘話
    1936年(昭和11年)の暮れ、キングレコードのディレクターから「この曲は難しいが、誰に歌わせたら良いだろうか」と相談を受け、そのディレクターの机の中で三年間も眠っていたその曲を、松島詩子がピアノで弾いて口ずさむと、「いい曲だわ、私に歌わせて!」と言った。
    その曲が「マロニエの木蔭」であった。

3位:20万pt(1935年)『夕べ仄かに』、(1955年)『喫茶店の片隅で』

戦前と戦後の自身の代表曲が2曲同点でランクイン。『喫茶店の片隅で』については、1958年と1960年の2度、NHK紅白歌合戦でも歌っています。松島さんが2度「紅白」で歌った曲は、この『喫茶店の片隅で』と『スペインの恋唄』だけです。

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