お天気歳時記「散る桜」系の季語をまとめてみた
【はじめに】この記事では、晩春の季語として掲載されている、散る桜に関するものについて振り返っていきます。大判の歳時記を開くとそれなりの数の季語が載っていますが、今回は大きく4つ程度にカテゴライズをしてお送りしていきます。 散る系(花散る、桜...
【冬・天文】季語「ダイヤモンドダスト/細氷」(Diamond dust)
【はじめに】毎年2月17日は、日本では「天使のささやきの日」と制定されています。ここでいう「天使の囁き」とは『ダイヤモンドダスト』のことを指し、俳句の世界では『細氷』などと共に晩冬の季語とされています。今回は、「ダイヤモンドダスト」に関する...
【冬・天文】お天気歳時記「スモッグ」
【はじめに】この記事では、冬の天文の季語として掲載されていることもある「スモッグ(Smog)」について、Wikipediaの記載や俳句歳時記における立ち位置などを交えながら解説していきます。作句する際の有効そうなパターンも考えましたのでぜひ...
【冬・植物】お天気歳時記「帰り花」
【はじめに】この記事では(『夏井いつきの一句一遊』で2023年10月29日に兼題として出題された)「帰り花」という季語について紹介していきます。 Wikipediaに学ぶ「帰り花」 帰り花(かえりばな)とは、11月頃の小春日和に、桜、梅、梨...
お天気歳時記「日照り/旱(ひでり)」 ~ウィキペディアの記事に学ぶ「渇水」の事例~
【はじめに】この記事では、夏の季語でもある「日照り/旱(ひでり)」について、過去の「渇水」の事例をもとに学んでいきます。 ウィキペディアに学ぶ「干ばつ」 では、前提知識として「旱魃/干ばつ」を見ていきます。 干ばつとは、雨が降らないなどの原...
新しい「季節の区分」案(その3) ~平均気温で均等割りして「四季」再編~
気温でみると「四季」は等間隔じゃなさそう 漢字圏では季節をよく「四季」で分類してきました。日本でも「春夏秋冬」が基本的な分類としてすっかり定着しています。(俳句歳時記では例外的に「新年」を近代になって設けたり、あるいは中国でも「土用」を設け...
お天気歳時記「七夕」 ~太陽暦・月遅れ・太陰暦の「天気と気温」をまとめてみた~
【はじめに】この記事では、「七夕」の日の天気と気温について、3種類の日付(太陽暦・月遅れ・太陰暦)ごとに2010年以降の各都市の過去データと共に振り返っていきます。 オリジナリティとリアリティを確保するには、やはり想像だけでなく実際のデータ...
【夏・天文】季語「やませ(山背/山瀬風)」
【はじめに】この記事では、夏の天文の季語である『やませ』について、ウィキペディアの記載や歳時記に掲載されている例句を纏めていきます。 ウィキペディアで学ぶ「やませ」 やませ=偏東風(山背)とは、北日本の(主に東北地方)太平洋側で春から夏(6...
【春・時候】季語「八十八夜(はちじゅうはちや)」
【はじめに】この記事では、(実は)春の時候の季語である『八十八夜』について、ウィキペディアの記載や歳時記に掲載されている例句を纏めていきます。 ウィキペディアで学ぶ「八十八夜」の概要 まずは日本語版ウィキペディアで「八十八夜」を学んでいきま...
【春・天文】季語「黄砂/霾(つちふる)」
【はじめに】この記事では、春の天文の季語である『黄砂/霾(つちふる)』とその傍題について纏めていきます。 ウィキペディアにみる「黄砂」 黄砂(こうさ、おうさ、黄沙とも)とは、特に中国を中心とした東アジア内陸部の砂漠または乾燥地域の砂塵が強風...
【春・天文】季語「春の雪」(牡丹雪、桜隠し)
【はじめに】この記事では、春の天文の季語である『春の雪』とその傍題について纏めていきます。 ウィキペディアに学ぶ「春の雪」 ウィキペディアには「春の雪」として立項はされていませんが、『春』の項目に雪に関する記述があるので、そちらを引用して見...
お天気歳時記:「天気図」に見る季節(季語)
【はじめに】この記事では、「(地上)天気図」を通じて、季節ごとの代表的な図をYouTubeの動画などで振り返っていき、季節の移ろいを感じ取って行きたく思います。 俳句歳時記における「春」 南岸低気圧 特に、関東地方を中心にここ十年程度ですっ...
【春・天文】季語「春一番(はるいちばん)」
【はじめに】この記事では、春の天文の季語である『春一番』について纏めていきます。本来の意味としては、春先に吹く強風です。決してイメージされるような長閑な春の風ではないことをこの記事で再確認して頂ければ幸いです。早速見ていきましょう! 春一番...
お天気歳時記「南岸低気圧」と東日本の大雪
【はじめに】この記事では、冬から春にかけて良く天気予報などで話題にのぼる「南岸低気圧」についてウィキペディアを参考に学んでいき、過去に東日本で観測した大雪をエリア・期間ごとに表にしていきます。 南岸低気圧(なんがんていきあつ)とは、日本列島...
【春・地理】季語「流氷」
「流氷」って、季語としては冬なの? それとも春なの? なかなかオホーツク海側などでないと日本では見られない「流氷」ですが、全国で販売されている俳句歳時記には季語として収録されています。答えは「春」です。立春を迎える頃には全国ニュースでも「流...
県庁所在地などの『観測史上最低気温』記録を纏めてみた
県庁所在地に住んでいるんだけど、『過去最低気温』ってどれぐらい前に何度を記録したの? こんな質問にお答えするために、全国47都道府県庁所在地(+α)の気象庁観測点における『過去最低気温』について調べて、時代ごとに纏めてみました! 昔は今とは...
【冬・生活】の季語「火事」
【はじめに】この記事では、“実は”【冬】の季語である「火事」について、ウィキペディアなどを通じてまとめていきます。 ウィキペディアにみる「火災」について 火災は、火による災害。消防統計上は「人の意図に反して発生拡大または放火により発生して消...
お天気歳時記「クリスマス寒波」
【はじめに】この記事ではある意味“冬の季語”みたいなものである『クリスマス寒波』について解説していきます。 「クリスマス寒波」って聞いたけど、具体的にはどんなものを指すの? という皆さんの疑問に、少し具体的に解説していきたいと思います。早速...
【冬・生活】「懐炉(かいろ/カイロ)」
【はじめに】皆さんは、冬に「カイロ」は必需品ですか? 「懐炉(かいろ/カイロ)」は俳句歳時記にも冬の季語として掲載されている防寒具です。今日はウィキペディアの記載で懐炉の基本を抑えた上で、歳時記に載っていた例句から個人的にスキな3句をご紹介...
「宝永山初冠雪」にみる『1億総観測点』化計画とSNSの利活用
【はじめに】この記事では、SNSを活用した『1億総観測点』化計画についてご紹介していきたく思います。それの実践編として、富士山の側火山である「宝永山」の初冠雪について、ここ10年あまりでの平年値を求めていき、新たな季語を提唱していきたいと思...